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Revitユーザのための Omniverse View の使い方

Last updated at Posted at 2022-09-23

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目次

1. はじめに
2. セットアップ
3. Omniverse View の使い方
6. 参考リンク

はじめに

NVIDIA Omniverse とは

NVIDIA Omniverse はNVIDIAが提供するリアルタイム3D開発プラットフォームです。単なる高速レンダラーではなく、仮想空間上で複数のユーザがコラボレーションして3Dモデルの編集閲覧やシミュレーションができるツールであり、個人ユーザーに無料で提供されています。

Omniverse View とは

Omniverse View はNVIDIA Omniverseに含まれているレンダリングアプリです。Maya・BlenderなどのDCCツールの他に、Revit・Rhinoceros・Archicadなどの設計ツールとも連携でき、TwinmotionやLumionのような外部レンダラーとして使えます。
本記事では Omniverse View の簡単な使用方法を紹介し、RTX Path Tracingを用いて動画を作成してみます。

Omniverseには Omniverse CreateOmniverse View という2種類のレンダリングアプリがありますが、今回は Omniverse View を使用します。

Omniverse Create
・シーン合成、レンダリング、レイアウトツール
・物理演算、シミュレーション機能
Omniverse View
・建築向けのフォトリアルなレンダリング
・カメラ位置、注釈、マークアップなどのプロジェクトレビューツール
・環境やマテリアルの編集機能

システム要件

NVIDIA Omniverseでは、GeForce RTX 2080、Quadro RTX 5000、またはそれ以上のグラフィックスカードを使用することが推奨されています。NVIDIA Omniverseのシステム要件は下記の通り。

要素 最小仕様
OSサポート Windows 10 64ビット
CPU Intel Core i7、AMD Ryzen
CPUコア 4コア 以上
RAM 16GB 以上
GPU あらゆる RTX GPU
VRAM 6GB 以上
ドライバーバージョン 455.28(Linux)
456.71(Windows)

セットアップ

1. ランチャーのインストール

下記リンクの「ダウンロードする」からランチャーをダウンロードし、PCにインストールします。ランチャーは NVIDIA Omniverse で使用する各種ツールをインストールしたり起動したりするためのターミナルです。

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2. ツールのインストール

ランチャーの「更新」タブから使用するアプリ・プラグインをインストールします。今回インストールするのは下記の3つです。

  • Omniverse View
  • Omniverse Drive
  • Autodesk Revit Omniverse Connector
    image.png
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3. Nucleus の設定

ランチャーの「NUCLEUS」タブで「ローカル Nucleus サービスを追加する」を選択し、ユーザー情報を入力してインストールします。
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4. Drive の設定

ランチャーの「ライブラリ」タブで「Drive」を選択し、「スタート」ボタンから起動してサインインします。
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サインインすると、Omniverseでデータを共有するためのディレクトリがマウントされます。
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5. Cache の設定

ランチャーの「ライブラリ」タブで「Cache」を選択し、「キャッシュを設定」ボタンをクリックすると、
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ブラウザ上に設定画面が表示されるので、「Collections」タブの「Cache」を選択し、”localhost”と入力して「NEXT」をクリックします。
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Omniverse View の使い方

AUTODESK が配布している Revit2022 のサンプルプロジェクト「rac_basic_sample_project.rvt」を使用します。プロジェクトファイルは下記リンクからダウンロードできます。

1. Revit(英語版)を用意する

以下リンクを参考にして英語版のRevitを起動し、先ほどダウンロードした「rac_basic_sample_project.rvt」を開きます。

2022年9月現在、Omniverse ViewはRevit日本語版に対応していません。Omniverse Viewで使用されているUSDファイルが、UTF-8に対応していないためです。
※USDの開発元であるPixerは、USDAというutf-8対応のエクステンションも提供しているようですが、詳細は不明です。

2. Revit との接続

プラグインをインストールすると、Revit のタブバーに 「Omniverse」タブが表示されます。「Settings」ボタンから設定ダイアログを表示し、「Send to localy installed Viewer」メニューで出力するビューを選択、「Render size」メニューでレンダリング解像度を選択します。
image.png
Send to Omniverse」ボタンをクリックすると Omniverse View が起動します。
image.png

Send to Omniverse」を実行した際にマテリアル関連のエラーが発生し、Revit がフリーズしたり強制終了する場合があるようです。(おそらくプラグインのバグです)
その際は「Publish Project」ボタンからプロジェクト出力ダイアログを表示し、USDファイルをエクスポートしてください。

Omniverse Viewが起動しモデルが表示されます。
Window」タブから各種ツールウィンドウを表示できます。
image.png
視点操作は以下の通り。

  • Dolly : 中央クリック+スクロール
  • Pan : 中央クリック+ドラッグ
  • Look : 右クリック+ドラッグ
  • Orbit : 左クリック+Altキー
  • Frame : Fキー
  • 前後左右 : WASDキー
  • 上下 : EQキー

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3. スカイドームと太陽光の設定

Window」タブから「Environment」ウィンドウを表示し、右クリック →「Set to Stage」で適当なスカイドームを設定します。
image.png
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Window」タブから「Sun sutudy」ウィンドウと「Sun Study Location」ウィンドウを表示し、場所と日時を設定します。
image.png

4. レンダリング設定

Rendering」タブから「Movie Capture」ウィンドウを表示します。
Movie Type」で Sunstudy を選択し、「Path」で保存先フォルダを設定して「Capture Sequence」をクリックします。
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Capture Progress」ダイアログが表示されレンダリング処理が始まります。

参考リンク

NVIDIA Omniverse 公式ドキュメント

YouTube

AUTODESK UNIVERSITY

その他

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