「リスクの可視化」はQAの重要な仕事1つです。
でも正直なところ、リスクって実際に起こらないとその指摘のありがたみってわからないですよね。
「いくら言っても聞いてもらえない…」
QA担当者なら、一度はそんな経験をしたことがあるのではないでしょうか?
とはいえ、指摘し続けることは必要だと思います。
もっと言うと、指摘したリスクが現実になった時に「だから言ったでしょ(※)」
と言える状態にしておくことこそが重要なのではないでしょうか。
(※)実際にそんな言い方したら角が立つのでオススメしませんw
QAの仕事は、健康やインフラと似ていて、
普段は当たり前のように存在しているけれど、なくなって初めてそのありがたみが分かる。
リスクが顕在化するという異常事態が発生して初めて、
「あの時QAが言っていたことは正しかったんだ」と理解してもらえる。
だからこそ「こういうリスクがあるけど、大丈夫ですか?」
というコミュニケーションが不可欠な訳です。
ただ、だからといって闇雲に伝えればいいという訳でもありません。
「この人の言うことって、結局何も起きないよね」なんて思われてしまったら、
本当に重要な指摘も聞き入れてもらえなくなり、逆効果になってしまいます。
大切なのは、現実的に起こる可能性の高いリスクを見極める「選球眼」を持つこと。
(初手は、その選球眼を養うために片っ端から指摘していくのもありだと思います。)
そうやって「だから言ったでしょ(※)」を積み重ねていくことが、
QAの信頼性を高め、価値を理解してもらうために効果的な方法の1つだと思います。
(※)再:実際にそんな言い方したら角が立つのでオススメしませんw