6
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

デジタルトランスフォーメーションラボを通じて考えたこと

Last updated at Posted at 2019-12-12

デジタルトランスフォーメーションラボを通じて考えたこと

はじめに

先日、Findy様主催のデジタルトランスフォーメーションラボ(DX-Lab2) に声をかけていただき、
パネルディスカッションを行ったのですが、
折角なので、このイベントを通じて、感じたことを書き留めたいと思います。

あくまで、一個人の意見として受け取ってもらえれば幸いです。

DXとは

まず、デジタルトランスフォーメーション(DX)なのですが、2004年にスウェーデンのエリック・ストルターマン教授によって提唱された概念のようで、「進化し続けるテクノロジーが人々の生活を豊かにしていく」というもののようです。

経済産業省でも、2018年12月に「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)」を立てるなど、
近年、様々なところでおなじみの言葉になってきました。

Webを調べると色々と出てくると思いますので、詳しくはそちらをご参照ください。

実際はどうなの?

今回、Google Play ベストアプリ2018で受賞した、JapanTaxi様とお話したのですが、
自分たちがDXを進めているというところには少し違和感を感じました。

と言うのも、私たちはDXを進めることを目指していたわけでもなく、
結果的に見れば、「DXだね」と言われている印象を受けているからです。

では、私は一体、何をしたいのかというと、
「世間が期待する当たり前に、テクノロジーを通じて精一杯応えたい」
本質的には、これだけなのかと思っています。

私が所属する企業は、全国にホテルを運営する企業なのですが、
想いとしては、私たちが提供する宿を通じて、
「お客様に快適な旅を提供したい」
これが原点なのです。

そのために、大量にある情報を如何に早く伝え、適切に案内することで、
予約したときから、旅行が終わる時間までを有意義してほしいのです。

これらを実現するために、テクノロジーを利用し、利便性をあげているというだけという感覚で、良いものを作り上げようとしています。

なぜ、ここまで、DXと言われるの?

あくまで私の主観なのですが、ポイントとしては以下だと思います。

  • 近年の技術の進化が目覚ましい。
  • 世の中に情報が溢れることで、みんなの期待値があがった。

私たちの業界では、20年前は、電話で予約を取り、雑誌やテレビなどから行きたいホテルを探すというのが、当たり前でした。
それがインターネットができることで、Webで予約が取れる世界が実現しました。
その後、ネットワークが早くなることで、Webページに大量の写真が載り、内容が充実になる一方で、サイトのスピードも重要になってきました。
さらには、スマートフォンでの操作が当たり前になり、今度は、スマートフォンでの体験も重要視されるようになりました。

このように、世の中の当たり前は常に移り変わり、それに応えるためにテクノロジーの力が必要になります。

また、提供するサービスが変わってきています。
元々、宿というのは、温泉があって、おいしい料理があって、気持ちよく滞在できて、それだけで十分だったのです。

それが、滞在中に色々なアクティビティが体験できるようになり、
今ではSNSでみんなにシェアするために、インスタ映えするスポットも重要になりました。

そうすると、アクティビティや写真スポットを提供者の私たちは考え出し、利用者の好みに応じて案内する必要が出てきます。

もちろん、これらを解決するためにも、テクノロジーの力は必要です。

そして、技術に対する利用者の期待値が上がっているため、当たり前の閾値がどんどん高くなっているといます。
例えば、「お勧め機能」などは、AI技術が発達する前はみなさん期待していなかったはずなのですが、
今では当たり前の機能として、世間では考えられています。

世の中で次々と新しいサービスを生み出し、クラウドサービスで簡単に利用できるようになっています。
さらにSNSで世の中に情報が大量に溢れることで、数年前にはなかった当たり前のレベルが上がり、それが浸透するスピードが速くなっていると感じています。

みんなの期待値が上がるのは、自然な流れではないでしょうか?

DXと内製化って関係あるの?

今回のディスカッションのテーマが、「プロダクト内製化と技術組織づくりの苦悩との乗り越え方」ということで、内製化というのが1つのキーワードだったのですが、
こちらについても少しお話します。

一見、DXと内製化は直接的には関係ないものなのですが、
私たちのようにサービスを提供する事業会社にとっては、
DXを推進するためのキーになっているのではないかと思っています。

理由としては以下の2点です。

  • 世間の期待する当たり前の進化が早くなったので、追いつくためのスピードが必要になっている。
  • 生み出すプロダクトを深く考える必要があり、それができるのはサービスを提供する社員である。

過去の経験から、外注することで、本来専念するべきところ以外で、
大量に力を注ぎ、予算・契約といったところで、壁に阻まれ、苦労してきました。

1年以上かけて内製化を進めてきたのですが、その効果をようやく社内でも感じてもらえるようになりました。

また、プロダクトがどんどん良くなるから、プロダクトをもっと良くしたいと思いますし、上がっていく期待に応えていきたいと思うようになります。

内製化するためには、一から組織を作りあげたり、
今ある組織を大きくする必要があるため、仕組みを作り直したりする必要があります。
とても苦労をするのですが、得られるものも多いと思っています。

終わりに

長々と思いの丈を書いてしまい、すみません。
今回、声をかけていただき、本当に良かったので、ついつい書いてしまいました。

機会があれば、勉強会などでも話していきたいと思います。

6
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?