発端
中古でドリームキャストを手に入れましたが、今時CompositeやS-Videoなどの画面を見るとやる気をなくしますね。。そこで、RGB出力だと!思い早速ケーブルを用意して試したんですが、その際にAliexpressからGCHDMIというものを売ってることに気がつきました。値段がそこそこしたので悩んでましたが、いつものように欲に負けまして。。注文してしまいました。。そして、2週間程度で届きました!
キット紹介
届いたのはHDMIキットが入ってる箱とマニュアルです。
箱の中身は緩衝材が入っていて安心ですね。流石に1万円を超えるものですので、ちゃんとしてますね。マニュアルは英語ですが、写真付きですので、特に問題はなかったです。
肝心なKitはこんな感じです。
GDHDMIボードやフレキシブルケーブル、WiFiアンテナ(Firmwareアップデー用)、ショット防止シール、ミニHDMI変換アダプタ、穴がけガイド、ボード固定用ボルト類です。
セットアップ
では、作業開始!
本体を全部分解します。
メインボードの上の鉄板です。写真の赤い部分を切り取りますが、分厚い鉄板ですので、結構苦労しました。
切り取るとこんな感じですね。
次はメインボードの下の鉄板ですね。写真の赤い2箇所を切り取ります。こちらは上のより薄いので楽でした。
切り取ってケースに戻しました。
今度はGDHDMIボードがショットしないよう下にショット防止シールと貼ります。
今度はHDMIコネクタを出すため、穴を開ける作業です。これが一番辛い作業ですね。
ただ、大体な位置を特定できるガイドが一緒に入ってますので、それを利用して穴を開けます。
すみません。外側から当ててる写真がないです。。うちから見るとこんな感じです。ガイドの位置に注意!
ガイドは3つの穴と2つの穴が上下に開いてます。まず3つの穴に合わせてドリルで穴を開けます。私は2.5mmのドリルを利用しました。(ガイドより少し大きいですが、特に問題はないです。)
そして、ガイドを逆にして2つの穴を下にして先ほど3つの穴を開けた場所に2つの穴をさらに開けます。
5つの穴を開けるとこんな感じでベースの穴を開けられます。ボードを当てて場所を確認しながらヤスリで穴を広げます。
T.T 作業する際には綺麗にできたかなと思ったら、結構凸凹してますね。。まあ、実際ボードをセットするとあまり気にならないのでパス!
あとはボードを固定する穴を開けます。ボードには4つの穴がありますが、ボードが固定すれば良いと思いますので、私は2つだけ開けました。
ボードをボルトナットで固定します。
下から見るとこんな感じですね。
次はWiFiのアンテナを繋ぎます。アンテナの先は右側の写真の場所に両面テープで固定します。
写真の赤い部分はあとフレキシブルケーブルが通る場所ですので、ニッパで切り取ります。
次はDCメインボードR609、R610を外します。かなり小さい抵抗ですので、はんだごてで熱を加えると簡単に外せます。うまくできない場合は半田を少し盛るとより簡単に外せますね。
外したあとは残りの半田を吸い取り線で綺麗に除去します。
次はフレキシブルケーブルの番です。写真のチップの左から3番目の足に合わせてつけます。
この際に、注意しなければならないのが、このフレキシブルケーブルは他のチップとも繋がりますので、場所の決めが大事です。ですので、ここだけではなく下のチップの足ともちゃんと合わせて場所を決めましょう。
半田付けしました。かなり細かい作業になりますので、フラックスをちゃんとかけながら作業した方がいいですね。
もう片方も半田付けします。
後は写真の5箇所を半田付けします。
最後、写真のJ8を半田付けするとフレキシケーブルの半田付けは終わりです。
次はコントローラーからの操作のため、裏側のR601、R602、テストポイントの3箇所をDCHDMIのP1,P2,RSTにそれぞれケーブルで繋ぎます。
フレキシブルケーブルをDCHDMIメインボードに繋ぎます。
では、メインボードを戻します。ここまですれば作業はほとんど完了ですね。後はバラしたドリームキャストを戻してテストします。
電源を入れてコントローラーの L+R+X+A+Start
を同時に押すとDCHDMIのOSD画面が表示されます。
では、最初にOSDの Test/Info
を選択し、セットアップが正しく終わったか確認しましょう。全てハートになってますので、問題ないですね!
次はFirmware更新のため、WiFiを設定します。
メニューのWiFi Setupを選択します。写真のような画面が表示されましたら、Y
を押してAPのパスワードを確認し、スマホなどからDCHDMIのAPに繋ぎます。
OSD画面の IP address
にアクセスすると写真のような画面が表示されますので、OSDに表示されている Web login username
と Web login password
でログインしましょう。
CUIのような画面が表示され、WiFiのセットアップができます。WiFi以外も色々設定可能ですが、後からOSD画面で設定できますので、ここではAP情報のみ設定し、他は全てそのままにし、保存しましょう。そして、DCHDMIをResetするとWiFiに繋がります。
WiFiにつながると今度はFirmwareの更新です。FirmwareはメニューのFirmwareからCheck
を選択しましょう。そうすると最新状態か確認できます。
ここで最新状態であればここで作業は終了ですが、もし更新可能なFirmwareがあるのであれば、
Download
を選択してください。
Downloadが完了されてもまだ、Updateはされませんので、Flash
を選択し、DownloadされたFirmwareでupdateします。
Flash完了後、dchdmiをresetすると作業完了です。
感想
セットアップの難易度は以前作業したN64Digitalより高いですね。何より穴を開けるのがかなり時間かかりました。
性能の面では、CompositeとかS-VideoはもちろんRGBやVGAと比べてもより綺麗な画面と感じました。(OSSCを利用してConvertしてました)さらに、接続のしやすさもあるし、何よりGDEMUを使ってますので、コントローラーからリセットできるのはかなり便利ですね。こうなるとWirelessコントローラーが欲しくなりますね。
まとめ
現像Aliexpressで14000前後で入手できますので、N64Digitalと比べるとはるかに導入しやすいです。セットアップがそう簡単ではありませんが、ドリームキャストをより綺麗な画面でプレーしたい方にはこのDCDigitalをおすすめします。