皆さんこんにちは、マイクロソフトの川端です。
2021年3月のPower Automate Desktopのアップデート情報を紹介していきます。
1. はじめに
元の情報(英語)はこちらになります。
https://flow.microsoft.com/ja-jp/blog/power-automate-desktop-march-2021-updates/
本内容はPower Automate Desktopのバージョン2.6.48.21069での動作内容となります。
以前のバージョンをお使いの場合も、最新のインストーラーをダウンロードし起動、インストール完了して頂ければ最新版へと更新されます。
2. Power Automate Desktopの2021年3月アップデート情報
Windows 10付帯でPADが追加費用無く使えるように
本件は改めて共有するまでもないと思いますので、@maekawawawaさんのこちらのまとめをご覧いただければと思います。
https://qiita.com/maekawawawa/items/b9c7b866f5ee31d2acd3
共有されたデスクトップフローがPADのデスクトップ上から参照できるように
組織(アカウント)内で、プレミアム機能を利用可能なユーザー(有償ライセンスユーザー)から共有されたフローを「共有アイテム」から参照できるようになりました
PADのコンソール画面上の設定画面が追加
ホットキーによる実行中フローを停止するショートカット、バックグラウンドでのPADの実行設定などがこちらの設定タブから行うことができるようになりました。
PADから直接Dataverseのデータベース領域を作成することができるように
以前は組織アカウントで、default環境にDataverse領域がない場合、Power Platform管理センターからDataverse領域の作成を管理者から行う必要がありましたが、Power Automate Desktopのデスクトップ側から直接行う事ができる様になりました。
フローデザイナーにおける機能向上
UI要素からUI要素の使用状況の検索ができるようになりました
2つの新しいアクションが追加
「最後のエラーを取得」アクションが追加されました。
「CyberArkからパスワードを取得」アクションが追加されました。
様々なアクションがより直感的に使えるように
マウスカーソルの座標位置をアクションの作成中に直接リアルタイム取得できるようになりました
[フローコントロール]>[フローを停止する] のアクションでフローを終了する際の終了の仕方を選べるようになりました
[条件]>[プロセスが次の場合]のアクションで実行中のプロセス名を参照することができるようになりました
[条件]>[サービスが次の場合]のアクションでも利用中のサービス名を同様に参照することができるようになっています。
[システム]>[Windows環境変数を取得]のアクションで、Windows環境の環境変数名が自動的に取得され、候補に推薦されるようになりました。
ウェブレコーダー、デスクトップレコーダーの記録中に変数を扱えるように
レコーダーでの記録中に、定義済の変数を指定することができるようになりました
その他日本向け(実は重要な)アップデート
3. 最後に
アップデートが非常に早いプロダクトなので、PADの最新化をお忘れなく!(将来的にWindows Updateで同梱されるようにはなりますがそれまではこまめなアップデートをお願いいたします!)
[無料トライアルはこちら]:https://flow.microsoft.com/ja-jp/robotic-process-automation/