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UbuntuでLet's Encryptを使用してSSL証明書を作成する方法

Last updated at Posted at 2024-01-03

Let's Encryptとは

Let's Encryptは無料のオープンソースの証明書発行機関で、インターネットセキュリティを強化するために設立されました。ユーザーは簡単にSSL/TLS証明書を取得し、Webサイトの安全なHTTPS接続を実現できます。Let's Encryptは自動化されたプロセスを提供しており、証明書の取得と更新を容易に行えるため、特に小規模なWebサイトや個人の開発者にとって理想的な選択肢です。

SSL照明証の重要性

SSL(Secure Sockets Layer)証明書は、インターネット上で情報を安全に送受信するために不可欠です。SSL証明書を使用すると、Webサイトとそのユーザー間のデータが暗号化され、第三者によるデータの盗聴や改ざんを防ぐことができます。これは、特に個人情報や金融情報などの機密データを扱うWebサイトにとって重要です。さらに、SSL証明書はWebサイトの信頼性を高め、Googleなどの検索エンジンによるランキング向上にも寄与します。

Let's Encryptのインストール

sudo apt-get install letsencrypt

SSL証明書の発行

まずはnginxを停止する

sudo systemctl stop nginx

それから以下のコマンドで証明書を取得する。your_domainのところはドメイン名を指定する。

sudo letsencrypt certonly --standalone -d your_domain.com

このようなメッセージが出たら、証明書の発行が成功した。

IMPORTANT NOTES:
 - Congratulations! Your certificate and chain have been saved at:
   /etc/letsencrypt/live/your_domain/fullchain.pem
   Your key file has been saved at:

nginxの設定

以下の例はyour_domain.comに対する設定です。

/etc/nginx/sites-available/your_domain.com
server {
  listen 80;
  server_name localhost your_domain.com;
  return 301 https://$host$1$request_uri;
}

server {
  listen 443 ssl http2;
  ssl_certificate /etc/letsencrypt/live/your_domain.com/fullchain.pem;
  ssl_certificate_key /etc/letsencrypt/live/your_domain.com/privkey.pem;

証明書の更新

手動の場合

SSL証明書の有効期限は90日なので、まだ期限が切れないうちに更新する必要があります。

更新するには、まずはnginxを停止して、SSLを更新して、それからnginxを起動するフローです。

sudo systemctl stop nginx
sudo letsencrypt renew
sudo systemctl start nginx

これによってウェブサーバーが一旦停止されるのが留意点。

自動の場合

cronで自動化することができます。設定するには sudo crontab -eコマンドを実行して、それから以下の内容を入れます。

# Renew the Let's Encrypt SSL certificates at 3:00 AM on the 1st of every month
00 03 01 * * sudo systemctl stop nginx; sudo letsencrypt renew; sudo systemctl start nginx

保存してから反映されます、サーバーの再起動は必要ありません。

これによって、毎月1日の朝3時に、nginx停止 → SSL証明書更新 → nginx起動というフローで自動的にSSL証明書が更新されます。

午前3時を設定する理由は、その時にサイトを利用するユーザーがあまりいないからです。

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