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PAC思考で仮説の落とし穴を見つけろ!

Last updated at Posted at 2022-07-20

はじめに

「理由は?」
「もうちょっと考えて発言して欲しい。」
などと、上司からお小言を言われてうんざりしているあなた!

もしかしたら、PAC思考を使えば、解決できるかもしれません。
この記事では、主張の妥当性をアップさせるフレームワークであるPAC思考について解説します。

対象者

この記事は下記のような人を対象にしています。

  • 駆け出しエンジニア
  • プログラミング初学者
  • 「自分はロジカルじゃないから...」と諦めてる人

結論

とにかく疑え!PAC思考を使えば主張の妥当性がぐんとアップします。

PAC思考とは

PAC思考とはPremise(前提・事実)、Assumption(仮定)、Conclusion(結論・主張)の3つに分解してそれぞれの妥当性をチェックし、思考の精度を上げるビジネスフレームワークです。
自分が考えたロジックが妥当か、検証する際に活躍します。

それぞれの項目について、下記の具体例を用いて、詳しく解説します。

在庫管理システムに在庫量のフォームを追加しようとしている。
クライアントからは「とにかく早く作って欲しい」と言われている。
在庫量は数字入れるのが当たり前だし、ささっと実装したいので、バリデーションかけなくていっか!
ということで、スピード重視で実装を進めた。

Premise(前提・事実)

まずは主張の前提となっている事実について、整理します。

事実・前提となっているのは下記の通りです。

在庫管理システムに在庫量のフォームを追加しようとしている。
クライアントからは「とにかく早く作って欲しい」と言われている。

この事実・前提に対して「本当にそうなのか?」「なんでそうなるのか?」を深く考えます。
今回の例だと、「早く作って」と言われたけど、具体的にはいつまでなのでしょうか?今日中なのでか、今週中なのか、今月中なのか、によって取るべき行動は変わってくるでしょう。

Assumption(仮定)

前提・事実から、自分が考えたロジックが仮説です。

下記の2点が仮説です。

在庫量は数字入れるのが当たり前。
バリデーション無しのほうが実装が早い。

この事実・仮説に対して「本当にそうなのか?」「なんでそうなるのか?」を深く考えます。
今回の例だと、「本当に半角数字だけか?全角数字や、カンマ、漢数字などが入力される可能性はないか?」などを検証します。

Conclusion(結論・主張)

事実・前提・仮定から導き出した結論・主張についても検証しましょう。

下記が結論、主張です。

バリデーションかけなくていっか!
ということで、スピード重視で実装を進めた。

この結論についても妥当かどうか、検証しましょう。
「本当にバリデーションなしで大丈夫?」「そんなに急ぐ必要ある?」など、きちんと解凍できるか、シミュレーションしてみましょう。

PAC思考を使うと、主張の妥当性が格段にアップ

PAC思考を使わないと、パッと見はロジカルな主張のように見えますが、下記のように失敗してしまいます。

在庫管理システムに在庫量のフォームを追加しようとしている。
クライアントからは「とにかく早く作って欲しい」と言われている。
在庫量は数字入れるのが当たり前だし、ささっと実装したいので、バリデーションかけなくていっか!
ということで、スピード重視で実装を進めた。

結果、数値以外の入力があり、エラーが発生...とほほ

今回勉強したPAC思考を使えば、根拠の妥当性を考えられるので、きちんとした行動方針が立てられ、成功する確率がぐんと上がります。

在庫管理システムに在庫量のフォームを追加しようとしている。
クライアントからは「とにかく早く作って欲しい」と言われている。

PAC思考で検証

確認したところ、今週中に納品すればOK。
数値以外の入力もあり得る。

バリデーションを実装し、今週中に納品。
クライアントの要望にも合わせ、品質の高い機能を実装できた。

おわりに

主張の妥当性を上げるPAC思考についてまとめました。

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