はじめに
先週CSM試験の合格までの流れについて、記事にまとめました。
今回はCSMの資格の更新時などに必要なSEUを貯めていく為の方法を備忘録的にまとめておきたいと思います。
SEUとは?
SEUはScrum Education Unitsの略で、アジャイルやScrumに関連した活動や学習を通じて得られるポイントになります。
CSMの資格更新にも必要とされるポイントで、上位のA-CSMやCSP-SMを取得する際にも必要となります。
SEUが加算される行動
SEUの詳細がわかったところで、このポイントが加算される行動や活動についてまとめていきたいと思います。
カテゴリ A: Scrum Allianceが主催する活動
内容: Scrum Allianceが直接主催するイベントやトレーニングコースに参加すること。
SEUの獲得量: 以下1時間の参加につき1 SEU
- Scrum Gatherings: Scrum Allianceが年に数回開催する国際会議。アジャイルの最新トレンドやベストプラクティスについて学べる場。
- Regional Scrum Gatherings: 地域ごとのScrum Gatheringイベントでの参加。
- Scrum Allianceトレーニング: Scrum Alliance認定のトレーナーが実施する公式トレーニング(例:Advanced CSM、CSP-SMなどのトレーニングコース)。
カテゴリ B: その他の外部トレーニングやイベントへの参加
内容: 外部のトレーニングやアジャイル関連イベントに参加することでSEUを獲得できます。
SEUの獲得量: 以下1時間の参加につき1 SEU。
- アジャイルカンファレンスやセミナー: Scrumやアジャイル関連の国際会議、ワークショップに参加(例:Agile Japan、Lean Agile USなど)。
- 外部トレーニング: Scrum Alliance以外の組織やトレーナーが実施するScrumやアジャイルのトレーニングコース。
- コミュニティイベント: Scrumユーザーグループやローカルアジャイルコミュニティが開催するミートアップ、ハッカソンなどに参加。
カテゴリ C: 独学による学習活動
内容: 本や記事を読んだり、ビデオやウェビナーを視聴することでもSEUを取得できます。
SEUの獲得量: 以下1時間の学習につき1 SEU。
- アジャイルやScrum関連の書籍を読む: Ken SchwaberやJeff SutherlandによるScrumの基本書、Mike Cohnのアジャイル開発関連書籍などを読む。
- ブログや論文を読む: Scrum Allianceや他の信頼できるアジャイルリソースが発行するブログや記事を読むこと。
- ウェビナーを視聴: Scrumやアジャイルに関するオンラインウェビナーや動画を視聴する(例:Scrum Allianceが提供するウェビナー)。
カテゴリ D: 公開されたコンテンツの制作
内容: Scrumやアジャイルに関するコンテンツを公開することでSEUを取得できます。
SEUの獲得量: 公開された内容に応じて、Scrum Allianceが認定するSEUを取得。
- ブログ記事を書く: Scrumやアジャイルの実践に基づいた記事を執筆して公開。
- プレゼンテーションの実施: アジャイルカンファレンスやコミュニティイベントでの発表や講演。
- 書籍や論文を執筆: Scrumやアジャイルに関する書籍、ホワイトペーパー、技術論文を執筆し公開。
カテゴリ E: Scrum実務への参加
内容: Scrumの実務に関与することでSEUを取得できます。これは主に、仕事の中でScrumマスター、プロダクトオーナー、あるいはScrumチームのメンバーとして活動することを指します。
SEUの獲得量: 2年間の実務経験につき最大で15 SEUを取得可能(1年間で最大7.5 SEU)。
- Scrumチームでの活動: プロジェクトにおけるScrumイベントのファシリテーションや日々のScrum活動。
- アジャイル導入のリード: チームや組織にScrumやアジャイルを導入し、その実行を支援する活動。
カテゴリ F: コーチングやメンタリング
内容: 他のScrumマスターやチームに対してコーチングやメンタリングを行うことでSEUを取得できます。
SEUの獲得量: 以下1時間のコーチング・メンタリングにつき1 SEU。
- Scrumチームに対するコーチング: 経験が浅いScrumチームに対して、プロセス改善や自己組織化の支援を行う。
- アジャイルコーチとしての活動: 企業や組織にアジャイルの導入や改善を支援する活動。
おまけ:各資格に必要なSEUの必要量
各資格の更新に必要なSEUの数は以下の通りです。
- Certified ScrumMaster (CSM): 20 SEU(2年間で)
- Advanced Certified ScrumMaster (A-CSM): 30 SEU(2年間で)
- Certified Scrum Professional - ScrumMaster (CSP-SM): 40 SEU(2年間で)
さいごに
CSMはあくまで一つのきっかけでしかないので、取得してからどれだけ行動したかが重要になります。
この行動に対してポイントがつくのは実際の活動が目に見えて個人的には嬉しいですが、更新時に慌てることがないようにきちんと管理していきたいところです。