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Inside Wine; regedit.exe, 本家の本物のレジストリエディタを使う。
結論から言うと、本家の regedit を wine で使おうということです。
wine 付属の regedit は、検索に不具合があり、検索しようとすると、左のツリー・ビューが激しく点滅(フリッキング)を起こして、検索にとても長い時間がかかってしまうからです。
やり方
結論から言うと、ulib.dll と clb.dll をwindows本家の /windows/system32 から、
./wine の system32 にコピーします。
それだけで、本家のregedit.exe が wine で起動できるようになります。
詳細
まず、本家の regedit.exe は、デフォルトでは、
c:/WINDOWS/regedit.exe
にありますが、Linux でのパスは、
/media/XXXXX/WINDOWS/regedit.exe
となります。試しに、
$ wine /media/XXXXX/WINDOWS/regedit.exe
としてみると、次のようなメッセージが出ます。
006b:err:module:import_dll Library ulib.dll (which is needed by L"D:\WINDOWS\regedit.exe") not found
006b:err:module:import_dll Library clb.dll (which is needed by L"D:\WINDOWS\regedit.exe") not found
006b:err:module:attach_dlls Importing dlls for L"D:\WINDOWS\regedit.exe" failed, status c0000135
そこで、ulib.dll と clb.dll を windows本家から、./wine の system32 にコピーするということになるわけです。
なお、ulib.dll と clb.dll は、元々の wine の ./wine の system32 には入っていませんので、上書きの心配なくコピーできます。
実際に、
$ wine /media/XXXXX/WINDOWS/regedit.exe
としてみると、本家の Windows と見た目まで「そっくり」なレジストリ・エディタが起動します。
そこで、キー名などを検索してみると、不具合も起きることなく、本家 Windows と同じように検索できます。