はじめに
AI界隈は日々本当に目まぐるしい進化を遂げていますね。
そんな中でも特に多く利用されているChatGPTですが、今回10月のアップデートでChatGPT-4o with Canvasという機能がbata版で利用できるようになっています。
こちらに関して概要と使用方法をまとめたいと思います。
1. ChatGPT-4o with Canvasの概要
ChatGPT-4o with Canvasは、OpenAIが提供するAIツールで、2024年10月3日より公開された新機能です。
現時点ではまだbata版になりますが、主にライティングやコーディングのタスクを効率的に行える新しい共同作業環境を提供します。
主な機能としては以下4つになります。
- リアルタイムエディタ
- チャットしながらコードや文章の直接編集が可能
- ライティング支援
- 構成案の提案、文法修正、他言語への翻訳
- コーディングサポート
- バグの修正、コードレビュー、最適化提案
- バージョン管理
- 編集履歴を追跡可能で、プロジェクト管理に最適
また、現時点ではChatGPT Plus、Team、Enterprise、Eduプラン加入者のみ使用できる状態です。
こちらの記事を執筆日時点では無料ユーザーへの提供は未定となっています。
2. 使用するメリット
1. 作業効率の大幅な向上
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一貫した作業環境
チャットと編集を1つのツールで行えるため、従来のように複数のアプリケーションやツールを切り替える必要がありません。たとえば、文章執筆では下書きから推敲、仕上げまで一貫して行えます。 -
リアルタイムなサポート
ライティング中に文法や構成のアドバイスを即座にもらえるほか、コーディング中にエラーや最適化案がその場で提示されます。これにより、フィードバックを待つ時間が削減されます。
2. 高品質なアウトプットの実現
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プロフェッショナルな提案
提案される文章やコードは、AIが大量のデータをもとに最適な形式や言葉選びをサポート。たとえば、技術ブログ執筆では読者に分かりやすい表現が自動提案されます。 -
エラーの自動修正
コーディング時のバグやライティング時の誤字脱字をAIが自動検出し、修正案を提示します。エンジニアであれば、デバッグにかかる時間を短縮可能です。
3. 学習効果とスキルアップ
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新しい技術や表現を学べる
プロンプトを入力することで、最適なコーディング手法や文章表現を学習できます。たとえば、Kotlinの最新トレンドを使用したサンプルコードを提案してもらうことも可能です。 -
フィードバックを受けながら改善
タスクを進めるたびにAIが提供するフィードバックを活用すれば、ライティングスキルやコーディングスキルを自然に向上させられます。
4. チーム作業の効率化
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共同作業に最適
チームで同じプロジェクトを進行中の場合、エディタ内で共有タスクを簡単に分担できます。
また、バージョン管理機能を活用することで編集履歴を追跡でき、誰が何を変更したのかを明確化できます。 -
プレゼン資料作成の簡便化
ドキュメントやスライドの構成案をAIが提案するため、チーム内でのレビュー時間が短縮されます。
5. 柔軟性とカスタマイズ性
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多用途な活用
ブログ執筆、マーケティング資料作成、プログラムコードの最適化など、多岐にわたる用途に対応。
たとえば、技術系スタートアップでは、プロダクト紹介のプレゼン資料を短時間で作成できます。 -
プラグインや統合機能との連携
将来的に他のツールとの統合が進むことで、さらに活用範囲が広がる可能性があります。
6. ストレス軽減とクリエイティビティの向上
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単純作業の削減
文章校正やコードのフォーマット修正などの反復的なタスクをAIが自動で処理するため、クリエイティブな作業に集中できます。 -
AIによるインスピレーション
記事のアイデアやユニークなアプローチを提案してくれるため、行き詰まりを防ぎます。特にライターやデザイナーにとっては、発想の幅を広げる効果が大きいです。
3. 利用方法
利用方法は非常に簡単です。
- まずはChatGPTにログインします
- モード選択で「ChatGPT-4o with Canvas」を有効化
- プロンプトを入力してAIと連携開始します、今回はPythonの指定したタスクを実行可能なプロンプトを生成させます
※必要に応じて以下のようにエディタで直接編集可能です。
- 作業が終わったら結果をエクスポートもできます
4. 実際に使ってみた感想
初めて使ったとき、従来のチャット型AIとの大きな違いに驚きました。
一番の特徴は、チャット結果を即座にCanvasエディタに反映し、直接編集が可能な点です。
特に長文の文章やコードを書いているとき、リアルタイムで内容を見直しながら進められるため、非常に直感的で使いやすいと感じました。
一方で、Canvasとチャット部分の切り替え操作が複雑で少々戸惑う部分があったり、非常に長い文章や複雑なコードを扱うときに、少し処理が遅くなる場面がありました。
また、プロンプトの保存や頻繁に使う設定のテンプレート化などカスタマイズ性に課題がありそうです。
ただし、上記課題感を簡単に払拭できるくらいライティング・コーディング・プロジェクト管理のあらゆる場面で有用性が高く、特に効率重視の作業をサポートするツールとして非常に優秀だと感じました。
現時点ではbata版なのでこれからどんどん改善されていくと思いますし、今後が非常に楽しみです。
さいごに
親知らずを抜きました、痛すぎて眠れません・・・