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はじめに

「システムの改善点出して」...と言われても、そんなすぐにアイデア出ないっす!

と悩んでいるそこのあなた。
もしかしたら、属性列挙法を使えばアイデアが出しやすいかもです!

この記事では、システムの改善に属性列挙法を活用する方法を解説します。

属性列挙法は製造業の商品開発で用いられるビジネスフレームワークです。
本記事では、属性列挙法をIT開発に活かせるように独自にアレンジして解説しています。
そのため、本来と異なる部分もありますが、ご了承ください。

対象者

この記事は下記のような人を対象にしています。

  • 駆け出しエンジニア
  • プログラミング初学者
  • 既存システムの改善をしたい人

結論

属性列挙法とは

  1. 名詞的特性(部品・材料・製法)
  2. 形容詞的特性(色・形・性質)
  3. 動詞的特性(機能・動作)

1. 名詞的特性

部品・材料・製法を改善するための視点です。
システム開発で言うと、技術選定やインフラ設計に当たるでしょう。
具体的な例で言うと、下記のような要素があります。

名詞的特性の例

  • 開発言語
  • フレームワーク
  • ライブラリ
  • 仮想環境
  • サーバー構成(クラウド/オンプレ)
  • データベース構造
  • 開発方式(アジャイル/ウォーターフォール)

上記のような要素を、他の技術で代替できないか、を検討します。
入れ替えに手間がかかるものが多いので、設計段階or大幅なリプレースが該当するでしょう。
具体的な例でいくと...

  • Laravel Mixが重すぎるので、Laravel Viteを導入したい。
  • Javascriptはメンテナンスコストが高すぎる。TypeScriptを導入したい。
  • Docker重すぎ。Mutagenに変えたい。

2. 形容詞的特性

色・形・性質を改善するための視点です。
システム開発でいくと、フロントエンド,UIが該当するでしょう。

形容詞的特性の例

  • UIデザイン
  • カラーテーマ
  • ターゲットデバイス

具体的な例でいくと...(フロント苦手なので、スカスカの例で恐縮です)

  • ボタンの文字が見づらいので、太字にしたほうが良い。
  • 飲食店向けサービスなので、赤・黒・ゴールドを使用したカラーテーマにしたい。
  • PC向けの画面しかないが、スマホ向けにレスポンシブ対応させたい。
  • ダークモード対応させたい。

3. 動詞的特性

機能・動作を改善するための視点です。
システム開発ではバックエンドの要素が該当します。

動詞的特性の例

  • ログイン機能
  • 通知機能
  • 決済機能
  • シェア機能
  • お気に入り機能
  • ヘッダー/フッターの表示項目

具体的には...

  • ログイン機能にSNSログインを追加したい。
  • 決済機能にpaypayを追加したい。
  • SNSでシェアできるようにしたい。

こんな感じでしょうか。

属性列挙法は簡単な分、落とし穴も...

3つの要素(名詞、形容詞、動詞)から改善案を出す属性列挙法ですが、簡単すぎるので欠点もあります。
それはだいたい見たことあるようなアイデアになりがちという点です。
あまり奇抜なアイデアは出てこないのは仕方ないですね。

ちょっと違った視点のアイデアが欲しい場合はSCAMPERやオズボーンのチェックリストを活用すると良いでしょう。

おわりに

属性列挙法についてまとめました。

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