用意するもの

RC-S300などのPASORIリーダーと初期設定
felicalib.dll
fsharpの開発環境

felicalib.dllは下記より

早速ですがソースコード

open System.Runtime.InteropServices
open System

(*
    felicalib.dllの場所を絶対パスで入れておくとわかりやすいが
    まあ相対パスでもちゃんと配置すれば動きます。
    open, close, initなどはAPI仕様書に書いてあります。
    http://felicalib.tmurakam.org/refdoc/
*)
module InteropWithNative =
    [<DllImport(@"felicalib.dll")>]
    extern IntPtr pasori_open()

    [<DllImport(@"felicalib.dll")>]
    extern void pasori_close()

    [<DllImport(@"felicalib.dll")>]
    extern void pasori_init(IntPtr)

    [<DllImport(@"felicalib.dll")>]
    extern IntPtr felica_polling(IntPtr, int, int, int)

    [<DllImport(@"felicalib.dll")>]
    extern void felica_getidm(IntPtr, byte[])



(* pasoriのpointerをopenで取得する *)
let pasoriPointer = InteropWithNative.pasori_open ()


(* pasoriをinitする *)
InteropWithNative.pasori_init (pasoriPointer)

(* felicaのpollingを開始する *)
let felica_polling = InteropWithNative.felica_polling (pasoriPointer, 0xffff, 0, 0)

(* 返り値を入れるbyteArrayを用意する *)
let byteArray = Array.zeroCreate 8

(* byte to string *)
let byteToStr byteArr = BitConverter.ToString(byteArr)

InteropWithNative.felica_getidm (felica_polling, byteArray)

printfn "IDm: %A" (byteToStr byteArray)

(* log.txtファイルに書き出す *)
let log = System.IO.File.AppendText("log.txt")
log.WriteLine(byteToStr byteArray)
log.Close()

fsharpでC++などで作成されたライブラリを使用する際は、InteropServicesを使用します。
あとは自分で型定義を書いてあげて使う感じですね。
最近はcopilotのお陰でC++側のAPI仕様書をコメントアウトで書いておけば勝手に書いてくれます。

注意点として、x86系で作成されたライブラリに対応する場合、fsharpのコンパイルもx86系で通す必要があります。
fsprojの下に<PlatformTarget>x86</PlatformTarget>などとしておくと良いでしょう。

こんな書き方するなら無理に関数型言語使わなくてもC#とかVBでええやんっていう話なんですが、F#のほうが手続き型であっても書きやすい気がするのです。めちゃくちゃシンプルに書けます。

もしJSで書くならff-napiとか、最近ならkoffiを使用することになると思います。

JSでも同じことができるんですけど、JSはIntPtrみたいなポインタの操作が面倒なのと、返り値などの操作が非常に面倒くさいのと、そもそもx86系のnode.jsを入れておかないとx86のDLLがうまく動きません。そういうハマりがあるので仕方がなくFsharpで頑張ったということでした。普通はVBかC#でいいと思います。サンプルも豊富にあるし。

F#で外部dllを使うソースコードがあんまりなかったのですが、まあ動いたのでOKとしましょう。