コンピュータ上で動作するソフトウェアを開発する際、実際に簡単なプログラムを作成して動かしてみることで、利用するプログラミング言語の使い方を確認することがある。
その代表例が、画面上に「Hello, world!」と表示する、いわゆる「ハロー・ワールド」プログラムである。
このプログラムは、単に「Hello, world!」を表示するだけだが、そのために必要なソースコードの記述方法やコンパイル、実行手順を調べる過程で、プログラミング言語の基本的な使用方法を学ぶことができる。
ハロー・ワールドは、ソフトウェア開発への最初の一歩と言えるだろう。
この記事では、ハロー・ワールドから着想を得てタイトルを決定した。その名の通り、Amazon Web Services(以下、AWSと略す)を実際に使ってみることが趣旨である。
Amazon.comは、書籍をはじめとする商品販売のオンラインサイトとして広く知られているが、それだけでなく、AWSというクラウドコンピューティングサービスも提供している。
代表的なサービスの一つとして仮想マシンを提供する「Amazon Elastic Compute Cloud」(以下、EC2と略す)が挙げられるが、現在ではEC2をはじめとするコンピューティングサービスにとどまらず、機械学習、人工衛星関連、IoT、ゲーム開発など、多様な分野にわたる各種サービスを提供している。
私自身、数年前からAWSを触り始め、実際に撮りためた写真をアーカイブするため「Amazon S3 Glacier」を利用している。しかし、必要な知識が非常に多く、学習のハードルが高いと感じ、Glacier以外のサービスにはほとんど手を出してこなかった。
しかし、クラウドコンピューティングは今や当たり前の存在となりつつある。今後、必要となりそうな知識を身につけるため、改めてAWSを実際に使い、習得した知識を将来に役立てていきたいと考えている。
この記事は、2020年にnoteで投稿した「Hello, AWS! ~ はじめに」を、2024年12月現在の状況に合わせて改訂したものである。今回は、新たにAWSのEC2サーバーを運用するにあたり、過去の関連投稿を再検証し、現行環境にふさわしい内容へと更新した。
しかし、ただ改訂するだけでは味気ないため、過去の記事をChatGPTで校正するという現代的な試みも行っている。また、初版も併せて掲載しているので、改訂前後の違いを比較していただければ幸いである。なお、校正にはo1モデルを使用し、2回の校正を経た結果が本記事となっている。
以下、元記事。