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AI系の研究・開発に関する情報収集元を紹介

Last updated at Posted at 2023-04-19

昨年、株式会社松尾研究所(東京大学松尾研とビジョンを共有)に転職しました。

現在は技術顧問の松尾先生のもと、AI系のビジネス活用に向けた基礎研究寄りの業務に従事しています(リサーチャー職)。

本記事では社内の有志向けに実施した、私が普段実施している情報収集元の紹介です。

私は現在、「企業での基礎研究者」的立場ですが、AI系は基礎研究から開発、ビジネスの距離が近いため、ビジネス関連の情報も幅広く見るように心がけています。

以下、

  • 毎朝チェックしている情報
  • 週単位でチェックしている情報
  • 月単位でチェックしている情報

の順番に紹介いたします。

1. 毎朝チェック

1.1 最新の研究情報

最新のAI系研究論文の調べ方ですが、私は 「labml.ai」「Find latest and trending machine learning papers」 を使用しています。

こちらのサイトでは、Twitterのいいねやリツイートの多さで論文をピックアップしており、毎日単位、週単位など任意の期間、また任意のキーワードで最新論文を検索・表示できます。

そしてその論文のAbstを読んだり、Summaryを見たり、論文PDFを開いたりできます。

[1] まず、daily単位でこの24時間で話題になっている論文をざっとチェックします
https://papers.labml.ai/papers/daily/

[2] 次に、自身の研究に関連のあるキーワードで検索して、この24時間で話題になっている論文をチェックします

例えば「GPT」というキーワードでこの24時間に話題の論文であれば、以下のURLになります
https://papers.labml.ai/papers/daily/GPT

(labml.aiでの論文チェックの様子)

qq16.jpg

情報収集を目的にTwitterのタイムラインを追うのは大変なので、私はこの「labml.ai」をメインにしています。

1.2 最新の技術情報

技術系の情報については、はてなブックマークの「テクノロジー」、「AI・機械学習」をざっと見て、気になる記事がないかを調べます。


1.3 最新のAIビジネス寄りの情報

AI系の技術系情報とビジネス系情報を厳密に切り分けるのは難しいですが、ビジネス寄りの情報については、ITmediaの「社会とIT」、「AI+」の最新記事をざっとチェックします

(上記サイトの雰囲気)

qq15.jpg

1.4 もう少しビジネス寄りの情報系収集

もう少し、AIに限らず、テックビジネス系の最新情報のチェックとして、「Business Insider」 をチェックしています。

「ビジネス」、「テクノロジー」、「サイエンス」のニュースをチェックします。

https://www.businessinsider.jp/business/
https://www.businessinsider.jp/sai/
https://www.businessinsider.jp/science/

(上記サイトの雰囲気)

qq14.jpg

他には、ダイヤモンド・シグナルも、先端技術を活用したビジネス寄りの情報収集先としてチェックしています。

※ダイヤモンド社のオンライン・ビジネスメディア

DIAMOND SIGNALでは、テクノロジーを武器に新たな事業を生み出すスタートアップ起業家や業界関係者、組織をデジタル化し変革するビジネスリーダーのために、明日からの行動のヒントとなる深掘りニュースや連載コンテンツを提供していきます。



以上が毎朝チェックするサイトです。

なお、ブラウザを立ち上げたときに、ここまでに紹介した全ページが自動で開くように、ブラウザの「起動時の設定」にて、「これらのページを開く」的な部分に、起動時に開くURLとして設定しています

URLべた書きを再掲いたします。

https://papers.labml.ai/papers/daily/
https://b.hatena.ne.jp/hotentry/it
https://b.hatena.ne.jp/entrylist/it/AI%E3%83%BB%E6%A9%9F%E6%A2%B0%E5%AD%A6%E7%BF%92
https://www.itmedia.co.jp/news/subtop/society/
https://www.itmedia.co.jp/news/subtop/aiplus/
https://www.businessinsider.jp/business/
https://www.businessinsider.jp/sai/
https://www.businessinsider.jp/science/
https://www.businessinsider.jp/tag/start-up/
https://signal.diamond.jp/

1.5 毎朝のメルマガでチェックする情報

サイトではなく、毎日単位で来るように設定しているメルマガとしては、

[1] Mediumの「Medium daily digest」

[2] 各種「Inside」の情報

日本における「日経」の存在は非常にありがたく、ビジネスからコンピュータ・IT情報から各種を整理して発信してくれます。

世界における「日経」的な存在の企業は存在しないと思っているのですが、それに近い情報源として、私はInside.comを使用しています

他には、The VergeArs Technica、も良い情報源ですが、Insideのコンセプトである、「メールで読みやすいように届けてくれる」が使いやすいので、Insideを使用しています。

Inside

The latest in business, tech, and venture capital delivered daily to your inbox. Subscribe for free at Inside.com.

InsideのNewsletterのうち、「AI」、「Business」、「NoCode」、「Dev」、「Tech」のメールマガジンをサブスクライブしています(無料です)。


[3] TLDR
TLDRは以下の解説の通り、技術、IT、スタートアップ系のその日の重要ニュースを簡潔にまとめて届けてくれます(23年4月から変更があり、カテゴリーごとにメルマガが分割されるようです)。

TLDR is the free daily newsletter with links and TLDRs of the most interesting stories in startups 🚀, tech 📱, and programming 💻!

