gRPCのクイックスタートを実施してみる！！

GoでgRPCで構築する方法

gRPCの公式ページのクイックスタートを紹介するものになります。

前提条件

以下のツールがインストールされていることを確認してください：

• Go: 最新の3つのメジャーリリースのいずれか。インストール手順はGoのGetting Startedガイドを参照してください。

• Protocol buffer compiler (protoc): バージョン3。インストール手順はProtocol Buffer Compiler Installationを参照してください。

• Go plugins for the protocol compiler:

コマンド

  go install google.golang.org/protobuf/cmd/protoc-gen-go@v1.28
  go install google.golang.org/grpc/cmd/protoc-gen-go-grpc@v1.2

PATHを更新して、protocコンパイラがプラグインを見つけられるようにします

コマンド

  export PATH="$PATH:$(go env GOPATH)/bin"

サンプルコードの取得

サンプルコードはgrpc-goリポジトリの一部です。
1.リポジトリをクローンします

コマンド

   git clone -b v1.65.0 --depth 1 https://github.com/grpc/grpc-go

2. クイックスタートのサンプルディレクトリに移動します

コマンド

   cd grpc-go/examples/helloworld

サンプルの実行

examples/helloworldディレクトリから以下の手順でサンプルを実行します：
1.サーバーコードをコンパイルして実行します

コマンド

   go run greeter_server/main.go

2.別のターミナルからクライアントコードをコンパイルして実行し、クライアントの出力を確認します

コマンド

   go run greeter_client/main.go

出力例

出力例

   Greeting: Hello world

これでgRPCを使用したクライアントサーバーアプリケーションが実行されました。

gRPCサービスの更新

次に、サーバーメソッドを追加してアプリケーションを更新します。gRPCサービスはプロトコルバッファを使用して定義されます。
helloworld/helloworld.protoを開き、新しいSayHelloAgain()メソッドを追加します

protoファイル

// The greeting service definition.
service Greeter {
  // Sends a greeting
  rpc SayHello (HelloRequest) returns (HelloReply) {}
  // Sends another greeting
  rpc SayHelloAgain (HelloRequest) returns (HelloReply) {}
}

// The request message containing the user's name.
message HelloRequest {
  string name = 1;
}

// The response message containing the greetings
message HelloReply {
  string message = 1;
}

ファイルを保存します。

gRPCコードの再生成

新しいサービスメソッドを使用する前に、更新された.protoファイルを再コンパイルする必要があります。
examples/helloworldディレクトリで以下のコマンドを実行します

コマンド

  protoc --go_out=. --go_opt=paths=source_relative \
    --go-grpc_out=. --go-grpc_opt=paths=source_relative \
    helloworld/helloworld.proto

これにより、helloworld/helloworld.pb.goとhelloworld/helloworld_grpc.pb.goファイルが再生成されます。

アプリケーションの更新と実行

新しいメソッドを実装し、クライアントコードで呼び出す必要があります。

サーバーの更新

greeter_server/main.goを開き、以下の関数を追加します

main.go

func (s *server) SayHelloAgain(ctx context.Context, in *pb.HelloRequest) (*pb.HelloReply, error) {
    return &pb.HelloReply{Message: "Hello again " + in.GetName()}, nil
}

クライアントの更新

greeter_client/main.goを開き、main()関数の末尾に以下のコードを追加します

main.go

r, err = c.SayHelloAgain(ctx, &pb.HelloRequest{Name: *name})
if err != nil {
    log.Fatalf("could not greet: %v", err)
}
log.Printf("Greeting: %s", r.GetMessage())

ファイルを保存します。

実行

再度、サーバーとクライアントを実行します：
1.サーバーを実行

コマンド

   $ go run greeter_server/main.go

2. 別のターミナルからクライアントを実行。今回は名前をコマンドライン引数として追加します

コマンド

   $ go run greeter_client/main.go --name=Alice

出力例

出力結果

   Greeting: Hello Alice
   Greeting: Hello again Alice

まとめ

これでgRPCの構築が完了しました。

参考記事