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Discord.pyで、あれこれをやりたいためのサンプルコード集

Last updated at Posted at 2020-07-22

2022/04/07 追記

Discord.pyですが、開発が再開されたとのことです。

開発を再開されたことを受け、必要に応じてこの記事の更新を再開する予定です。

Qiitaの編集リクエストをお送りいただき、ありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。

まえがき

この記事はDiscord.pyを使用してBOTを作る際に役立つかもしれないサンプルソースコードを掲載しています。

いずれもベストプラクティスであるとは限りませんが、DiscordのBOT作りの参考になればいいなという思いで、記事にしました。

環境

1.5からの仕様変更

(2020/11/21 追記)

Discord APIの仕様変更により、Discord.py 1.5から一部機能を使うにはintentsが必要になりました。

特に、メンバーのステータスや情報を取得する場合は、Discordデベロッパーポータルで設定が必要になります。
この設定をしないとBOTが起動しなかったり、意図しない動作が発生してしまうことがあります。

Intentの設定例

規模の大きいBOTを運用する場合(参加サーバーが100を超えるBOT)は別途申請が必要になります。

intentsを設定するには

Botインスタンス作成時にintentsという引数にIntentsインスタンスを代入します。

import discord
from discord.ext import commands

# discord.Intents.all()を使用するとpresencesやmembersも有効な状態になります。
discord_intents = discord.Intents.all()
# 用途に応じて以下のように無効化することもできます。設定できる項目は、以下のURLを参照してみてください。
# https://discordpy.readthedocs.io/ja/latest/api.html#discord.Intents
# discord_intents.bans = False # on_member_banやon_member_unbanのイベントを無効化

bot = commands.Bot(
    command_prefix="!",
    intents=discord_intents
)

※intentsが指定されなかった場合、自動的にintentsが設定されます。

BOTが反応する頭文字を変えたい

Botインスタンス作成時にcommand_prefixという引数に頭文字を指定します。

from discord.ext import commands

bot = commands.Bot(
    command_prefix="!"
)

メンションにも反応させたい

commands.when_mentioned_orを使用するとメンションでも、頭文字でも反応するようになります。

from discord.ext import commands

bot = commands.Bot(
    command_prefix=commands.when_mentioned_or("!")
)

コマンドの大文字小文字を気にしないようにしたい

Botインスタンス作成時にcase_insensitiveTrueにすると大文字小文字の区別をせず、反応するようになります。

from discord.ext import commands

bot = commands.Bot(
    command_prefix="!",
    case_insensitive=True
)

標準搭載のヘルプ機能を無効にしたい

Botインスタンス作成時にhelp_commandという引数をNoneにします。

from discord.ext import commands

bot = commands.Bot(
    command_prefix="!",
    help_command=None
)

Botアカウントに「~をプレイ中」と表示したい

commands.Botインスタンスを作成時にactivity引数にdiscord.Gameインスタンスを代入します。

import discord
from discord.ext import commands

bot = commands.Bot(
    command_prefix="!",
    activity=discord.Game("Qiita") # Qiitaをプレイ中
)

もしくは、discord.Gameインスタンスを作成し、Botの接続完了時にchange_presenceで変更します。

import discord
from discord.ext import commands

bot = commands.Bot(
    command_prefix="!"
)

presence = discord.Game("Qiita") # Qiitaをプレイ中

@bot.event
async def on_ready():
    await bot.change_presence(activity=presence)

特定のリアクションをしたらロールを付与、解除したら剥奪する

(2020/11/21 追記) discord.Intents.reactionsのintentを有効にする必要があります。(ドキュメント

イベントハンドラのon_raw_reaction_addon_raw_reaction_removeを使用してロールの付与・剥奪を処理します。

on_raw_reaction_removeでは、memberが代入されないので、
get_guildを使ってギルド(サーバー)情報を取得してから、get_memberでユーザー情報を取得する必要があります。

from discord.ext import commands

class RoleCog(commands.Cog):
    def __init__(self, bot):
        self.bot = bot # commands.Botインスタンスを代入

