##OSごとのファイル格納ディレクトリ
Bitcoin Coreをインストールした後、設定ファイルやブロックチェーンの実態が格納されているDBなどは、OSごとにデフォルトで以下のディレクトリに格納される。
- Mac OS X: ~/Library/Application Support/Bitcoin/
- Linux: ~/.bitcoin/
- Windows: C:\Users\Username\Appdate\Roaming\Bitcoin
##ファイルの内容
名称 | 内容 |
---|---|
banlist.dat | 禁止ノードのIPアドレス、サブネットのリスト。 |
bitcoin.conf | Bitcoin Coreの設定ファイル。接続するのがmainnetかtestnetかなどを指定することができる。自動生成されず、自分で作成する必要がある。 |
bitcoin.pid | bitcoindをデーモンで起動した際のPIDファイル。 |
blocks/blk000??.dat | ブロックの生データ。ウォレット内の欠落しているトランザクションを再スキャンする際や、同期中の他のノードにブロックデータを提供する際などの利用される。 |
blocks/rev000??.dat | blocksディレクトリ内に格納されている、undoデータ。 |
blocks/index/* | 既知のブロックのメタデータやその格納場所の情報が格納されたLevelDBのDB。 |
chainstate | 現在未使用のトランザクションアウトプット(UTXO)とそのトランザクションのメタデータをコンパクトにしたLebelDBのDB。受信したブロックやトランザクションを検証するために利用される。 |
database | Berkeley DBのジャーナリングファイルが格納されるディレクトリ。 |
db.log | ウォレットデータベースのログファイル。 |
debug.log | Bitcoinの詳細なログ。 |
fee_estimates.dat | 手数料と優先順位を予測するための統計。プログラムのシャットダウン時に保存され、起動時に読み込まれる。 |
mempool.dat | メモリプール内のトランザクションのダンプ。 |
peers.dat | 再接続を容易にするためのピア情報用のストレージ。ビットコイン専用のフォーマットを使用している。 |
wallet.dat | 鍵やトランザクション、メタデータ、オプション情報が保存されるBerkelay DBのデータベースファイル。 |
.cookie | セッションRPC認証クッキー。クッキー認証が使用されている時に書き込まれ、シャットダウン時に削除される。 |
onionprivatekey | キャッシュされたTor匿名通信サービスの秘密鍵。 |
testnet3 | testnetモードでbitcoindを起動した際のデータ。 |
regtest | regtestモードでbitcoindを起動した際のデータ。regtestディレクトリを削除してBitcoin Coreを再起動すると、新しいregtest環境になる。 |
.lock | Berkeley DBのロックファイル。 |
##わからなかった用語一覧
- サブネット: あるネットワークを小さく分割したネットワークのこと。
- デーモン: UNIX系OSにおける常駐プログラム。
- undoデータ: 既存データになんらかの変更がある場合の、変更前のデータのこと。
- ジャーナリングファイルシステム: ディスクに障害が発生したときにすぐ復旧できるように、ファイル更新履歴のバックアップをとっておく機能を持ったファイルシステム。
- Level DB: Google謹製のkey-value型のデータストア。
- ダンプ: 手を加えずに内容をファイルに出力すること。エラー内容やデバッグ中のデータを吐き出す際に利用されることが多い。
- regtest: 独自のネットワークを構築することができる。任意のタイミングで新しいブロックを追加することができる点でtestnetと異なる(testnetとmainnetは同じ環境)。
##参考文献・サイト