この記事はソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2024 11日目の記事です。
皆さんは、QA業務と聞いてどんな活動を思い浮かべますか?
テスト、プロダクトやプロセスの改善提案、テスト自動化、メトリクスの分析、品質文化の醸成などなど...その回答は十人十色ではないでしょうか?
そんな幅広い活動であるQA業務だからこそ「何かに特化してみては?」というのがこの記事で述べたいことです。
筆者は今、6人のQAチームのマネージャーをやっています。
マネージャーのお仕事は「チームの価値の最大化」であり、
そのために普段から「メンバーの強みの活かし方」について度々考えます。
この人はどういうところに強みを持っていて、
それをどう生かせばこの人の価値を発揮できるか...。
それぞれの持つ強みを最大限引き出すことで、チームとしての価値も最大化できると思っています。
(そう考えると、マネージャーという仕事にはプロデューサー的な側面もあるんだなぁと思ったりします)
そしてこの特化した領域のことを、筆者は「役割」と呼んでいます。
ここで、筆者のQAチームメンバーの役割について一例を挙げてみましょう
- UI/UXデザインに特化した(個人でWebページのUI/UXデザインもやっている)人
- デザイナーさんのMTGやslackに参加し、デザインレビュー観点を吸収
- ドメイン知識に特化した人
- 豊富な知識を活かして、チーム内の「わからない」を華麗に解決
- QAチーム内だけでなく、他職種の方からも仕様を聞かれているほど
- ドキュメント化に特化した人
- 見聞きした情報はとにかくドキュメントに!
- 蓄積されたナレッジが、PJ全体に活用されています
などなど、こんな役割があります。
個人的な意見ですが、チーム全体の能力がバランスよく整っているとした場合、
「全員がバランス型」よりも 「それぞれが異なる分野に特化している」方が理想的だと思います。
その方が、各メンバーの強みが特定の状況で効果的に生かされ、より大きな価値を発揮できるからです。
多岐にわたるQAの活動。
その広がりの中で、方向性を明確にしながら進むことは重要だと思います。
何か一つ特定の領域を見つけ、その強みをさらに磨いていくことで、
新たな価値を生み出すことができるのではないでしょうか。