■このページは何?
2023年2月11日にJSTQB Advanced Level (Test Manager)の試験を受けてきました。
そこに至るまでの発端や経緯、勉強方法などについて、徒然なるままに書いていきます。
■なぜ受けようと思った?
QA業務の傍ら、ピープルマネジメント&組織開発をやっていた前職時代。
そこから再びQA・テスト業務をメインに活動していく上で、「こいつ...できる!!」
と思われるような強みを持たなきゃな~と思い、受験を決意しました。
■やったこと・出来事
月 | やる気 | 勉強時間 | やったこと/出来事 |
---|---|---|---|
2022年5~7月 | 高 | 約30分/日 | ・とりあえず、シラバスに目を通していくことに ・さらっと読んでみたが、1度読んだだけでは理解しきれないことが判明 ・その為内容をマイシラバスとしてまとめながら、じっくり2回目を読んでいく ・非公式問題集を購入(1,000円) |
2022年8月 | 低 | 約10分/日 | ・次回開催が10月以降になるのを知り、モチベダウン ・第2子誕生もあり、公私全体の優先度としては低めな感じに ・非公式問題集を解いていく(1日数問程度) |
2022年9月 | 低 | 約10分/日 | ・前半に問題集を解き終わり、採点 ・80問中46問正解で、正答率58% ・後半は解説を見ながら振り返りを実施、学習に注力する章を選択 |
2022年10~11月 | 中 | 約40分/日 | ・ 解説を見ながらの振り返りが完了 ・1回目の採点結果を踏まえて、マイシラバスを重点的に読み返す |
2022年12月 | 中 | 約40分/日 | ・再度、非公式問題集の回答に着手(2回目) ・今回は章ごとに回答→採点→解説を読む形に ・正答率は48/60問(60%)に改善 ※5章は未回答 |
2023年1月前半 | 中 | 約40分/日 | ・持っている問題集以外の問題を探してみることに ・結局ほとんど見つからず、非公式問題集にまた着手 ・今回はK4レベルにフォーカス |
2023年1月後半 | 最高 | 約90分/日 | ・試験日は2/11に決定。ここから俄然やる気が出る ・他の人の解釈を知りたいと思い、ネットでシラバスをまとめた記事を探してみる ・結果いくつか良さそうなのが見つかったので、それを読み込むことに注力 |
2023年2月 | 最高 | 約90分/日 | ・引き続き、他の人のまとめ記事を暗記するように読んでいく ・傍らで非公式問題集を解いていく(3回目) ・正答率は67/80問(84%)に改善 |
■申し込み~CBT受験までの流れについて
# | やること | 備考 |
---|---|---|
1 | JSTQB認定試験申し込みWebサイトにてアカウントを登録 | https://qualification-jstqb.com/examinee/ |
2 | FL取得時情報の照合を行う | ・認定証番号(合格認定証に記載)が必要なので予め確認しておくこと |
3 | 経歴審査申請を提出 | ・ALの受験資格である「業務経験3年以上」を証明するためのもの ・在籍企業単位で書くとリジェクトされる可能性があるので、配属されたPJ単位で書くこと ・職務経歴書やスキルシートのイメージで書けばOK ・申請提出後、1~2日程度で返答(承認orリジェクト)がくる |
4 | 試験予約 | ・経歴審査承認後、半年以内に受ける必要あり。 ・希望の日時と場所で予約を入れる ※注意※ 予約時に支払情報と請求情報を入力する箇所がありますが、 請求情報は入力・変更せずに進めること(変更・入力するとエラー) デフォルトで値が入っている箇所もあるが、そのままでOK |
5 | いざ受験!! | ・受付後は試験対策の時間はないので、問題の見直しなどは受付前にすませておく ・持ち物検査が厳しく、ハンカチも持込NG ・試験中は受験者の入れ替わり、試験官&受験者の会話(もちろん小声)など、多少の雑音あり ・そのため、防音用のヘッドフォンがある ・が、きつすぎてマスクの紐が耳に食い込んで非常に痛い(強敵) ・メモ書き用のペンが書きづらい(強敵) ・ラミネートした紙にマジック直書きなので消せない。かつ一枚ずつ交換制 |
6 | 結果発表 | ・土曜日に受験し翌週木曜日に結果発表。 ・1週間程度に短縮されました、これはありがたい! |
■問題の内容について
・シナリオを読んで答える系の質問が、31問/65問中
逆に言うと、シラバスを把握していれば答えられる質問が34問
なので、ここ落とさないだけでも点数を稼げると思います。
・ 思ってたより引っ掛けは少ない印象
ハズレの回答は明確に間違っている箇所があるので、
わからない質問も消去法で2択くらいには削れました
・ 不適切なものを選択する質問には「不適切なものを」に下線がある
他の試験だと、しれっと書かれてて、誤って正しいものを選んで減点...
