はじめに
最近Qiitaのスポンサーテーマで見かけた「KeeperPAM」というサービスに興味を持ち、
個人的に調べてみました。
特権アクセス管理(PAM)やパスワード管理サービスは、最近注目度が上がっている分野でもあり、
自分の学習も兼ねて、他の有名製品と比較してみた結果をまとめておきます。
※本記事はあくまで個人の調査・感想ベースです。
導入検討時は、公式サイトや各ベンダーの資料を確認してください。
そもそもPAMとは?
PAM(Privileged Access Management)は、
「サーバーやクラウド、重要システムへの特権アクセス(root権限など)」を
安全かつ適切に制御するための仕組みです。
最近では以下のような背景から注目が集まっています。
- ゼロトラストセキュリティの浸透
- 増加するリモートアクセスとSaaSの活用
- 情報漏えいや内部不正への対策
調査対象のPAM製品一覧
個人調査の対象としたのは、以下の4製品です。
それぞれ、Webサイト・公開ドキュメント・動画などをチェックして得た印象を表にしています。
製品名 | 特徴 | 一言での印象 |
---|---|---|
KeeperPAM | クラウドネイティブ・パスワード管理とPAMの統合 | UIが分かりやすく、導入しやすそう |
CyberArk | エンタープライズ向けの老舗・大企業での導入多数 | 重厚な仕組み、学習コストは高め |
BeyondTrust | 柔軟な構成と豊富な連携機能が魅力 | 拡張性◎ |
Delinea | モダンなクラウドPAM、シンプル構成も可能 | 情報はやや少なめ? |
KeeperPAMについて調べたこと
✅ 良いと感じた点
-
UIがシンプルで直感的
→ 管理画面の動画を見ていても迷わず操作できそうな設計。 -
クラウドネイティブな設計
→ オンプレ不要で、SaaSとして使える手軽さが魅力。 -
パスワード管理とPAM機能の統合
→ Keeper自体は元々パスワードマネージャーなので、特権アクセスとの統合が自然。 -
ブラウザ拡張やモバイル対応も豊富
→ 使い勝手の部分も意識されている印象。
🤔 気になった点
-
日本語の導入事例や技術情報が少ない
→ 比較的最近注目され始めたためか、日本語での情報が限定的。
他製品との比較で感じたこと
CyberArkとの違い
- CyberArkは「大規模導入向け」という印象。導入規模・体制が整っている大企業向けかな。
- KeeperPAMは「小〜中規模でも導入しやすそう」なスリムな構成が魅力。
BeyondTrustとの違い
- BeyondTrustは「柔軟性と高機能」のバランスが良く、設計次第で広く活用できそう。
- 一方KeeperPAMは「分かりやすさと統一感」が強み。機能を理解しやすい印象。
Delineaとの違い
- Delineaは設計思想がKeeperPAMと近く、クラウドファーストでシンプルな構成を好む方向け。
- ただ、情報量の少なさや使っている人の声が見つけにくかった。
まとめ:PAM分野、想像以上に多種多様
調べていて感じたこと
- 一口にPAMといっても、製品ごとに思想や対象ユーザー層がかなり異なる
- KeeperPAMは「クラウドネイティブ」「UI重視」「導入のしやすさ」という点で
他の製品と明確に差別化されているように感じた - パスワード管理とPAMが統合されているのはユニークな価値提案
おわりに
この記事はあくまで、Qiitaのすぽんさーテーマで気になったサービスを個人的に調べた結果のまとめです。
今後、より多くの企業や開発現場で「ゼロトラスト」や「アクセス管理」の重要性が高まっていく中で、この分野の製品を早めに知っておくことは損ではないなと感じました。
「他にこんなサービスもあるよ」などあれば、
ぜひコメントで教えてください 🙌