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AI素人の非IT系社員が独学で一発でG検定に合格した勉強法

Last updated at Posted at 2025-09-24

AI素人で非IT系社員の私が約1.5ヶ月かけ2025#5のG検定に合格したので、それに至るまでの勉強履歴をまとめておきます。

同じような状況でG検定に合格して基本知識をつけ今後のスキルアップに生かしたい、という方の何かしらの参考になれば幸いです。

ちなみにスコアはざっくり下記のような感じでした。
ひとまず8割くらいは取れているかなという感じです。

1.人工知能とは. 人工知能をめぐる動向:>90%
2.機械学習の概要:>90%
3.ディープラーニングの概要:>80%
4.ディープラーニングの要素技術:>80%
5.ディープラーニングの応用例:>80%
6.AIの社会実装に向けて:>90%
7.AIに必要な数理・統計知識:>90%
8.AIに関する法律と契約. AI倫理・AIガバナンス:>70%

前提

まず勉強方法を記載する前の前提としての私自身の既存スペックはこちら。

  • 業界も職種ともに完全に非IT (ひとまず本業ではコード書くとか一切なし)
  • AIに関しては生成AIを毎日ちょこちょこ使う程度
  • PowerPlatform(Automate/Apps/BI)で自分オリジナルツールの開発経験あり
  • PowerShellとExcel VBAも少しできる感じ
  • 英語がある程度わかるので横文字に強め (TOEICは900 over)

学習に利用したリソース

  1. 「聞き流して覚えるG検定」の動画 (聞き流しのみなので所要時間は0カウント)
  2. 通称"黒本" (所要時間:計34時間)
  3. オンライン過去問 (所要時間:計11時間)

まとめると、聞き流しの時間を含めなければ45時間程度で、それもちゃんとカウントするならば50時間強の勉強時間でした。

Phase0: 家事をしながら動画を聞き流して言葉を覚える

  • 所要時間:0時間
  • 累計時間:0時間 (理由は後述)

私は新しいことを勉強する際にまず言葉を覚えることに焦点を置くのですが、とりあえず...という軽い気持ちで、あまり覚えようと力をいれすぎずに家事の時間に全動画を2周程度聞き流し。

このときに聞いた内容が後述の黒本1週目で役に立ったので、聞き流すだけでも案外効果はあるもんだなと思いました。

動画の用語部分の総時間数は3時間半程度なのですが、朝や夜の家事しながら聴いている程度なのでこの部分は勉強時間にはノーカウントとみなして所要時間は0。土日の家事していれば2周は行けると思います。

Phase1: 黒本で勉強、チートシートの作成・更新

大まかには下記の流れで黒本に取り組みました。トータルで問題の部分は3周、仕上げ問題は2周しました。

似たような言葉が多く頭だけでは区別しにくかったので、勉強の傍ら頭の整理も兼ねてチートシートの作成も並行して進めました。

チートシートは特別なツールを使わず、Windowsのメモ帳で作成しました。
なおメモ帳の活用テクニックはこちら:

Phase 1-1: 黒本 問題パート1周目

  • 所要時間:6時間
  • 累計時間:6時間

あまりガッツリ正答率は求めず、ひとまず一通りの問題を見て用語を確認する目的で、あまり時間をかけず軽い気持ちで取り組みました。この時点では問題毎の所要時間も気にせず、というくらいです。

やり方としては、問題を一問解いて解説を読み、知らない単語にはマーカーで線を引く程度です。この時点で言葉の意味を深く理解しようとはせず、「こういう言葉があるんだな~」程度でサラサラと進めていきました。

Phase 1-2: 黒本 問題パート2周目

  • 所要時間:10時間
  • 累計時間:16時間

一番時間をかけ、かつ一番大変だったのはこの部分だと思います。

やり方としては、各章の問題を解く時間を測り、答え合わせの際に一問当たりに何秒かかったかを計算し、正答率もきちんと計算するという感じです。わからない問題は地道にインターネットなり生成AIに聞くなどして理解を深めていきました。

