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SlackユーザとLINEユーザを繋げたい。

Last updated at Posted at 2019-02-19

SlackユーザとLINEユーザを繋げたい。

AさんのiPhoneは電話番号がない(格安simでデータ通信しかできない。)そして、Facebookもやっていない。LINEが使えないことに嘆いてたので、電話番号のいらないSlackでLINEの家族や友人とやりとりできるBOTを開発してみた。(需要はないと思う。)

今回使うライブラリなど

  • Slack
    • Webhook
    • bots
  • LINE
    • LINE Notify
    • LineBotSdk
  • Heroku
    • HerokuCLI

目標

LINEからSlackへ、SlackからLINEへ双方向でメッセージをやりとりする。

ディレクトリ

├── LINE_to_Slack           #好きな名前で良い。
│   ├── Procfile            #デプロイに必要
│   ├── main.py             #本体
│   ├── requirements.txt   #デプロイに必要
│   └── runtime.txt      #デプロイに必要
├── README.md
└── Slack_to_LINE            #好きな名前で良い。
    ├── Procfile        #デプロイに必要
    ├── plugins            # botの機能はこのディレクトリに追加する
    │   ├── __init__.py      # モジュールを示すためのファイル。空で良い
    │   └── line_mention.py  # 機能を書き込むファイル。任意の名前で良い
    ├── requirements.txt    #デプロイに必要
    ├── run.py               # このプログラムを実行することで、ボットを起動する
    ├── runtime.txt       #デプロイに必要
    └── slackbot_settings.py # botに関する設定を書くファイル

SlackからLINEへ

まずは、SlackからLINEへということを考えたい。
PythonのslackbotライブラリでSlackボットを作りたい。1

今回はSlackのbotsというappを使いたい。
まず、Slackに検索画面でbotsを検索する。
 2.png

 1.png
既にbotsを使ったことがある方は設定を追加で、そうでなければ新規に登録する。

あとは手順に沿って必要項目を埋めていく。
あとで、APIトークンを使うのでコピーしておく。
 3.png
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botsの作業は以上。あとはPythonでコードを。

slackbotのインストール

$ sudo apt install python3-pip
$ sudo pip3 install slackbot

ディレクトリ構成は以下である。

Slack_to_LINE
└── Slack_to_LINE            #好きな名前で良い。
    ├── Procfile        #デプロイに必要
    ├── plugins            # botの機能はこのディレクトリに追加する
    │   ├── __init__.py      # モジュールを示すためのファイル。空で良い
    │   └── line_mention.py  # 機能を書き込むファイル。任意の名前で良い
    ├── requirements.txt    #デプロイに必要
    ├── run.py               # このプログラムを実行することで、ボットを起動する
    ├── runtime.txt       #デプロイに必要
    └── slackbot_settings.py # botに関する設定を書くファイル

このrun.pyはボットを起動する部分である。

run.py
# coding: utf-8
from slackbot.bot import Bot
def main():
    bot = Bot()
    bot.run()
if __name__ == "__main__":
    main()

次にプラグインを書いていこう。
Slackからメッセージを受け取ったらLINE Notifyを使って送信したい。

・LINE Notifyにアクセス

まずは、LINE Notifyにアクセスしてみた。↓
https://notify-bot.line.me/ja/
 3.png

ログインする。

 4.png

ログインできたら、My pageへ移動。

 5.png

そして、Generate tokenをクリック。

 2.png

Access tokenを取得できたら、閉じる前にtokenをきちんとコピーしておくこと。
これでLINE Notifyを使う準備はできた。

使うには、curlなどを用いてやれば良い。2

LineNotify

$ curl -X POST -H "Authorization: Bearer ここにアクセストークン" -F "message=${code}" https://notify-api.line.me/api/notify

slackbot_settings.pyの中身を以下のようにする。

slackbot_setting.py
# coding: utf-8
import os
# トークンを指定
API_TOKEN = os.environ["API_TOKEN"]

# このbot宛の標準の応答メッセージ
DEFAULT_REPLY = ""

# プラグインスクリプトのリスト
PLUGINS = ['plugins']

ちなみにプラグインは以下のように書けば良い。

plugins/line_mention.py
# coding: utf-8 -*-
from slackbot.bot import respond_to
from slackbot.bot import listen_to
from slackbot.bot import default_reply
import os

LINE_NOTIFY_ACCESS_TOKEN = os.environ["LINE_NOTIFY_ACCESS_TOKEN"]

@respond_to('(.*)')
def mention_func(message,something):
    name = "[" + message.channel._client.users[message._body['user']]['real_name'] + " @ slack]\n"
    p = "curl -X POST https://notify-api.line.me/api/notify -H \'Authorization: Bearer ${LINE_NOTIFY_ACCESS_TOKEN}\' -F \'message={0}{1}\'".format(name,message.body['text'])
    req = os.system(p)

message.channel._client.users[message._body['user']]['real_name']

↑で投稿者のユーザ名を取得することができるので、グループトークのために使う。

@respond_to('(.*)')

↑はメンションされた全てのメッセージというワイルドカード。

Slackbotを起動するには
以下のコマンドを入力して、プログラムを起動する。

$ python3 run.py

これで、SlackからLINEへ送信する機能が完成。

LINEからSlackへ

次に、LINEからSlackへということを考えたい。
linebotsdkライブラリでLINEボットを作りたい。3
https://developers.line.biz/en/
↑へまずはアクセスしてアカウントを登録しよう。
 8.png

