はじめに
こんにちは。
本記事ではMicroStrategyにおけるコピーと移動の違いについてご紹介します。
移動・コピーとは
以下のようにレポートを右クリックすると「移動」もしくは「コピー」を選択することができます。「移動」を選択するとレポートを移動することができ、「コピー」を選択するとレポートをコピーすることができます。
移動とコピーのACLの違い
MicroStrategyにおいて「移動」と「コピー」にはACLに違いがあります。
「移動」は移動元の権限を保持し、「コピー」は移動先の権限を引き継ぎます。
たとえば以下のように部署ごとに共有できるフォルダが運用されていたとします。
「Z部署用」フォルダには「Z部署」のユーザに変更権限を与えています。
Z部署に所属するUserAは作成したマイレポートを同じ部署のUserBに共有するために、レポートを「Z部署用」フォルダに配置しようとしているケースを想定してください。
まずは「移動」をします。
UserAは「Z部署用」フォルダに配置されたことを確認できます。
しかし以下の通りUserBはレポートを確認できません。
移動されたレポートは移動元の権限を保持するため以下のようにUserAのACLのみ付与されており、「Z部署用」フォルダに移動してもUserAしか参照できない状態になっていることがわかります。
次に「コピー」をします。
UserAは「Z部署用」フォルダに配置されたことを確認できます。
UserBも以下の通りレポートを確認できます。
コピーされたレポートは以下のように「Z部署用」フォルダの権限を引き継いでおり「Z部署」の変更権限が付与されていることがわかります。
まとめ
上記ケースのように「移動」と「コピー」は似ている操作ですがACLに違いがあります。
部署共有フォルダを運用する等、「移動」と「コピー」を活用する場合は、参考にしていただけますと幸いです。
以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。