    @commands.Cog.listener()
    async def on_raw_reaction_add(self, payload):
        if payload.member.bot: # BOTアカウントは無視する
            return

        if payload.channel_id != 123456789123: # 特定のチャンネル以外でリアクションした場合は無視する
            return

        if payload.emoji.name == "👍": # 特定の絵文字
            await payload.member.add_roles(
                payload.member.guild.get_role(123456789123) # ロールID
            )

    @commands.Cog.listener()
    async def on_raw_reaction_remove(self, payload):
        guild = self.bot.get_guild(payload.guild_id)
        member = guild.get_member(payload.user_id)
        if guild is None or member is None: # サーバーやメンバー情報が読めなかったら無視
            return

        if member.bot: # BOTアカウントは無視する
            return

        if payload.channel_id != 123456789123: # 特定のチャンネル以外でリアクションを解除した場合は無視する
            return

        if payload.emoji.name == "👍": # 特定の絵文字
            await payload.member.remove_roles(
                payload.member.guild.get_role(123456789123) # ロールID
            )

「~が入力中」と表示させる

async with ctx.typing():(ctxはテキストチャンネル)を使用することで入力中のサインを表示できます。

import asyncio
from discord.ext import commands

class TypingCog(commands.Cog):
    @commands.command()
    async def delay_send(self, ctx):
        async with ctx.typing(): # 送られてきたチャンネルで入力中と表示させる
            await asyncio.sleep(5) # 重い処理をwith内で書く。(一例)
            await ctx.send("処理完了")

カテゴリを取得したい

テキストチャンネル等と同様に、get_channel関数でカテゴリを取得することができます。

from discord.ext import commands

bot = commands.Bot()

@bot.event
async def on_ready():
    category = bot.get_channel(123456789123) # カテゴリのID

コマンドにDiscordのメンバーが予め入ったものを使用したい

メンバーを入れる引数の後にdiscord.Memberを指定すると、Memberインスタンスとして代入されます。
なお、メンバーが見つからなかった場合は例外commands.BadArgumentが送出されます。
エラーハンドリングは後述にて説明します。

import discord
from discord.ext import commands

class CommandArgCog(commands.Cog):
    @commands.command()
    async def say_hello(self, ctx, target: discord.Member): # targetにメンバー指定する
        await ctx.send(f"Hello, {target.mention}!")

各コマンドのエラーハンドリングを行いたい

@{コマンドの関数名}.errorというデコレータ付け、引数にctxerrorを定義します。
ちなみに、コマンド処理内でエラーが発生すると、commands.CommandInvokeErrorが送出されます。

import discord
from discord.ext import commands

class ErrorHandlingCog(commands.Cog):
    @commands.command()
    async def say_hello(self, ctx, target: discord.Member):
        await ctx.send(f"Hello, {target.mention}!")

    @say_hello.error
    async def say_hello_error(self, ctx, error):
        if isinstance(error, commands.BadArgument): # errorはBadArgumentか
            await ctx.send(f"{ctx.message.author.mention} ターゲットを指定して下さい。もしくはユーザーが見つかりませんでした。")
            return

実行しているBotが所属しているどのギルド(サーバー)に入ってないユーザー情報を取得したい

fetch_userを使うとBotが所属しているギルドに入ってないユーザー情報を取得することができます。

fetch_userはユーザーが見つからなかった場合に例外が出されるため、tryで囲むべきです。

import discord
from discord.ext import commands

class FetchUser(commands.Cog):
    def __init__(self, bot):
        self.bot = bot # commands.Botインスタンスを代入

    @commands.command()
    async def fetch_user(self, target_id: int):
        try:
            target = await self.bot.fetch_user(target_id)
        except discord.NotFound:
            # ユーザーが見つからなかった場合の処理(以下は一例)
            await ctx.send("ユーザーが見つかりませんでした。")
            return

        await ctx.send(str(target)) # Username#0000

あとがき

紹介したのは一例でしたが、BOT製作の役に立てたら幸いです。

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