前回、kubernetes超入門でクラスタを構築しました。
それではkubernetesを使いやすくするために、rancherというGUIを入れてみましょう。
helmのインストール
helmというのはKubernetesのパッケージマネージャーです。いい感じにデプロイしてくれます。
公式HPの通りで良いですが、下記になります。
別にkubernetes外のPCから操作してもいいのですが、ひとまず前回サーバーにした1台で下記実行していきます。
curl -fsSL -o get_helm.sh https://raw.githubusercontent.com/helm/helm/main/scripts/get-helm-3
chmod 700 get_helm.sh
./get_helm.sh
helm version
これでOK。
次にrancherのhelmチャートを追加します。
helm repo add rancher-latest https://releases.rancher.com/server-charts/latest
kubectl create namespace cattle-system
kubectl apply -f https://github.com/cert-manager/cert-manager/releases/download/<VERSION>/cert-manager.crds.yaml
helm repo add jetstack https://charts.jetstack.io
helm repo update
helm install cert-manager jetstack/cert-manager \
--namespace cert-manager \
--create-namespace
もしここでunreachable localhost:8080とかになったときは、helmがkuberenetesのURLをうまく叩けていません。~/.kube/configがあるか、ちゃんと正しいサーバーURLか、全サーバーにその設定が入っているか、など確認してみてください。
あとはhelmでインストールするだけです。
helm install rancher rancher-latest/rancher --namespace cattle-system --set hostname=rancher.your.host --set replicas=1 --set bootstrapPassword=super_strong_password
で、ここのhostnameなんですがhostsで設定しておくと良いと思います。
同じネットワーク内にWindowsとかMacとかあれば、そいつのhostsをいじってあげます。
rancher.your.hostを192.168.0.70とか、いま設定している（helmをインストールした）端末のIPにしてあげると、ブラウザでrancher.your.hostを開くとrancherが開けるようになります。
起動確認は以下
kubectl get pod -n cattle-system -w
kubectl get pod,svc,ingress -A
まだrancherを入れただけだと何もできませんが、ポチポチいろいろ押してみると楽しいでしょう。
今回ハマりがあるとすればkubeconfigの設定がちゃんと入っていなかったときだと思います。helmがちゃんと参照できるようにしておかないとうまくいきません。
次回は簡単なアプリケーションのデプロイです。