TOPPERS/R2CAをMacOSで動かす方法を紹介します.大まかな流れ,必要なハードウェアとソフトウェアは,Windowsと同じですので,まずはそちらの方法を一読してください.
Arduino のインストール
Arduino IDE のダウンロード
http://www.arduino.org/software#ide
「Mac OS X: Zip file (Java 7 or newer required)」をダウンロードしてください.動作を確認したのはv1.7.9.
※以下のサイトからダウンロードできるファイルではNGなので,間違えないように注意.
https://www.arduino.cc/en/Main/Software
zipファイルを解凍すると,Arduino.appが生成されます.
Arduino.appをアプリケーションディレクトリ(/Application)に移動します.
環境設定
設定1
Arduino.app をアプリケーションディレクトリ(/Application)に置いた場合には,この設定は不要です.アプリケーションディレクトリ(/Application)以外に置いた場合には,その場所に合わせて,以下のファイルを修正してください.
ARDUINO_BASE_DIR = /Applications/Arduino.app/Contents/Java
設定2
過去にARMのクロスコンパイラをインストールしていない場合には,この設定は不要です.
複数のバージョンのクロスコンパイラがインストールされていると,コンパイルに失敗する場合がありますので,Arduinoに同梱されているクロスコンパイラを使用するよう,以下のようにパスを設定しておきます.
$ export PATH=/Applications/Arduino.app/Contents/Java/hardware/tools/gcc-arm-none-eabi-4.8.3-2014q1/bin/:$PATH
プログラムのビルド
ここでは,TOPPERS/R2CAをインストールした場所を[R2CA_DIR]と表記します.
ビルド
端末を起動して,以下を実行します.
TOPPERS/R2CAをインストールしたディレクトリに移動.
$ cd [R2CA_DIR]/examples/
ビルドしたいプログラムのディレクトリに移動
$ cd Basic
$ make
実行
$ make run
ログを確認する
$ screen /dev/tty.usbmodem1412 115200
Ctrl-a kで閉じます.
※ 「/dev/tty.usbmodem1412」の部分は,環境に合わせて修正してください.
GDBを使ったデバッグ
新しい端末を起動します.端末上でCtrl-Tを入力し,新しい端末(タブ)を開いてもOKです.
$ make ocd
元の端末(タブ)でGDBを実行します.
$ make db
Eclipse対応は,今後進めたいと思います.
MacOS対応に関して,要望がありましたらお知らせください.