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社内のAWSエンジニア(資格取得者)を増やしたい

Last updated at Posted at 2023-12-14

はじめに

こちらはJapan AWS Jr.ChampionsのAdvent Calender 2023の15日目の記事となります!

素晴らしい記事がたくさんありますね。AWSの技術記事は勉強になりますが、私は最近経験したAWSにまつわるトレーニングの結果が悔しいものであったため、その内容を共有させていただきます。

社内でトレーニングや講義を開く方も多いと思いますので、ぜひ皆さんの意見や経験も聞かせていただければ嬉しいです。

トレーニングについて

開催したトレーニング

開催した背景

毎年、私たちの会社では新卒向けにAWS Certified Cloud Practitioner取得のトレーニングとSAA取得のトレーニングを行っています。SAAのトレーニングは3年続き、成果やナレッジが蓄積され、新卒だけでなく全社員を対象にトレーニングを始めることになり、メイントレーナーとして参画しました。

体制

  • メイントレーナー1名
    トレーニングの企画・運営
  • 人材開発室1名
    トレーニングの企画・運営、各部門との調整
  • サブトレーナー7名
    問題解説やチームのメンター
  • 受講者15名(うち1人途中リタイア)

受講者は新卒からシニアエンジニア、営業職など幅広い世代が参加しました。15名を3チームに分け、それぞれにサブトレーナーが専任で2名から3名付いてサポートを行う体制を取りました。

image.png

結果

結果は15名中6名"合格でした。。

当初は3分の2は合格させたいと意気込んでおりましたが、結果振るわず、
部署内の新卒OJTでのSAAトレーニングは9名全員合格でしたので少し悔しい結果となりました。

スケジュール

トレーニングは1回約2時間で、3か月間隔週開催としました。
前半はサービスの概要の説明、後半は問題を解いて試験対策を行う流れです。
image.png

開催者側は隔週の間に次回のトレーニングの準備と受講者の進捗の共有や、不安な点などを話合う時間を設けました。

内容

トレーニングは大きく分けて3つの内容で実施しました。

  1. サービス解説
    チーム内で宿題を出し、毎週1つのサービスについて調べてまとめ、チームメンバーに説明をしていただきました。
    講義形式で説明するよりも自分で調べることで、そのサービスへの理解が深まると考えたためです。その後、足りない知識の部分や試験に出やすいポイントをサブトレーナー側で解説し、補強していく形を取りました。
    受講者のサービス解説の例
    image.png

  2. 振り返り会
    受講者に自分で決めていただいた勉強スケジュールで、トレーニング期間、学習を進めていただくのですが、周りのメンバーの進み具合や理解度を比べて自分が今どの位置にいるのかを理解するために問題集の進捗や正解率、模擬試験の結果など、サブトレーナー、チームメンバーに共有を行い、アドバイスを受ける時間を設けました。
    振り返りの例
    image.png

  3. 問題演習質問会
    今回のトレーニングに使用する問題集としてCloud Licenseを用意し、勉強を進める中で分からなかった問題や解説が曖昧だった点について、サブトレーナーに質問する時間を設けました。チームメンバー同士でも理解できる方に解説してもらったりして、チームのコミュニケーションを深める意図もありました。

またトレーニング外でも、受講者一人一人との面談や、宿題として問題、解説動画の作成なども行いました。

振り返って

よかった点

上記の取り組みをして良かった点はいくつかありました。

  • チーム制
    チームに分け、それぞれにサブトレーナーをつけることで個人個人を手厚くフォローすることができ、また、同じチームメンバーで助け合うことで、責任感を持って資格取得に向けて積極性がある方がいらっしゃいました。

  • サブトレーナーの成長
    サブトレーナーを担当してくださったのは、新卒4年目までの若手エンジニアで、SAAの資格は持っているが、普段AWSの業務に触れていない方もいました。受講者に説明するために再度知識を補強できたり、次のAWS資格への挑戦の土台をさらに作ることができました。
    また若手ということもあり、メンバーの進捗管理やベテランへのサポートという点で、業務的な管理を簡易的ではありますが、経験させることができ、これは素晴らしい成果があったと思っています。

課題

逆に課題としても多くありました。

  • サービス解説
    サブトレーナーの皆さんも業務と並行しながらトレーニングを進めるため、一つ一つのサービスを解説するために資料の準備などになかなか時間を割きづらいという課題がありました。ここを受講者の皆さんに調べてきていただくことで、この工数を分散することを期待していましたが、CLF取得済み受講者と未取得の受講者などで資料の内容にバラつきが生まれてしまいました。まずは取っ掛かりとして、講義形式でサービスの解説をし、AWSへの理解を深めてからの方がうまくいったかもしれません。

  • 業務を行いながらの学習
    ベテラン層も多く参加していることから学習の時間を想定通り取ることが難しい方が多かったかと思います。新卒の方と比べてやはりここが全社向けに行う上での一番の課題となりました。実際にトレーニングに全員が参加できた回は一度もなく、業務の調整を行えるだけ行って参加いただくべきだったと反省しています。

おわりに

社内のAWS資格取得者を増やしたいと弊社では様々なトレーニングを重ねております。毎回の良かったところは継続し、課題は改善し、トレーニングの質を上げていきたいと考えています。
JrChampionsの一員として、社内でのAWS利用の価値を更に高め、より多くの価値をご提供できるように日々精進いたします。
社内トレーニングに関して、ナレッジやこういうのは良かった良くなかったなどいろいろな方と議論を深めていければ幸いですので、ぜひご意見お待ちしております。

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