はじめに
業界未経験でエンジニアに転職してみたいけど、本当に生き残れるのだろうか?
業界未経験でエンジニアに転職してみたけど、周りの経験者が強すぎて、どうしよう〜。
こんな悩み、ありますよね?
1年前の自分も全く同じことを思ってました。
そんな不安のあるあなたにおすすめなのがランチェスター戦略。
弱者の戦略でITエンジニアの世界を生き延びましょう!
対象者
この記事は下記のような人を対象にしています。
- 駆け出しエンジニア
- プログラミング初学者
- 業界は未経験だけど、社会人経験はそこそこある人
結論
- 弱者(業界未経験)は点で勝つ!
- 強者(経験者)は面で勝つ!
ランチェスターの法則とは
ランチェスターの法則とは、第一次世界大戦の時代に、イギリスのエンジニアであったF.W.ランチェスターが考案した戦争に勝利するための法則と戦略論です。
彼は戦闘機の開発に従事しており、「いかに敵機に打ち勝つか」を研究した理論の集大成と言えます。
現代でも、競争を生き抜くためのノウハウとして、ビジネスマンに愛されています。
ランチェスターの法則は局地戦のための第一法則と、広域戦のための第二法則で成り立っています。
それでは、それぞれについて解説しましょう。
ランチェスター第一法則
ランチェスター第一法則は局地戦のための法則です。
ざっくりいうと「タイマンで殴り合ったらどうなる?」というイメージです。
敵味方の戦力を下記の指揮で求めます。
ランチェスター第一法則
戦力 = 武器の性能 × 兵力数
良い武器と兵力が多い方が勝つ、というシンプルなものです。
自分よりも強い相手と戦う場合は、この第一法則を意識しましょう。
局地戦に勝つなら、武器の性能を上げるか、兵力を増やすしかありませんね。
ランチェスター第二法則
ランチェスター第二法則は広域戦のための法則です。
ざっくりいうと「大軍同士で戦争したらどうなる?」というイメージです。
敵味方の戦力を下記の指揮で求めます。
ランチェスター第二法則
戦力 = 武器の性能 × 兵力数2
第一法則に比べて、兵力数の影響が大きくなっています。
大軍で戦う場合は、武器の性能を上げるよりも、兵力数を整える方が効率的と言えます。
強者が弱者と戦う場合に勝利をさらに確実にする際には第二法則を意識しましょう。
ランチェスター戦略をITエンジニアのキャリア戦略に活用
これを、エンジニアのキャリア戦略に置き換えてみると、下記の通りです。
武器の性能 = 保有スキルの習熟度
兵力数 = 保有スキルの数
そして、
弱者 = 業界未経験エンジニア
強者 = 業界経験ありエンジニア
とすると考えやすいのではないでしょうか。
【弱者の戦略その1】保有スキルの習熟度で一点突破
弱者(業界未経験エンジニア)の勝利への道の一つは武器の性能(スキルの習熟度)で勝負することです。
とはいえ、経験者と競争していくわけですから、技術力で勝負するのは負けが見えています。
そこで、「技術力以外のスキルで勝負」するのがおすすめです。
業界未経験とはいえ、社会人経験はそこそこ積んでいるのが未経験エンジニアの良いところ。
しかも、新卒からITエンジニアだった人よりも、いろんな経験を積んでいるはずです。
下記のような、ITエンジニアが苦手だけど業務に必要なスキルに強みがあれば、一点突破で勝利することも可能です。
接客力
文章力
営業力
プレゼン力
マネジメント力
体力
【弱者の戦略その2】保有スキルの数で勝負
弱者の戦略はその1の一点突破が基本です。
しかし「そこそこのスキルだけど、数揃えられるで〜」という器用貧乏?なあなたはスキル数で攻めるのもありです。
もちろん、それぞれのスキルがそこそこのレベルであることが前提です。
ちなみに筆者は「文章力」と「マネジメント力」を活かして未経験で入社して早々にSE的ポジションを任され、半年でチームリーダーを任された、という実績があります。
【強者の戦略】とにかく面で攻め、他者を寄せ付けない
弱者が局地戦で勝利を続けると、スキルのレベルと保有数が徐々に増えていきます。
「そろそろ強者になってきたかも?」と思ったら、それまでと戦略を切り替えていきましょう。
個々のスキルの習熟度を上げるよりも、スキルの数を増やし、他者を寄せ付けないように活躍できるでしょう。
最終的にはテックリードやCTOのような責任がありマルチに活躍するポジションを狙えるはずです。
おわりに
競争に勝つために有用なランチェスターの戦略についてまとめました。