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【合格体験記】プロジェクトマネージャ試験

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はじめに

令和5年度プロジェクトマネージャ試験に合格したので、勉強法、受験の結果得られたものなどについてまとめていこうと思います。
なお、その前年も同試験に挑戦しましたが、不合格だったため合格したのは2回目の受験時でした。
1回目の受験時のものも含めまとめていきます。

受験のきっかけ

大きく分けて2つあります。
1.応用情報試験に合格し、午前Ⅰの試験が免除になったためそのアドバンテージを活かして高度試験に挑戦したいと考えたこと
2.同い年でエンジニアをしている知人(当時25歳)がプロジェクトマネージャに合格したという話を聞き、素直にすごいと思うと同時に、もしかしたら自分も受かるのでは?と考えたこと

試験対策(1回目の受験)

対策は3か月ほど前から始めました。
三好康之『情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2022年版』(翔泳社・2022)
プロジェクトマネジメントに関する知識は応用情報技術者の時に勉強した程度であったため、上記書籍を使って基本的な知識をつけるようにしました。

午前Ⅱ

プロジェクトマネージャ過去問道場(下記)で過去問を繰り返し演習しました。
午前Ⅱを突破しなければそれ以降の試験は採点されないこともあり、特に重点的に対策を行いました。
また、ただ答えを覚えるだけでなく、不正解の選択肢や、なぜ不正解になるのかまで含めて覚えるよう心がけていました。
https://www.pm-siken.com/pmkakomon.php

午後Ⅰ

参考書籍:三好隆宏『プロジェクトマネージャ 午後Ⅰ 最速の記述対策 2022年度』(TAC出版・2022)

上記書籍を何度か読んだうえで過去問を6年分ほど解きました。
勉強の過程で、必ずではないが解答の根拠が問題文の中にあることが分かってきたため、それを確実に見つけることに注力しました。
ただし問題で問われている箇所の近くに解答の根拠があるとは限らないため、その点には注意しつつ過去問を解くようにしていました。
「国語の問題ではない」と上記書籍に書かれていましたが、そのとおりであることを実感しました。

午後Ⅱ

参考書籍:三好隆宏『プロジェクトマネージャ 午後Ⅱ 最速の記述対策 2022年度』(TAC出版・2022)

上記書籍を何度も読み込み、論文の組み立て方を徹底的に叩き込みました。
また、並行して論文のもととなるようなネタを自分の経験の中から探し出し、
1.何が起きたか
2.その結果どのような事態に発展したか
3.事態の悪化を防ぐため、施した対策は何か
4.対策の結果どのように事態が変化したか
を可能な限り具体的に文章化し、Excelファイルにまとめました。
また、とりあえず一度書いてみることが大事と考え、プロジェクトの進捗に関する過去問を1問ピックアップして解いてみました。
毎年問題アで問われるプロジェクトの概要については、自分がコスメ好きということもあり化粧品会社のECの新機能追加プロジェクトを構想して書いていました。
自分の好きなものから派生させて書くようにするとイメージがつかみやすく、書く時のモチベーションも上がりました。

試験本番(1回目の受験)

試験当日

午前Ⅰが免除だったにもかかわらず、朝5時くらいに目が覚めてしまいそのあと眠れませんでした。
何とか試験は受けきりましたが結構しんどかったです。
試験準備と同じくらい当日のコンディションは大事ですね。
午後Ⅱの問題が2問ともあまり準備していなかったステークホルダー関連の問題で一瞬頭が真っ白になりましたが、何とか頭をフル回転させて論文の骨子を作り、制限時間内に書ききりました。
予想だにしない事態に直面しても諦めないことは大事だと思いました。

試験結果

午後Ⅰ試験が50点代前半で不合格でした。
やはり甘くないな、ということを思い知りましたが、全く歯が立たないわけでもないな、という感覚もありました。
(自己満足だったかもしれませんが)それなりに準備をしたつもりだったため、少し落ち込みました。
翌年の再チャレンジを誓い、悔しさを忘れないようにしました。

試験対策(2回目の受験)

対策は試験の2か月ほど前から開始しました。
1年前に勉強した知識があったため、1から覚えなおすというよりも1年前に勉強したことの補強、というイメージで学習を進めました。

午前Ⅰ

1回目と違い、2回目の受験の際は午前Ⅰから受験しなければなりませんでした。
応用情報技術者の勉強をしていた分知識はあったものの、忘れていることも多々あったため、
『情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2023年版』
を新たに購入し、午前Ⅰの出題範囲の問題を何度も繰り返し解きました。
解いていく過程でアルゴリズムの分野が苦手だと感じたため、応用情報技術者過去問道場(下記)でそこに特化して演習を積みました。
https://www.ap-siken.com/apkakomon.php

午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ

基本的には1回目の受験時と同じ方法で勉強をしました。
1回目の受験の際に作成した論文ネタのExcelファイルを見返し、必要に応じて修正しました。
また、1年を経て実務で経験したことも増えたため、それをもとにプロジェクトマネージャとしての視点でストーリーを構築したりしました。
ただ、1回目の受験時よりもモチベーションが下がってしまった部分は否めませんでした。モチベーションが下がってしまった際は、(1回目の受験時も含め)費やした時間とお金のことを考えるようにし、モチベーションを上げるようにしていました。それでもモチベーションが上がらない場合、無理せず切り替えて趣味の時間とし、翌日からまた頑張るようにしていました。

試験本番(2回目の受験)

試験当日

1回目と同様、朝5時くらいに目が覚めてしまいました。
意識していませんでしたが試験前は緊張してしまうようです(笑)。
午前Ⅰ・午前Ⅱに関しては、過去問の流用が例年と比べて少なかったようで、過去問に特化しすぎた対策をしたことを少し後悔しました(いうまでもなく過去問を解くことは大事ですが、ただ解くことに重きを置きすぎると痛い目を見ると身をもって学びました)。
実際、試験後自己採点をしたところ午前Ⅱに関しては60点と合格ギリギリで、もしマークミスがあったら…と合格発表まで不安が残りました。
また、午後Ⅱについても1回目の受験時と同様、想像していなかったような問題が出ましたが、それも経験済みということもあり、落ち着いて最後まで書ききることができました。

試験結果

無事合格!!

合格発表まで正直ドキドキでした。
1回目不合格だったときは正直挫折しかけましたが、受かるまで頑張って良かったと心から思いました。

合格後の感想・振り返り

受かったとはいえ、どれもかなりギリギリでした。午前Ⅰ・午前Ⅱに関しては、初見の問題にも対応できるよう過去問偏重になりすぎないようにすると精神的にゆとりをもって午後の試験に臨めると感じました。
上にも書きましたが試験当日のコンディションは試験勉強と同じか、それ以上に大事だと感じました。試験の前日についてはある程度まで勉強したら無理せず寝るようにします(笑)。
(特に2回目の受験時に)モチベーション管理が大変でした。それまでに割いたリソースを意識するとモチベーションが下がりにくいと思いました。

受験を考えている方へ

プロジェクトマネージャ試験はもちろん難しいですが、決して受からない試験ではないです。
臆することなくチャレンジしてほしいと思います。
迷ったら勇気がいる方を選ぶ!が何事においても大事だと思います。
また、試験勉強の過程でプロジェクトマネージャの視点が分かるようになるので、実務においても向き合い方が変わります(自分の場合は進捗をそれまで以上に意識して日々の業務に取り組むようになりました)。
何より受かった際に一つのことをやり遂げた、という自信につながるので他のことにもためらうことなくチャレンジができるようになります。

雑多な文章ですが、一つでも参考になればと思い書かせていただきました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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