PowerApps内に表示されているメールアドレスに対してOutlookの新規メール作成画面を開いたり、Teamsの新規チャット画面を開いたり、別のAppsを立ち上げる方法に関しての共有です。
私は非ITエンジニアの市民開発者なので、おそらく難しい言葉を使ってないと(自分では)思っているので気軽に読んで頂ければと思います。
その上でどなたかのお役に立てば幸いです。
1. 環境
手元に下記のようなShareppoint List, PowerApps(キャンバス)がある状況とします。
で、これらAppsのボタンからそれぞれOutlookの新規メール作成画面、Teamsの新規チャット作成画面、別Appsの立ち上げる画面を実装したいとします。
Sharepoint List (データソース名 "DummyDB")
PowerApps (上記SharepointListを元に生成したものに少し手を加えたもの)
・機能:左側カラム上部の「検索」にワード入れると人がソートされ、選択されたアイテムの詳細が画面の右側に表示されるApps。人材管理や資産管理などに使える想定。
2. 実例
画面上部に"Teams", "Outlook", "Apps"のボタンがあり、それぞれをクリックすると下記が起こります。
-
Outlook:
- 画面に表示されている人への新規メールを送る画面が開く
- タイトルには"Hello"とデフォルトで入力される
- 本文には"It's me!"とデフォルトで入力される
-
Teams:
- 画面に表示されている人へのTeams Chat画面が開く
- Teams Chat画面の本文に"Hello it's me!"とデフォルトで入力される
-
Apps
- 別のAppsが開く
- 本来はAppsの共有用URLをLaunchの"()"の中にペーストした状態ですが、サンプルなのでざっくりした記載のみを載せています
- 別のAppsが開く
3. 解説 - Outlookを開く
抽象化したコードは下記です。
# 一般化した実例のコード
OnSelect = Launch("mailto:メールアドレス", "subject", "タイトル文字列", "body", "本文")
# 最低限のコード
OnSelect = Launch("mailto:メールアドレス")
- Launch関数:ほかのサイトやアプリを立ち上げる時に使用する関数
- "mailto:":Outlookで新規メール立ち上げる時のおまじない(呪文)という理解でOK
- メールアドレス:メールの宛先 (実例中では変数 "DataCardValue2.Text"を使用しています)
- "subject", "body": 任意のタイトル、本文のパラメータ (無くてもOK)
4. 解説 - Teams Chatを開く
抽象化したコードは下記です。
# 一般化した実例のコード
OnSelect = Launch("https://teams.microsoft.com/l/chat/0/0?users=メールアドレス", "message", "Hello it's me!!")
# 最低限のコード
OnSelect = Launch("https://teams.microsoft.com/l/chat/0/0?users=メールアドレス")
- Launch関数:前述
- 'https://teams.microsoft.com/l/chat/0/0?users=' :Teamsで新規メール立ち上げる時のおまじない(呪文)という理解でOK。(Outlookでの"mailto:"に該当)
- メールアドレス:Chatの宛先 (実例中では変数 "DataCardValue2.Text"を使用しています)
- "message": 任意の本文のパラメータ (無くてもOK)
5. 解説 - 別Appsを開く
抽象化したコードは下記です。一番シンプルなので特に詳細解説無しです。
Launch("Appsの共有URL")
4. おわりに
Launch関数を使いことで他の機能との連携がスムーズになり操作性があがると思うので、是非やってみて下さい。