サマリ
事業会社の総合職(主に内勤部署)としてそこそこのキャリア。データ分析にはまる過程でITに興味を持ち、社内の情シス異動を経てWeb系大手企業の情シスへ転職。給与UP/在宅メイン/残業少なめ/専門性ありを一気に達成。社内外にDX案件があふれている2022年現在、再現性ありそうなので記事にまとめます。
未経験からIT転職を思い立つ
内勤部署でのデータ分析を通してITに興味を持ち、プライベートでSQLを触ってみる中でキャリアの方向性を考えるようになった。IT関連の職種を調べてみると大きくわけて次の3つがあることを理解。
- エンジニア
- ITコンサル
- 情シス
検討
エンジニア
技術的な興味が高まっていたので最初はエンジニアを検討。スキルがあれば好待遇が望めそうなバックエンドのWeb系エンジニア転職を中心に情報収集した。
ただ、当面は内勤部署で身に着けたスキル(業界知識・経営知識・プレゼンスキル)がおまけ程度にもならず、待遇がかなり悪くなる現実に直面。未経験からエンジニア転職は必要な学習時間を確保すれば十分可能だけど、事業会社の内勤部署で食べていけてる自分にとっては投資対効果が悪いと判断。
ITコンサル
ビジネスモデル的に未経験からの転職はまず無理なので検討外。とは言え、いずれやるかもしれないので軽く情報収集したところ、好待遇な求人が多い。そこそこ技術力のあるエンジニアより、きっちりプロジェクト管理できるITコンサルの方が好待遇。やはり上流は強い。
エンジニアもフリーランスで高単価案件を受注し続けられれば、ITコンサルより働き方が自由で、技術的に楽しく、好待遇なのかもしれないけど、それはかなり強いエンジニアのイメージ。正直、有名ファームのITコンサルで好待遇の方が再現性あるなという印象を持った。
情シス
ヘルプデスクのような定型業務から、基幹システムの刷新プロジェクト推進まで、内情はかなり幅の広い職種。IT職として決して本流ではないが、未経験から潜り込み、内勤部署で身に着けた既存のスキルを活かすには良さそうな印象。とは言え、未経験で転職できる情シスはPCキッティングやヘルプデスクといった定型業務のポジション。待遇も決して良くないので直行は危険と判断。
転職準備
情シスへの異動
社内DX案件が積み上がり情シスのリソースが枯渇していたので、当時の勤務先で情シスへの異動を手上げ。しばらくしてOKが出た。ヘルプデスクやプライベートでの開発練習を通してITの基本を覚え、サーバー/ネットワーク保守、DXがらみのシステム導入プロジェクト推進を担当した。
異動は転職と違って自分でコントロールできない不確定要素が多いので正直ラッキー。それでも、2022年現在どこの企業でも社内DXのプロジェクトは乱立しているので、そういったプロジェクトへの参画でIT関連の経験を積むことには再現性がありそう。
プライベートでの開発練習
情シスへの異動を達成したものの、未経験の自分が実務で触らせてもらえる環境には限りがあるので、プライベートで幅広くITを触るようにした。
- 古いノートPCにWindows Serverを立ててAD構築
- AWSにDjangoで作った簡単なWebアプリをデプロイ
- ローカルでpythonの機械学習チュートリアル
- Kali Linuxの環境を用意して簡単なCTFに挑戦
etc...
ベンダー資格の取得
情シス求人のうち、技術的に面白そうで待遇の良いものはだいたい実務経験5年以上が要件。1年ちょっとで転職するには、よっぽど良いポートフォリオを作るか、ベンダー資格で下駄をはくしかないと判断。情シス実務でインフラ案件が多かったのでサーバー/ネットワークを中心に3つのベンダー資格を取った。
- LPIC Level1
- CCNA
- VCP-DCV
転職活動
次の4つを条件に応募先をピックアップ。
- 給与UP
- 在宅メイン
- 残業少なめ
- 専門性あり
10社投げて書類が通ったのは3社。情シス経験1年半だったので、おそらく経験年数不足で足切られた感じだと思う。面接にあげてもらえた3社はすべてIT企画系の情シスで内定をいただいた。面接は事業内容への興味(御社で仕事がしたい)×プロジェクト管理能力(人を巻き込んで仕事できます)×自己学習能力(技術面は伸びしろの塊)でストーリーを構築。
入社後
オンプレでVMを触る日々から、クラウドベースの仕事になりキャッチアップは大変だったものの楽しく働いています。