はじめに
UnityにはAssembly DefinitionというC#のビルドファイルを分割して出力できる機能があります。
詳細は「Unity Assembly Definition 完全に理解した」を参照してください。
Easy SaveはUnityで簡単にセーブ・ロード・暗号化が実装できるアセットです。
さて、現在Assembly Definitionを切りまくっている自分のUnity ProjectでEasy Saveを活用していた所、幾つかハマりポイントを発見したので共有します。
一般的なエラーはKanさんのブログを参照してください
Easy Saveを使ってるうちに遭遇するかもしれない、いくつかのエラーとその対処法【Unity】【アセット】【Easy Save】【トラブルシューティング】
Easy SaveにAssembly Definitionを追加する
Easy Saveは標準ではAssembly Definitionを追加していないため、Assembly Definitionを切っているアセンブリ内でEasy Saveの機能を追加するには、自分でAssembly Definitionを追加しなければなりません。
それでは、Assets/Plugins/EasySave3/Scripts内にES3という名称でAssembly Definitionファイルを作成します。Assets/Plugins/EasySave3/Editor内にはES3.Editorという名称でAssembly Definitionファイルを作成し、Assembly Definition ReferencesにES3.asmdefを追加しましょう。

しかしこのままだと、どんな型の値を保存しようとしても
ES3Type for primitive could not be found, but the type list has been initialised and is not empty. Please contact Easy Save developers on mail@moodkie.com
というエラーが出てしまいます。
このエラーを解決するには、Assets/Plugins/EasySave3/Resources/ES3/ES3Defaults.assetを選択し、Assembly Namesに今回追加したAssembly Definitionファイルの名前(今回はES3)を追加しないといけません。

保存済みの型のnamespaceかAssembly Definitionファイルを改名する
Easy Saveでは値のセーブ時に、stringのkeyだけでなくnamespaceとアセンブリ名も使用しています。
そのため、既にセーブしてあるクラスや構造体のnamespaceやアセンブリ名(Assembly Definitionファイル名)を変えた場合、keyは一致するがnamespaceかAssembly Definitionファイルが異なるため
System.InvalidOperationException: Trying to load data of type 保存対象の型, but data contained in file is type ofというエラーが発生して、読み込み処理ができなくなります。
この場合はes3ファイルを直接書き換えるか、作り直す必要があります。