みたいなパターンありますよね。
このテストではおそらくそういうことは少なそう。親切設計。
(とはいえ、見間違えないように気を付けましょう)
・ 問題には「後で見直す」フラグをつけられる
回答に時間かかりそうならバンバンスキップ!
■結果やいかに...??
無事合格
■振り返り
【良かった点】
・勉強を習慣にできたこと
日頃の業務で行わないことばかりの内容だったので、付け焼刃ではどうにもならなかったと思いますw
・非公式問題集を買ったこと
数少ないサンプル問題の中でもクオリティは高かったです。
また本番の問題より複雑(悪く言うと意地悪)な質問が多いので、これに慣れておくと吉
・他者のまとめ記事を見る、という勉強方法に気づけたこと
他の人の理解を知ることで、内容をより多角的に把握することができました。
まとめてくれていた人、ホントに感謝...!!
・5章を捨てる、という選択肢を撤回したこと
勉強開始序盤で5章(テストプロセス改善)は捨てることを決意しました。
(様々なプロセス改善フレームワークが登場し、1つ1つを覚えるのは不可能だと思ったため。)
しかし、1月ごろに読んでいた本がたまたま5章に関連する内容だったので
少し理解することができ、やはり5章も学習することに。
この判断が点数を稼ぐうえでプラスに作用したのでは、と思っています。
ちなみに読んでいた本は『はじめてのテストプロセス改善』(amazon)
【改善点】
・出題傾向や配点を抑えておくべきだった
章別の出題数や各問題の知識レベル(K2~K4)および配点は決められている、ということを受験後に知りましたw
これを知っておくと、学習の優先度がたてられるので、はじめにおさえておくべきだったなぁと。
・一緒に勉強する仲間がいると良かった
筆者にとっては、ネットにあったまとめ記事がある意味での壁打ち相手になりました。
が、不明点を聞きあったり会話できる仲間がいると、理解度がさらに高まると思います。
■学習ツール・問題集についての所感
・公式セミナーで紹介された過去問
https://jstqb.jp/dl/AL_Exam_Seminar_Example.pdf
公式ではあるが、数問のみ
・オフィシャル過去問の日本語訳
https://github.com/learnerjstqb/altm_workbook_support
原本(URL)のgoogle翻訳みたいですが、翻訳内容にわかりづらい箇所があったため、であまり使いませんでした。
・スクエアリングサービス
http://squaring.jp/EC13-TM/00-index.jsp
解説も丁寧で結構よかった。ただし問題数が少ない(40問程度)のが難点
課金すれば140問くらいあるけど、6,600円という額にひより、手が出せず。
・非公式問題集(←おススメ)
https://learner-jstqb-al.booth.pm/items/3105906
一番お世話になった問題集。本番に近い問題だったので買う価値は十分あり!80問で1,000円(pdf版)
■おわりに
本当は2022年8月に受ける予定だったのですが、なんやかんやありまして
気づけば半年ほど後ろ倒しになってしまいましたwが、無事合格することができ、ほっとしています。
税込み2万overというちょっと尻込みする受験料なので、できれば一発で受かりたいところですよね。
この記事がその一助になれば幸いです。