しかしAIド素人なのでほんと解説がいちいち理解できず、生成AI(Gemini)にかなり色々聞いてました。「高校生でもわかるように~」とプロンプト投げると割とわかりやすく返してくれて助かりました。感謝。

またこの時点で、似たような言葉(~Net、~化、~法、~CNNとか)が多くて結構混乱するな、と思ったので、頭の整理と本番対策を兼ねてチートシートの作成も開始しました。

Phase 1-3: 黒本 総仕上げ問題1周目

  • 所要時間:5.5時間
  • 累計時間:21.5時間

ここでは単純に自分の頭に入っている内容だけで巻末の総仕上げ問題に取り組みました。言い方を変えると、テスト中にネット検索や生成AIの利用はしない状態での模擬試験に取り組みました。

ここでの正解率は76%(=147/194*100)で、所要時間は71分でした。

問題が200問近くあるので、模擬試験そのものにも時間がかかるのですが、解説をちゃんと読むにも時間がかかるのでトータル5.5時間もかかりました。

模擬試験的には合格していますが、この時点ではG検定に受かる自信はありませんでした
また合格後に振り返ってみても、この時点の知識での合格は結構難しい、という印象です。

Phase 1-4: 黒本 問題パート3周目

  • 所要時間:5.5時間
  • 累計時間:27時間

模擬試験を1回やったのですが、まだまだ分かっていないところが多いと感じ、もう一周問題パートに取り組みました。また並行してチートシートの更新もしました。

この時点ですでに問題パートを2周、模擬試験を1周終えているので、Phase1-2と比べると少ない所要時間で3周目を終えることができました。

またこの時点で2周目、3周目両方で間違えた問題はそれがわかるように印をつけておくようにしました。

合格後に振り返ってみても、この時点で黒本に記載されている内容にある程度馴染んでいましたが、知識での合格はまだ結構難しい、という印象です。

Phase 1-5: 黒本 総仕上げ問題2周目

  • 所要時間:2時間
  • 累計時間:29時間

1周目(Phase1-2)と同様のやり方で黒本の総仕上げ問題に取り組みました。問題自体を1時間程度で解ききってしまい、また解説も1時間程度で読んでしまえたので所要時間は2時間程度でした。

ここでの正解率は93%(=178/194*100)で、所要時間は70分でした。

合格後に振り返ってみても、この時点で黒本に記載されている内容にかなり馴染んでいましたが、合格はまだ結構難しい、という印象です。

後述ですが、理由としては黒本の内容とこの後に取り組んだ無料のオンライン模擬問題のカバーしている範囲が結構異なっており黒本の内容だけを完璧に覚えていても足りなかっただろうと感じるためです。

なので、G検定のテキストって本当は市販されているものよりもっと厚く(情報量が多く)あるべきモノなんじゃないかな、とちょっと思いました。(とはいえ作るの大変だと思いますが)

Phase2: Onlineの過去問、チートシートの作成・更新

Phase0の動画(聞き流して覚えるG検定)の#1の動画の中に無料オンライン教材の紹介がいくつかあり、その中のStudy-AIの教材に取り組みました。

実際の試験ではPCで受験なのですが、その際の操作に慣れる目的で黒本の次にこれに取り組みました。黒本ではPC使ってなかったので。

リンクは下記です。

あとこの時点でG検定の公式ページにある"動作確認"もしておきました。
チェック機能は便利なので使い方をちゃんと把握しておきましょう。

Phase 2-1 直前対策200問 1周目

  • 所要時間:3時間
  • 累計時間:32時間

ここで試験本番でのPC操作慣れの意味も込めて無料のオンライン模擬問題に取り組みました。また、新シラバス対応の問題が100問と少なめだったので、量に慣れるという意味でまずはこちらの直前対策200問に取り組みました

