目次
1. はじめに
2. ライブUSBの作成
3. Ubuntuのインストール
4. ネットワークの設定
5. インストール後の各種設定
6. 参考リンク
はじめに
WSL2ではWindows上で「完全なLinux」が動かせるとされていますが、USBデバイスを使用したり外部と通するための設定でハマりやすいです。そこで内蔵SSDにWindows11がインストールされている環境下で、外付けSSDにUbuntu20.04をインストールします。
インストール手順を間違えると、Windowのデータが消えた起動しなくなる場合があるようです。Ubuntuインストール時に内蔵SSDを外すことでリスク回避できます。
筆者はIODATAのスティック型SSDを使用しました。
ライブUSBの作成
Ubuntuをインストールするために、ライブUSB(Ubuntuのインストーラ)を作成します。USBメモリは容量4GB以上のものを使用します。
下記リンクの「64-bit PC (AMD64) desktop image」からISOファイルをダウンロードします。
Refusを用いてISOファイルをUSBメモリに書き込みます。下記リンクの「Rufus ○.○」から最新版をダウンロードします。
PCにUSBメモリを挿して「rufus-○.○.exe」を実行し、デバイスとISOファイルを選択して「スタート」をクリックします。
状態が「準備完了」になったらISOファイルの書き込みは終了です。
Ubuntuのインストール
UEFIの設定
Windowの設定画面から「システム」→「回復」→「今すぐ再起動」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFI ファームウェアの設定」→「再起動」を選択し、
UEFIの設定画面からUEFIセキュアブートとFast Bootを無効にします。
※マザーボードのメーカーによって画面は異なります。
インストールの設定
USBメモリと外付けSSDを挿してPCを起動するとUbuntuのセットアップ画面が表示されます。
「Ubuntuをインストール」を選択して、
言語・キーボードレイアウト・ネットワーク・アップデートの項目をそれぞれ設定し、「インストールの種類の設定」の項目では「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選択します。
確認ダイアログが表示されるので問題なければ「続ける」をクリックします。
その後タイムゾーンとユーザー情報の項目を設定し、インストールが終了するまで待ちます。
USBメモリを抜いてPCを再起動したらインストール完了です!
ネットワークの設定
個人的に困ったのは、中華製WiFiアダプターのドライバーがないためネットに接続できなかったことです。ドライバーがない → ネットに繫がらない → makeをインストールできない → ドライバーをビルドできない というループにハマりましたが、一時的にスマホのUSBデザリングを使用して解決しました。
makeをインストールする
WiFiアダプターのドライバーをビルドするために、makeをダウンロードします。(この際USBデザリングでネットに接続します。)
sudo apt update
sudo apt install make
ドライバーをインストールする
下記リンクのWiFiアダプターをインストールします。
sudo apt update
sudo apt install bc
sudo apt install dkms
git clone https://github.com/morrownr/8821cu-20210118.git
cd 8821cu-20210118
sudo ./install-driver.sh
ドライバーをインストールできたか確認します。
find /lib/modules/`uname -r`/ -name "8821cu.ko"
インストール後の各種設定
sudoのパスワード入力を無くす
sudo visudo -s
# %sudo ALL=(ALL:ALL) ALL この部分を下のように書き換える
%sudo ALL=(ALL:ALL) NOPASSWD:ALL
Windowsの時計がズレるのを防ぐ
デュアルブートするとUbuntuとWindowsを切り替えるたびにシステム時刻が9時間ずれる場合があります。
sudo hwclock -D --systohc --localtime
フォルダ名を英語に変更する
Ubuntu を日本語でインストールすると、ホーム内のフォルダ名が日本語になっていて不便です。
LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
Dock にゴミ箱を表示する
gsettings set org.gnome.shell.extensions.dash-to-dock show-trash true
言語サポートをインストールする
アプリケーションボタンから検索画面を表示し、「language」と入力して「言語サポート」をインストールします。PCを再起動すると新しく「ツール」が追加され、日本語入力の細かい設定ができるようになります。
NT UI JP フォントをインストールする
wget https://launchpad.net/~sicklylife/+archive/ubuntu/fonts-ja/+files/fonts-nt-ui-jp_2_all.deb
sudo apt install ./fonts-nt-ui-jp_2_all.deb
rm fonts-nt-ui-jp_2_all.deb
capslockを全角半角にする
以下の記事を参考にStartup Programを設定します。
その他必要なツールをインストールする
Chromeをインストールする
wget https://dl.google.com/linux/direct/google-chrome-stable_current_amd64.deb
sudo dpkg -i google-chrome-stable_current_amd64.deb
rm google-chrome-stable_current_amd64.deb
Dockerをインストールする
sudo apt update
sudo apt install apt-transport-https ca-certificates curl software-properties-common
curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo apt-key add -
sudo add-apt-repository "deb [arch=amd64] https://download.docker.com/linux/ubuntu focal stable"
sudo apt update
sudo apt install docker-ce
Dockerがインストールされ実行できていることを確認します。
sudo systemctl status docker
Unityをインストールする
ROS Noeticをインストールする
参考リンク