(上記3つのメルマガの雰囲気)

qq13.jpg

以上、毎朝チェックする情報の紹介でした。

続いては、週単位でチェックする・届く情報を紹介します。

2. 週単位でのチェック

2.1 最新の研究情報(YouTube)

研究論文に関する動画解説は多々ありますが、私は 「Two Minute Papers」 の動画解説をチェックしています。

2.2 最新の研究情報(メルマガ系)

週単位で届く、最新研究の紹介メルマガで活用しているのは、以下の3つになります。

[1] Deep Learning Weekly

[2] Import AI

[3] arXiv roundup

(上記3つのメルマガの雰囲気)

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2.3 最新の開発者向け情報(メルマガ系)

週単位で届く最新の「データサイエンス系」や「開発系」のメルマガで活用しているのは以下の4つになります。

[4] Weekly Kaggle News
「毎週金曜日に日本語でKaggleに関する話題をお届けするニューズレター」

[5] Data Science Weekly

[6] Python Weekly

[7] The Machine Learning Engineer

(上記4つのメルマガの雰囲気)

qq12.jpg

他にデータサイエンス系であれば、Data Elixirもおすすめです。

2.4 その他、毎週のメルマガ系

その他、メルマガは以下の3種類です。

[8] AI Weekly
AI関連の時事ニュース、応用事例、倫理、研究、ロボット系など幅広く扱う週刊ニュースとしては、いろいろ試して、「AI Weekly」に落ち着いています(無料です)

[9] Weekly Robotics
ロボット関連はAIとも関係性が強い重要な分野なので以下を読んでいます。

[10] JNEWS
最新ビジネスの内容を紹介してくれる情報源としては、JNEWS(Japan Business News)を活用しています。こちらは海外での最新のビジネス事例の情報が多く、とても気に入っています(※有料)。

(上記3つのメルマガの雰囲気・概要)

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2.5 紙媒体の週刊雑誌系

[11] 日経ビジネス

「日経」から週刊で出版されている、ビジネス情報誌になります。
私はテレビを見ないので、包括的な時事ニュースを見る機会がなく、最新の時事情報に追いつくために「日経ビジネス」を読むようにしています。

電子版もあるのですが、紙媒体の方が個人的には読みやすいので(物理的・心理的に)、紙版を購読しています。

[12] 日経コンピュータ

同じく「日経」より、IT情報誌になります。日経コンピューターは隔週発行でこちらも紙媒体を購読しています(電子の日経xTechも読めるコース)。

AIはITの一部であり、IT・コンピュータ系の時事・最新ビジネス状況の全体からAIを眺めることは重要だと考えています。

現在の私は松尾研究所という「企業での基礎研究」の業務であり、顧客向けのBizや開発系の仕事は担当していないのですが、「日経コンピューター」から最新情報だけでも把握しておくようにしています。

「日経コンピュータ」は、ビジネスを推進するITの企画・開発・活用に欠かせない情報を分かりやすく伝える総合情報誌です。IT部門のマネジャー/リーダーには、ITを活かした投資対効果の高い戦術策定と意思決定に役立つ情報を、経営層やビジネス部門のマネジャーには、ITを事業の成長に結びつける戦略立案に役立つ情報をタイムリーにお届けします。

(上記2つの直近号の表紙)

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以上、週刊単位でチェックしている情報内容でした。

URLを再掲いたします。

https://www.youtube.com/@TwoMinutePapers
https://www.deeplearningweekly.com/
https://jack-clark.net/
https://dblalock.substack.com/
https://weeklykagglenews.substack.com/
https://www.datascienceweekly.org/
https://www.pythonweekly.com/
https://aiweekly.co/
https://www.weeklyrobotics.com/
https://www.jnews.com/letter/letter.html
https://www.nikkeibpm.co.jp/item/nb/661/saishin.html
https://www.nikkeibpm.co.jp/item/nc/568/saishin.html

続いては、月単位で届くようにしている情報を紹介します。

3. 月単位でのチェック

3.1 月単位で届くメルマガ系

[1] O'Reilly の 「Radar Trends to Watch, Tech trends we’re watching」

こちらは、「Radar Trends to Watch: Developments in AI, Security, Programming, and More」と題して、AI、Programming、Security、Web and Metaverse、Hardware、Biologyなどに関する、月間の重要技術ニュース、情報をまとめてくれています

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[2] Microsoftの 「Microsoft.Source ニュースレター」

Microsoft.Source ニュースレターは、開発関連の情報を日本語で案内してくれるメルマガです。

開発者コミュニティの選別された月間ニュースレターである Microsoft.Source で、最新の記事、ドキュメント、イベントをご確認ください。新しいテクノロジに関する情報を入手したり、オンラインや地域で他の開発者と交流する機会を見つけたりするうえで役立ちます

最近は子育てで手一杯となり、クラウドやAzure関連を自己学習する余裕もなくなってしまっています。

せめて、情報だけでも頭に置いておこうと、月刊のこちらのメルマガを読んでいます。

Cloud Skills Challenge: OpenAI in Power Platform >
OpenAI と Microsoft Power Platform を使用して次世代のアプリケーションを構築する方法を学習します。

など、AI系も含め、MS/Azureでの各種開発情報が紹介されており、面白い項目が多いです。

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以上、2つが毎月単位でメールが届き、チェックしている情報となります。

https://www.oreilly.com/radar/radar-trends-to-watch-april-2023/
https://azure.microsoft.com/ja-jp/resources/join-the-azure-developer-community/

さいごに

私が毎日単位、週単位、月単位で入力情報としてチェックしている情報元の紹介でした。

気になったものがあれば、ぜひお試してくださいませ。

以上、ご一読いただき、ありがとうございました。

小川 雄太郎

【免責】
本記事の内容は執筆者の意見/発信であり、執筆者が属する企業等の公式見解ではございません

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