はじめに
2021年6月より学習を開始・2022年2月頭から転職活動を開始し、三週間ほどで都内の自社開発企業様2社から内定を頂きました。
内定企業の技術スタックはRuby,Rails,Vue.js,Docker,CircleCiといったところです。
今後の未経験転職希望者の方々の参考になればと思い記録や感じたことを記事にします。
見出し | 概略 |
---|---|
自己紹介 | 学歴・職歴・資格 |
転職活動結果 | 応募社数・使用媒体等 |
ポートフォリオ | PFの内容・技術スタック等 |
学習記録 | 総学習時間・PF作成の過程等 |
転職活動過程 | PF完成後に取り組んだ事等 |
面接内容 | 面接で聞かれたこと・評価された事等 |
総評 | 現在の未経験転職市場に対する個人的見解 |
自己紹介
年齢:25歳(社会人3年目)
出身大学: 慶應義塾大学法学部
現職:一部上場メーカーの営業
資格:TOEIC905点
プログラミング言語は昨年6月に初めて触りました。
転職活動結果
結果として個人的に魅力を感じる自社サービスを運営している企業様から内定を頂くことができました。
*応募したのは全て自社開発企業です。
応募媒体 | 応募数 | 面接進出数 | 内定数 |
---|---|---|---|
Wantedly | 48 | 2 | 2 |
Green | 4 | 1 | 0(選考辞退) |
Wantedlyでは5社だけ落選のメッセージを頂きました。そもそもプロフィールすら見てもらえてない企業も10社ほどありました。
Greenでは3社全てから落選のメッセージを頂きました。
ポートフォリオ
URL: https://app.selftalkenglish.com/
※2022/05 EC2停止につき現在は閲覧できません。
テーマ:アウトプットメインの英語学習アプリ
テーマ選定理由:自分が実施している英会話学習方法のデメリットを埋めるサービスが欲しいと思ったから
使用技術:
Ruby 3.0.2
Ruby on Rails 6.0.4
MySQL 5.7
Vue.js 3(SPA化)
Docker
CircleCi CI/CD(git push時にRSpecとRubocopを実行。masterブランチへのpush時は自動デプロイ実施)
Nginx
Unicorn
AWS: VPC EC2 RDS Route53 ELB
Capistrano3
RSpec
DeepL api
その他詳細はGitHubをご参照ください
https://github.com/yuyahs/selftalk_app
学習記録
*スクールには通わず独学のみで取り組みました。
学習開始からポートフォリオ完成まで:
2021年6月~2022年1月(8ヶ月間)
1日あたりの学習時間は平日3~4時間、休日6~8時間くらいです。
*進捗記録
2021年6月〜7月: こちらの学習ロードマップ通り取り組みました。
https://note.com/poly_soft/n/n5b1d72539ed2
2021年8月~9月: Rails単体でポートフォリオのプロトタイプ作成
2021年10月~11月: Vue.js3を導入し、完全SPA化
2021年12月: AWSにデプロイ・リファクタリング
2022年1月: 開発環境にDocker導入・CircleCI/CD導入・DeepL api連携
2022年2月: 転職活動開始
*使用した有料教材
(Webサービス)
Progate
ドットインストール
Rails チュートリアル
Techpit Rails × Vue.js でメモアプリを作成しながらモダンな開発を学ぼう!https://www.techpit.jp/courses/123/curriculums/126/sections/935/parts/3580
(書籍)
キタミ式基本情報技術者
パーフェクトRuby on Rails
Vue.js3超入門
ゼロからわかるAmazon Web Service超入門
リーダブルコード
*その他アウトプット
Qiitaに週1ペースで記事を投稿するようにしていました。
記事のネタになるような学びを得ようとする動機付けができて個人的に良かったです。
Twitterにも毎日学習記録をツイートしていました。
転職活動過程
私の場合は「何でもいいからIT業界に潜り込みたい」ではなく「最初の転職先を妥協しなきゃいけないくらいなら諦める」というスタンスです。従って、結構高望みした企業選びをしていました。
転職エージェントは登録しましたが自社開発企業で紹介できる募集は無いと言われたので未活用です。
*ポートフォリオ完成後にしたこと
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志望企業絞り込み: 大まかな「就活の軸」を決め,Wantedlyから軸に合致する企業を書き出しました。そこから自分にとって良い企業の条件項目を10ほど書き出し、合致する条件が多い企業から志望度を設定しました。
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企業研究: 1で絞り込んだ志望度上位企業についてはサービスについても応募前に確認しました。
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面接対策: 想定される全て質問を書き出し、案文を作成。暇さえあれば実際に一人で声に出してみて違和感を感じたところを訂正していく形で対策をしました。
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転職サイトのプロフィール作成: 面接でアピールしたいポイントに絞って作成しました。例えば大学時代に熱を入れたことがないのであれば大学のことについて長々書く必要は無いと思いました。一方で趣味には力を入れていたので趣味のアウトプット用のインスタアカウントへのリンクを貼り付けていました。
5.応募: Wantedlyはただ「話を聞きたい」ボタンを押すだけです。Greenは無料で応募時にメッセージを送れるので志望動機を書いて応募しました。
面接内容
2社しか面接受けてませんがそれぞれどんなことを聞かれたのか・どのような点が評価を受けたかを紹介します。
*聞かれたこと(エンジニアを目指すきっかけなど当たり前に聞かれることは割愛)
・現職の仕事で大切にしている価値観
・キャリアプラン
・勉強方法
・RailsとVueの相性はどうだったか
・Docker/CircleCiはどのような実装をしているか
・なぜバックエンドエンジニアを希望しているか
・独学の限界をどのような時に感じたか
・ポートフォリオのサービスは実際に使用されているか
・ユーザーの意見を反映させる改良は行ったか
・データベース設計については学習したか
・いち早くキャッチアップしていく覚悟はあるか
*評価されたこと
・スクールに通わず独学で取り組んだこと
・英語力(英語の技術ドキュメントが読めることが加点ポイント)
・AWS/Docker/CircleCIを組み込んだこと
・GitHubに毎日草が生えていること
・Qiitaに頻繁に記事を投稿していること
総評
*転職活動の感想
実際にエンジニアとして働き始めないと今回の転職が成功かどうか判断できませんが内定を獲得できた要因としては現職の経験やプログラミング以外のスキルが評価される企業と巡り会えたことだと思います。
私は2社内定を頂いたわけですが1社はグローバル指向かつ営業とエンジニアの連携が強い企業だったので私が営業職だったこと・英語の心得があったことがポイントだと思います。
もう1社は医療関係のベンチャーで私の現職も医療業界です。
従って、異業種から転職される方は元の仕事と関連のある業界に絞ると成功確率が高まるのではないかと思います。
ちなみにワークポートという転職エージェントの担当者から聞いた話ですが、「未経験者の自社開発転職は現在過去最高難易度。ただ受託系やインフラエンジニアの募集なら紹介できる。」とのことです。