プログラミング言語食べ比べ：PythonとRuby編

はじめに

この記事は同じ動作をPythonとRubyで書いたらどうなるのかという比較をするための記事です。

あくまで備忘録として書いてるので拙いかもしれませんが、ご了承ください。

対話コンソール

Pythonではpythonコマンド、Rubyではirbを使う。

Python

$ python
Python 3.8.5 ...
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> 

Ruby

$ irb
irb(main):001:0> 

対話コンソールから抜ける場合、
Pythonであればexit()かCtrl + Z(Windowsの場合)、Ctrl + D(Linuxの場合)、
RubyであればexitかCtrl + D
で対話コンソールから出ることができる

Hello World!を書く

Pythonはprint、Rubyはputs。

Python

print("Hello World!")

Ruby

puts "Hello World!"

分岐

両者とも書き方に大差はないが、
Pythonはif内はインデントを設ける必要があり、Rubyは定義終了時にendを付けなければいけない
else ifを設ける場合、Pythonはelif [式]:、Rubyはelsif [式]なので注意

Python

a = 1

if a == 1:
    print("aは1")
elif a == 2:
    print("aは2")
else:
    print("aは1でも2でもない")

Ruby

a = 1

if a == 1
  puts "aは1"
elsif a == 2
  puts "aは2"
else
  puts "aは1でも2でもない"
end

繰り返し（反復）

配列等による繰り返しであれば、Pythonはfor、Rubyであればeachを使う

Python

for a in range(10):
    print(a)

Ruby

(0..9).each do |a|
  puts a
end

関数定義

引数なしの場合

Pythonだとこんな感じ

Python

def func_def():
    print("It's function")
    
if __name__ == "__main__":
    func_def()

Pythonの場合は引数がなくても()を付ける必要がある（ある場合とない場合では動作が違う）

Rubyだとこう

Ruby

def func_def
  puts "It's function"
end

if __FILE__ == $0
  func_def # func_def() と同様
end

Rubyの場合、引数がない場合は()をつける必要がない（付けても動作する）

引数ありの場合

これもさほど変わらない。

Python

def arg_func(one, two=2):
    print(f"one: {one}, two: {two}")

if __name__ == "__main__":
    arg_func(1)

Ruby

def arg_func (one, two=2)
  puts "one: #{one}, two: #{two}"
end

if __FILE__ == $0
  arg_func(1)
end

余談だが、

Pythonの場合はif __name__ == "__main__":、
Rubyの場合はif __FILE__ == $0でメインファイルとして取り扱われるかを判別できる

また、
Pythonはf"{variables}"、
Rubyは"#{variables}"で各変数を文字列に代入できる

クラス

PythonもRubyにもクラスの概念がある
ただ、両者を比べると使い勝手が少し違う

定義

クラスのコンストラクターは、Pythonは__init__、Rubyはinitializeで定義する

Python

class Greeter:
    def __init__(self, name="World"):
        self.name = name

    def hello(self):
        print(f"Hello {self.name}!")

    def evening(self):
        print(f"Good evening {self.name}!")

Ruby

class Greeter
  def initialize(name = "World")
    @name = name
  end

  def hello
    puts "Hello #{@name}!"
  end

  def evening
    puts "Good evening #{@name}!"
  end
end

Rubyの変数はattr_accessor :[インスタンス変数]をすると、読むことができるようになる
とにかく、これを設定しないとインスタンス変数はプライベート扱いになると言っても過言ではない
なお、Pythonは変数の最初に__(アンダーバー2つ)を付け足すとプライベート扱いになる（関数も同様）

また、Pythonだと同じクラスを設定すると置き換わってしまうが、
Rubyの場合は同じクラスをもう一度書いても、付け足すことができる
（しかも既に作られているインスタンスにも適用される）

Ruby

# -- snip -- (上記のGreeterクラスが既に定義されているとする)
class Greeter
  attr_accessor :name
end

インスタンス作成

インスタンスの作成は、Pythonはそのままクラス名を、Rubyはクラス名に加えて.newを使う

Python

# -- snip --
greet = Greeter("Qiita")

Ruby

# -- snip --
greet = Greeter.new("Qiita")

最後に

• PythonとRubyは似ているところは似ている
• Pythonはインデントによる分岐等の処理記述
• Rubyはendまでが処理記述なので区切りがわかる

Rubyのメモ書きはScrapbox(Yuzulia-ProgBuilder)にまとめているので、気が向いたら御覧ください。
https://scrapbox.io/yuzulia-pb/Ruby

気が向いたらまたこの記事を更新します。