直近、あるシステム用に新規でAmazon EC2(RHEL)を構築する必要がありました。
設定項目が多くOS設定は自動化スクリプトを作成し、一括で設定することになりました。
その際、Amazon EC2(RHEL)のディスク設定で躓きましたため、備忘録を兼ねてその対応履歴を記事にします。
やりたかったこと
ベアメタルにおけるRHELの推奨パーティションサイズに合わせ、
下記/bootと/boot/efiのデフォルトパーティションサイズをそれぞれ、
1GiBと600MiBに拡張したいと考えてました。
$ lsblk
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINTS
nvme0n1 259:0 0 100G 0 disk
tqnvme0n1p1 259:3 0 1M 0 part
tqnvme0n1p2 259:4 0 200M 0 part /boot/efi
tqnvme0n1p3 259:5 0 600M 0 part /boot
mqnvme0n1p4 259:6 0 99.2G 0 part /
nvme2n1 259:1 0 30G 0 disk
nvme1n1 259:2 0 1G 0 disk
/bootと/boot/efiのデフォルトパーティションサイズは変更できない
ただし、調査したところ、/bootと/boot/efiのデフォルトパーティションサイズは変更できないようです。
理由①:AMIでデフォルトパーティションサイズが固定されている
Amazon EC2はAMIはから起動されるため、AMIデフォルト設定を変更できないか考えました。
ただ、パーティションサイズはデータとしてEBSボリューム(スナップショット)に保存されているものであり、AMIの各パーティションサイズのデフォルト値を変更することはできませんでした。
理由②:/bootと/boot/efiの後ろに空き領域がない
AMIデフォルト設定の変更ができなかったため、次にAmazon EC2起動後にパーティションサイズを拡張することを検討しました。
ただし、起動後にパーティションサイズの拡張を行うには、対象パーティションの後ろの領域が空いている必要があります。
今回の例で言うと、/boot/efiの後ろには/boot、/bootの後ろには/が存在しています。
そのため、/bootおよび/boot/efiのサイズを拡張することは不可能でした...。
まとめ
そもそもAMIから起動したAmazon EC2(RHEL)のデフォルトパーティションサイズは、Red Hatで決めた値?のはずであり、サーバの正常稼働には十分なサイズ設定だと思っています。
そのため、/bootと/boot/efiのパーティションサイズを拡張したいという場面は少ないと思いますが、誰かの参考になれば幸いです。
参考