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QA職のキャリアについて考えてみた

Last updated at Posted at 2022-12-13

はじめに

早速ですが、QAをやっていると「給料が低くて...。」という悩みをよく聞きます。
未経験でも比較的始めやすい分、キャリアパスを描いておかないとすぐ頭打ちになって
このような悩みが出てくるのかもしれません。

というわけで、QA職のキャリアを考えるための、そしてあわよくば給料UPに繋がる!?
ためのヒントになれば幸いと思い、本稿を書きます。

補足事項
・本稿では、テスト業務は「手動テストの設計・実行」を指す言葉として用います
・昨今のトレンドである「テスト自動化」には触れませんので、悪しからず

こんな人に向いているかも
・主に手動テストの設計・実行をされており、今後のキャリアに悩んでいる方

結論から言うと

「テストから脱却してみよう」 ということになります。

仕事においては「自身の所属する組織に対して大きな成果(インパクト)をもたらす」人が重宝がられるように思います。
もちろん全てがそうとは言い切れませんし、職種によって求められるものは変わります。
が、4社を経験した筆者の体感的に、これができる人には大きな仕事が舞い込んで、昇給・昇進していくことが多い印象です。
QA・テスター職に対して、上述のような内容を人事評価項目に置く会社もありました。

では、テスト業務が組織に対して与えられる成果(インパクト)はというと...?
「欠陥の検出および、その修正機会の提供」といったところでしょうか。
その欠陥を検出・修正できたことが大きな成果になることはあるでしょう。(つまり、漏らしていたら大きな損害を招いていた)
とはいえ、組織に与えうるインパクトの上限値は、他の職種と比較するとちょっと低い...?ように感じます。筆者も今の現場で、テスト業務の傍ら業務フロー改善も行っているのですが、
前者で継続的に成果を出し続けるにはどこかで限界が来そうな気がしています。

ゆえに、テストから脱却していく必要があるのではないかと思うわけです。

どうすればいい?

じゃあ、テストからの脱却って何?という話になりますね。
1つのアプローチが「プロダクトではなく、人・組織に目を向けていく」ことだと思っています。
若いころこのような教えを説いてくれた人がいて、筆者自身今でも心がけていることです。

テストとは、プロダクトの動作や性能をチェックするお仕事であることはご存じでしょう。
「意図した挙動になっていない」とか「欠陥が混入している」のは常にプロダクトです。
そこから、そのプロダクトを作っている「人や組織」に目線を向けることで
より大きなインパクトを出せるのではないでしょうか?。
具体的な例を挙げると、このようなものがあるかと。

  • 不具合を分析し、業務フローの改善を提案
  • QAメンバーの教育/トレーニングの実施
  • エンジニアに向けて、品質向上の啓蒙
  • QA外部署との良好な関係性の構築(他部署との関係構築は、テスト業務の生命線なので)

(話はそれますが、プロダクトの魅力を伝えるため自らがインフルエンサーとなり、
SNSでの動画配信に出演したQAメンバーを見たことがあります。これもある意味テストからの脱却かもしれませんw)

これらの活動により「何をQAの成果として語れるのか?」は、これまた難しい問題です。本題の趣旨から外れてしまうので、これはまたの機会に...。

品質という言葉は便利で、非常に良い建前になります(笑)その建前をうまく使って、
QAチーム外にも顔を出していくことで、あなたという人間の影響範囲を広げる。
そうすることで、「自身の所属する組織に対して大きな成果(インパクト)をもたらす」人に近づき、社内での評価や給料を上げていくことができるのではないか?と思うわけです。

ただし、これはテスト業務をおろそかにして良い、という話ではありません。
「欠陥を検出し、障害を未然に防いでくれている」という信頼があってこそ、
テスト業務を超えた取り組みが受け入れられることは忘れないでおきたいですね。

おわりに

今テスト業務に携わっていて、ご自身の今後に不安を抱いている方
あなたの業務・目線はプロダクトに向いていませんか?
もしそうなら、それを少しだけ「人」にシフトさせてみてください。
今までとは違った「やれること、やるべきこと」が見えてくるかもしれません。

それではまた!

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