yamamotojuntaさんからバトンをもらいました。この記事はアイスタイルAdvent Calendar 2016の18日目になります。
新卒入社2年目、APIや社内向けサービスを作ることが多いYuyaAboが担当します。
プログラミングの話にしか興味がない方は↑のリンクからそれっぽい話を読んでみてね
なにこれ?
エンジニアはこう言われがちです。「パソコンをカタカタしてるんでしょ」と。
ぶっちゃけ社内でも飲み会とかで他職種の方からたまに言われたりします(冗談半分でですよ)。何も言ってないのに運動不足という称号も与えられたりします(外見も関係あると思いますが)。
ただ実際、基本デスクワークなので運動不足のエンジニアが多いかと思います。でもでもでも、エンジニアは課題解決のために死力を尽くす。なんだってやればできるはずです。エンジニアのポテンシャルは半端ない。僕は内心そう思っていました。
そんな僕は、範馬刃牙という漫画がゴリゴリに大好きです。正確にはバキという、刃牙シリーズとしては第2部が特に好きです。囚人編ですね。で、範馬刃牙には花山薫という男が出てきます。彼は握力が半端なく強くて、トランプの束を引きちぎったりします1。なんだかんだ力がある男はかっこいい、そう思っていました。
そして心のどこかでは「僕も頑張れば同じようなことができるんじゃないか...」、そう思っていました。そこで今回、Advent Calendar駆動である目標を立ててみました。
それがりんごを掌で握りつぶすことです。
力がある人のパフォーマンスとしてなんとなく頭にパッと浮かんだのがりんごを握り潰すことでした。僕自身青森県で生まれ育ったので、りんごはとても身近な果物でした。
弊社でAdvent Calendar執筆の募集が始まったのが11月はじめごろで、そこから今日までりんごを潰すために努力してみました。
以下、新卒2年目エンジニアの奮闘の結果をご覧ください。
握力を鍛えるためにしたこと
握力を鍛えるのに役立ったかなと思うのはこの3つです。
- CoCハンドグリッパーでのトレーニング
- 懸垂
- 腹筋ローラー
1つずつ説明していきます。
CoCハンドグリッパーでのトレーニング
ハンドグリッパーはものを握りつぶす力を鍛えるものなので、りんごを潰すために握力を鍛える、という目的からすると一番単純な解だと思います。
ハンドグリッパー自体はホームセンターなどにも売っていますが、Captains of Crush® Gripperという、IRONMIND社が出している世界的なハンドグリッパーがあり、僕はこれをにぎにぎしていました。
僕が購入したのは「Point Five」と「No.1」で、強度の目安はそれぞれ54kgと63kgです。2
まずNo.1だけ購入したのですが、ちょっとやってみた感じあまりにも絶望的だったので、すぐPoint Fiveも購入しました。
CoCでは正式な閉じ方が決められており、その方法で閉じられるとIRONMINDに認定されます。ちなみにウェブ魚拓創業者の新沼さんという方はエンジニアでありながら、このCoCでNo.3を閉じたとして2003年に認定されています3。No.3の強度は127kgです。
懸垂
握力の中でも、握った状態をキープする力が鍛えられたと思います。
懸垂自体は、いくら筋肉質な人でも、自分の体重に見合った量の上半身の筋肉がないとかなりキツイ運動だと思います。エンジニアの皆さんには、試しにどこかの公園で懸垂をしてみてほしいです。
基本的にグリップは順手(手の甲が自分の方を向いている)で、腕を完全に伸ばした状態から顔がバーから完全に上にあがるまでを1回として、限界まで行ったあと反動ありで数回追い込みをかけるやり方でやっていました。
腹筋ローラー
これは一見握力に関係なさそうですが、やってみればわかるのですが、腹筋ローラーは腹筋だけでなく腕や肩、胸や背中や脚も使う全身トレーニングです。
始めた当初は膝をついた状態で3~4回が限界で、GACKTがしゃべくり007でやっていたような立った状態のやつなんて100%ムリだろうと思ってましたが、3週間ほどで立ってできるようになり、現在は立った状態で10回程度できるようになりました。
※気をつけないと腰がアレになってしまうので無理は絶対にしないでください。
これらのトレーニングを、CoCハンドグリッパーにぎにぎはほぼ毎日、懸垂・腹筋ローラーは週2で行っていました。
握力の推移
会社の自席に握力計を置いて、毎日定時になると握力を計測し、その値を「本日の握力」として日報に書いていました。
これが握力の推移をグラフにしたものです(右手のみ)。会社で計っていたので出社した日以外はほぼ計測していません。
日によって揺れがありますが、計測し始めたころがだいたい55kg前後、最近は60kgを超えるようになったので、5kgぐらいは増えたと言えるでしょうか。
実際CoCのNo.1が完全に閉じられるようになったので、それぐらいにはなったということですね。
りんご一覧
今回対象にしたのはこちらのりんごたちです。データは僕の主観です。
りんご | ふじ | シナノゴールド | ジョナゴールド | 王林 |
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酸味 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
甘み | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
YuyaAboの好み | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
結果発表
結果は動画でご覧ください(youtubeが開きます)。
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というわけで、ジョナゴールドと王林を握りつぶすことができました!!!
ふじとシナノゴールドはムリゲーでした。
感想
「りんご 潰す」などで検索すると、りんごを潰すのに必要な握力としてだいたい70kg~80kgという数字があげられていましたが、品種によってはその限りではないということを実証できました。やっぱりやってみるもんですね。
今回の実験では閾値を判断することができませんが、潰してみた感じだとジョナゴールドは55kgもあれば潰せるかもしれません。
試しにやってみてほしいです。ぜひvagrant destroyするかのごとく思いっきりやっちゃってください。
また潰し方のコツとしては、指を果肉に突き刺すような握り方が良さそうです。
それからこれをAdvent Calendarで宣言したことにより、社内のエンジニアの方から「本当にリンゴ潰すんですかwww」とか聞かれたりして、りんごから始まるコミュニケーションも馬鹿にできないと思いました。
そして、今回のチャレンジをAdvent Calendarに書いてから今日まで、特に同じ部署のみなさんからは暖かく応援してもらって、本当にやりやすかったです。ありがとうございました。
あとりんごは美味しかったです。
まとめ
今回僕はりんごを潰すという目標を立て、その目標に向かって、いくつかの方法で握力を鍛え、何種類かのりんごを試してみることで、目標を達成することができました。
これは、エンジニアが目的を達成するために適切な技術/実装を選ぶさまに似ているような気がしないでもないですよね。こじつけではないですよ、本当に。
この記事ではアイスタイルでの技術の話は一切出てきませんでしたが、こんなエンジニアも働いてるよ、そしてこんなことも面白がって応援してくれるような方が多いんだよ、ということが伝わっていれば幸いです。
エンジニアのみなさん、バグは握り潰さず、りんごを握り潰しましょう。
さあ、明日は一転して技術のお話、mishimayさんです。お楽しみに!
参考
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E5%B1%B1%E8%96%AB#.E3.83.95.E3.82.A1.E3.82.A4.E3.83.88.E3.82.B9.E3.82.BF.E3.82.A4.E3.83.AB ↩
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http://ironmind.com/product-info/grip-strength-training-tools/captains-of-crush-grippers/ ↩
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http://www.ironmind.com/certification/captains-of-crush/whos-who-no.-3-coc/ ↩