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↑ログインできればこの画面が表示されるはずである。
次にアプリの登録である。
 11.png
↑をクリック。
 12.png
↑プロバイダーの名前を決める。
 13.png
↑次にMessageing APIを今回は使用するので、真ん中をクリック。
 14.png
↑必要事項を入力。
 15.png
↑まで進めば先ほど作った設定をクリック(ここではtesttestとしている。)
 16.png
 17.png
 18.png
あとは、Channel secretとChannel access token(生成が必要)を使うので設定。
それから、デフォルトで、友達登録した時に初期メッセージが届いたり、標準のリプライを設定できたりするので、切っておけば良いだろう。

  • アプリ名は登録後7日間変更できないので気をつけよう。

  • プランが2種類あると思いますが、push APIを使いたい場合は上のDeveloper Trialを選べば良いだろう。

次にサーバ側の実装。

ディレクトリは以下。

├── LINE_to_Slack           #好きな名前で良い。
│   ├── Procfile            #デプロイに必要
│   ├── main.py             #本体
│   ├── requirements.txt   #デプロイに必要
│   └── runtime.txt      #デプロイに必要

環境構築

ライブラリをインストールする。

$
$ sudo pip3 install flask 
$ sudo pip3 install line-bot-sdk
main.py
from flask import Flask, request, abort

from linebot import (
    LineBotApi, WebhookHandler
)
from linebot.exceptions import (
    InvalidSignatureError
)
from linebot.models import (
    MessageEvent, TextMessage, TextSendMessage,
)
import os
import slackweb
app = Flask(__name__)

YOUR_CHANNEL_ACCESS_TOKEN = os.environ["YOUR_CHANNEL_ACCESS_TOKEN"]
YOUR_CHANNEL_SECRET = os.environ["YOUR_CHANNEL_SECRET"]

line_bot_api = LineBotApi(YOUR_CHANNEL_ACCESS_TOKEN)
handler = WebhookHandler(YOUR_CHANNEL_SECRET)

@app.route("/callback", methods=['POST'])
def callback():
    # get X-Line-Signature header value
    signature = request.headers['X-Line-Signature']

    # get request body as text
    body = request.get_data(as_text=True)
    app.logger.info("Request body: " + body)

    # handle webhook body
    try:
        handler.handle(body, signature)
    except InvalidSignatureError:
        abort(400)

    return 'OK'


@handler.add(MessageEvent, message=TextMessage)
def handle_message(event):
    webhooklink = ""
    slackinfo = slackweb.Slack(webhooklink)
    profile = line_bot_api.get_profile(event.source.user_id)
    MESSAGE = "[ " + profile.display_name + "からのメッセージ ]\n" + event.message.text
    slackinfo.notify(text=MESSAGE)

if __name__ == "__main__":
    port = int(os.getenv("PORT", 5000))
    app.run(host="0.0.0.0", port=port)

ちなみに、送信元のLINEのユーザ名は以下のように取ることができる。↓

 profile = line_bot_api.get_profile(event.source.user_id)
 MESSAGE = "[ " + profile.display_name + "からのメッセージ ]\n" + event.message.text

これでmain.pyを実行すればlinebotが起動する。

$
python3 main.py

これでLINEからSlackへの送信部は完成。
ここまでできたら双方でメッセージのやりとりができるようになっている。

Herokuにデプロイ3

最後にデプロイをしてサービスを運用したい。
今回はLINEBOTがssl通信必須ということもあって、Herokuを用いることにした。

herokuに登録
まだherokuに登録してない人は以下から登録する。
https://dashboard.heroku.com/

登録後、ターミナルからHerokuを扱うためheroku-cliをインストールし、ログインする。

$
$ brew install heroku/brew/heroku
$ heroku login

あとは設定ファイルを記入してデプロイ。
設定ファイル等はGithubにあげているので、参考に。
https://github.com/Iovesophy/LINE-Slack-Connector

Gitを使ってHerokuにデプロイ。

$
$ cd path/to/your/linebot/directory
$ git init
$ git add . 
$ git commit -m "init"
$ heroku create [Your bot name] % http://[your bot name].herokuapp.com/

あとはLINEBOTの方はcallback URLを設定しなければならないので、デプロイ後に表示されるURLをコピペすれば良い。↓

 1.png

pushすれば完了、必要なインストール作業を設定ファイルを元に全てやってくれる。

$
$ git push heroku master

LINE messaging APIのChannel secret
Slackのbots API token等はHerokuの環境変数へ。
例↓

$
$ heroku config:set YOUR_SECRET=hoge
$ heroku config:set YOUR_ACCESS_TOKEN=fuga

以上でデプロイ完了、時間に余裕ができればもう少し詳しく加筆したいと思う。
ソースをGithubにもあげているので参考にしていただければと思う。↓
https://github.com/Iovesophy/LINE-Slack-Connector

test2.jpg

今回LINEとSlackをつなぐこと自体は特に需要がないが、双方を連携させることで、アイデア次第で素晴らしいものができそうな気がしている。
例えば、Raspberry Piから、Slackへセンサー情報を飛ばして、そこから、LINEとSlackを相互通信させておけばHerokuを用いてセンサー情報を取得できるため、sslのサーバを立てたり、ngrockを使ってプライベートネットワークを危険に晒す必要がなくなる。
引き続き研究を続けていきたい。

@kuri_meganeさんにご指摘いただきました、to_lineデプロイ時には以下が必要です。4

heroku ps:scale pbot=1

またto-line と to-slackはそれぞれ別々にデプロイする必要があります。

  1. 「PythonのslackbotライブラリでSlackボットを作る」 https://qiita.com/sukesuke/items/1ac92251def87357fdf6

  2. 「LINE Notify API Document」 https://notify-bot.line.me/doc/en/

  3. 「FlaskでLINE botを実装し,herokuにdeployするまで」 https://qiita.com/suigin/items/0deb9451f45e351acf92 2

  4. 「pythonで作ったSlackBotを常駐化するまでの備忘録」https://qiita.com/usomaru/items/6eed064690cdb7988e54

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