はじめに
Android Studioは定期的にアップデートされていますが、目立つ新機能の裏で、見落とされがちな「地味だけど効く改善」も少なくありません。
そこで本記事では、2025年5月時点の最新安定版である Android Studio Koala Feature Drop(2024.1.2) を前提に、最近便利になったと感じる機能をいくつか紹介します。
主な改善ポイントまとめ
1. エミュレータ統合の強化
- IDE内でのエミュレータ表示がより安定
- マルチインスタンスの切り替えがスムーズに
- ワークスペースの中でほぼ完結する開発体験に
開発中の画面確認の流れが断絶されず、テンポ良く進められるようになりました。
2. Logcatのフィルタ・検索機能がさらに進化
- PIDやパッケージ単位でのフィルタ保存が可能
- ログの色分けや非同期ロードによる表示速度改善
- スクロール保持や検索履歴も強化
細かなチューニングですが、ログ調査のストレスがかなり減ります。
3. Compose Previewがリアルタイムかつ軽快に
- UI変更が即座にPreviewに反映されやすくなった
- 不安定だった強制再読み込みが改善
- Preview上でのインタラクション対応も実験的に進行中
Compose利用者には特に恩恵が大きいアップデートです。
4. Layout Inspectorがパフォーマンス改善
- ランタイムUIのキャプチャ速度が向上
- コンポーネントの選択・ハイライトがスムーズに
- 特定のビュー階層のみ表示するフィルタが強化
画面の重ね順やマージン調査がしやすくなり、UIデバッグに重宝します。
5. IntelliJベースのコード補完精度が向上
- スニペット候補の並びがより文脈に沿うように
- Kotlinコード補完の速度が改善
- コード分析やリファクタ提案もスムーズに動作
ちょっとした入力時の違和感が減り、ミス修正も減少します。
おわりに
Android Studioのアップデートは「目立たないけど地味に効く」改善がたくさんあります。
最新バージョンを軽く触ってみるだけでも、日々の開発体験がグッと変わるはずです。
他にも「これは地味に便利だった」という機能があれば、ぜひコメントなどで共有してもらえると嬉しいです。