が、黒本には全く書いていない内容も多く結構困惑しました。

ここでの正解率は74%(=167/223*100)で、所要時間は110分程度でした。

時間の制約上解説をそこまできっちり読む、ということまではせず、割とサラサラ読む感じで見直しをしました。黒本と同じく「まずは1周する」という感じです。

Phase 0で視聴した動画と黒本の内容が結構マッチしていたのですが、なんというかこちらのオンライン模擬問題では内容のレベルはテクニカルにそこまで難しくはないものの、しかし「知らない」という内容が多い印象でした。

そういう意味で、後述(Phase2-2)の取り組みと併せて考えると、黒本は新シラバスに対応した内容がしっかりカバーできるいい問題集なんだなと自分としては理解しました。なので黒本おすすめです。

Phase 2-2 新シラバス対応模擬テスト100問 1周目

  • 所要時間:1.5時間
  • 累計時間:33.5時間

 困惑の直前対策200問を終えて、今度は問題数少なめですが新シラバス対応の100問に取り組みました。黒本やYoutube動画(聞き流して覚える~)の内容と大体あっている印象でしたが、それでも知らない言葉や考え方がちらほらある感じではありました。

ここでの正解率は74%(=74/100*100)で、所要時間は50分程度でした。

こちらでも、時間の制約上解説をそこまできっちり読む、ということまではせず、割とサラサラ読む感じで見直しをしました。

Phase 2-3 直前対策200問 2周目

  • 所要時間:4時間
  • 累計時間:37.5時間

 気を取り直して2周目に取り組みました。1周目と比較して、2周目は解説もきっちり読みつつチートシートも更新しながら取り組みました。

ここでの正解率は81.2%(=181/223*100)で、所要時間は80分程度でした。

Phase 2-4 新シラバス対応模擬テスト100問 2周目

  • 所要時間:2.5時間
  • 累計時間:40時間

もう一度新シラバス対応の模擬テストに取り組みました。
ここでの正解率は?で、所要時間は?でした。(記録し忘れ...が8割以上は全然取れてました)

こちらも2周目なので解説もきっちり読みチートシートも更新しながら取り組みました。

 今振り返ると、この時点で多分合格できていたのではないか、とは思いますが、とはいえ素人の私には結構不安の残る状況ではありました。

 また、この時点で結構黒本からしばらく離れていたため、逆に新シラバスの内容が抜けてしまったところがあるなとちょっと感じたこと、またもはやこの時点以降にできることも限られているな、と感じたので、以降はテストに向けて黒本の記載内容の確認やチートシートの更新に焦点を置くようにしました。

Phase3: 黒本で内容確認、チートシートの作成、更新

  • 所要時間:5.0時間
  • 累計時間:45時間

黒本を読みつつチートシートを更新し、またチートシートを眺めるということをしていました。

この時点ではもはや模擬テストは回答を割と覚えてしまっているためあまりモチベーションが沸かず、またこの時点で焦ってやってももはや手遅れかなと開き直り、自分の理解が甘そうなとこに焦点を絞って知識を補強する、というようなことをしていました。

Phase4: テスト当日

テスト当日は近所のシェアラウンジ的なところで受験しました。
テストは下記のようなペースで進めてました。(テスト中にメモ取ってました)

  • 問題を半分解くまでの所要時間:67分 ... 序盤で時間かかってました
  • 問題を全部解ききるまでの所要時間:105分

テストについて書くことはそこまでないですがいくつかメモです。

テスト当日に机に用意していたものは下記です。

  • PC (開く画面:テスト画面、自分のチートシート、ブラウザ)
  • 黒本
  • メモ帳(物理)とペン ... 計算問題の対応用

あとテスト中に気を付けていたことは下記です。

  • 問題文の"適切"と"不適切"の読み間違い
  • 選択肢の選択間違い
    • 例:正解は選択肢2だと頭では思ってるのに、PC上選択肢3にチェックを入れてしまう
  • 問題の"チェック"の付け忘れ
    • 全問終わった後、自身の無い問題がどれかわからなくなる

おわりに

これで私がG検定に向けてやったことがそれなりにちゃんとまとめられたと思います。
G検定を受ける動機は人それぞれだと思いますが、役に立てば幸いです。

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