はじめに
CCNA試験の勉強をしていて、IOSの管理について勉強したものをまとめています。
ご指摘等ございましたらご教授下さい。
IOSには第1世代と第2世代に分かれています。
IOSイメージファイルによって、使用できる機能とできない機能があります。
第1世代の機器では用途に合わせて、適宜IOSイメージをインストールする必要がありました。
しかし、第2世代ではIOSユニバーサルイメージがインストールされており、
用途別にインストールせずに、ライセンスを購入するだけでアップグレードできます。
ルータのメモリ領域
ROM
NVRAM
フラッシュメモリ
RAMの4つがあります。
この内、RAMだけが電源が消えると消えます。
これらのメモリを使って、ルータの起動手順を見ていきましょう。
①ROMでPOST(自己診断プログラム)を起動します。
これはインターフェイスやハードウェアは大丈夫かを調べます。
②起動モードは何にするか?
これはROMのブートストラップがNVRAMのコンフィギュレーションレジスタに
起動モードを確認します。
③どのIOSを起動するのか?
ROMのブートストラップがNVRAMのstartup-configのboot systemコマンドに
どのIOSを起動させて良いのかを確認します。
④IOSイメージはフラッシュメモリに保管されているので、
フラッシュメモリから検索をかけます。
⑤IOSイメージが検索できたらRAMにロードします。
⑥ROMのブートストラップからNVRAMのstartup-config boot systemコマンドに
ルータの設定情報はあるか確認します。
⑦startup-configをRAMにロードし、running-configとして
実行します。
コンフィギュレーションレジスタンス値
たくさんありますが、まずは3パターンだけ覚えるようにしましょう。
0x2100はROMモニターモードで起動。
0x2102はstartup-configのboot systemコマンドで定義されたIOSを起動。
0x2142はNVRAMの内容を無視。
IOSイメージファイルの読み込み
boot systemコマンドにIOSファイルが指定されていない時、
フラッシュメモリの中の1番目のIOSを起動するが、
もし無いとROMのmini IOSで起動。
しかし、それも無いとTFTPサーバからIOSイメージファイルを読み込む。
これも無いと、ROMモニタモードで起動する。
IOSのバックアップ
RT#copy running-config tftp
これはrunning-configをTFTPサーバにコピーするコマンドです。
RT#copy flash tftp
これはフラッシュメモリをTFTPサーバに保管します。
RT#copy tftp flash
これは反対にTFTPサーバからフラッシュメモリをダウンロードします。
パスワードリカバリーの方法
パスワードを忘れた時の方法
①ルータの電源をOFF/ONにする。
②60秒以内にブレーク信号を送信する。
③コンフィギュレーションレジスタ値を変更
0x2142にすることでNVRAMを無視する。
④ルータの再起動
⑤startup-configの読み込み
パスワードは変更したいが、他の設定情報はそのまま
⑥パスワードの変更
⑦コンフィギュレーションモードレジスタ値を元に戻す。
⑧startup-configへ保存する。