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プログラミングに出会って独学3ヶ月でエンジニアとしての就職が決まってしまった話(25卒)

Last updated at Posted at 2024-06-04

自己紹介

25卒の文系大学生です。昨年の9月に、エンジニアというキャリアに出会い、プログラミング・ものづくりにのめり込んでいった末にfreeeというweb系自社開発企業にエンジニア(ポテンシャル)として12月に内定を頂きました。
少し前に、個人開発をした記事をあげたので、そちらもご覧下さい。

記事:睡眠をテーマにした新しいSNS「SwimIn」を紹介させてください

記事の目的

この記事では、「私がプログラミングに出会って3ヶ月でエンジニアとしての就職が決まってしまった話」を、出会い〜内定にかけて、割と詳細に書いてみようと思います。

というのも、先日、freee技術の日というイベントで、「未経験だけどもエンジニアを目指そうか迷っている」という相談に乗らせていただくということがありました。その方と話しながら、自分を振り返ってみると、エンジニアとして就職することが決まっていて、今自分が企業のテックカンファレンスにいる事自体が何だか不思議に感じられてきたのです。1年前の自分が聞いたら信じられないでしょうから……笑。

少しでも、自分と同じ境遇の人に届けばいいなと思いつつ、書いていくことにします。

これは、企業に頼まれた訳でもなんでもありません。あくまで、私の体験記になります。選択肢としてこんなのもあるよ、っていうのを伝えたいのです。

就活初期(5月〜7月)

就活を始めたての頃、もとより私は、IT系の企業をたくさん見ていました。IT系と一括りにすると怒られそうですが、自社のソフトウェアを持っている会社や、SIerなどが主でした。サマーインターンに結構応募して選考はたくさん受けまして、色々参加が決まっていましたが、すべてビジネス職への応募でした。

この時点で、ITの世界には興味があったにせよ、エンジニアという職種に関しては眼中にありませんでした。

眼中にないというと上から目線みたくなりますが、これは、そもそも考えていなかったということです。

「エンジニア=理系、情報系の学生、インターンで実務経験がある人....」 という偏見がありました。

まぁこの偏見が大きく外れているとは思いませんが、少なくとも何も知らない文系学生がなれるものではないなと思っていましたね。

エンジニアというキャリアに出会う(7月)

就職活動を進める中で、SaaSという業界があるのを知りました。SaaSのビジネスモデルに興味があったので、いくつかの企業を見ていく中で、freeeを見つけました。カルチャーやビジョンにとても共感したので、サマーインターンを受けよう!と思い企業の採用ページを訪れ、とりあえず申し込みました。申し込んだのは、エンジニア(ポテンシャル採用)インターンでした。

この時、あまり募集要項を見てなかったのか、ちゃんと記憶してないのですが、実は「エンジニアのインターン」ということをしっかり認知してなかったように思います。とりあえずエントリーしようと思っていたのでしょうかね笑。また、その年はたまたまビジネス職のコースがなかったようです。
そして、エントリー後の説明会に参加して、やっとちゃんと気づきました。

「あれっ。これ、エンジニア採用だ...!(汗)」

それに気づいた瞬間、諦めようか迷いましたが、とりあえず企業説明などは聞いてみようと思い、視聴をそのまま続けていくと、やっぱりfreeeで働くのが面白そうだなと感じました。それに、普通のエンジニア採用ではなく、ポテンシャル採用であることもその中で知りました。プログラミング経験が半年未満(だったはず?)の人を対象にしていたのです。

「半年未満というか、経験が全くのゼロなんやけどなぁ...」

ポテンシャル採用とはいえ、少し躊躇しました。プログラミング...なんか難しそうだし、文系の自分とは縁遠い世界だと思っていたせいか、勝手に「自分は苦手」だというバイアスをかけていたようです。

「でもまぁ、応募資格はあるっぽいし、やってみるか!」

ということで、ES→webテスト→面接と進み、サマーインターンへの参加が決定しました。
インターンのオファー面談で聞いた話ですが、やはり手を動かしたことのないことはネックだったようです。が、簿記2級をたまたま持っていたことなどが少し評価されたようです(まさかここで活きてくるとは……笑)。

企業自体に興味があって、働いてみたいという気持ちがあったからこそ、行動に移せましたが、特に興味がなかったらば、ESすら出さなかったでしょう。

インターン開始、初めての開発(9月)

いよいよ、インターンの1日目が始まりました。
まだこの時点では、開発の楽しさを知りません。

3日間のインターンでは、主に個人開発を進めました。内容を詳しく言っていいものかわからないので、ざっくり言うと、「労務系のwebアプリ」が渡されて、『これに新機能を付けてください』といった課題でした。言語は、GAS(Google App Script)の使用を指定されていました。
1日目の午後から、開発が始まっていくのですが…

1日目は何も出来ずに終わりました。

「何からすればいいんだ?」と考えながら、よくわからないコードを眺め、もやもやしてるうちに気づけば終了。正直、絶望しました。
一応、html/css/GASに関しては、事前にYouTubeの講義を見ておいたのですが、それも虚しく、実際のコードを前にすると、全く理解できませんでした。流石に諦めそうでした笑。やはり完全に経験ゼロな自分は来てはいけない場所だったと思っていました。常にgoogle meetのルームは開かれていて、slackでもかける環境はありましたが、そもそも何を聞けばいいかわからんといった状態だったので、進捗ゼロでした。

そんな1日目でしたが、早くも、風向きが変わります。開発時間が終わると、フィードバッカーのエンジニアの方からのFBタイムがありました。そこで色々アドバイスをいただき、とりあえずの道筋が立ちました。(本当に有り難かった)

まずは、既存のコードを理解することから進めることにしました。コードを壊したり、直したりして動きを確認し、細かなシンタックスはchatGPTに聞いたり、ググったりしていました。1日目で出遅れていたと自覚していたので、FBタイムが終わった直後から、深夜3時ぐらいまでそれに費やしました。
そのおかげで、新たに機能を追加する道も開け、ついに3日目には、新機能の実装を完了させることができたのです。(よかった)

3日目を終えてみて、「超しんどかった!」と感じたのと同時に「なんか楽しかったなぁ……」と思えてきました。1〜3日が一瞬で過ぎていって、ずっと集中出来ていたことに気づきます。

「もしかして、僕、開発にのめり込んでた??」

コードを理解して、「へぇ〜こうなってるんや」「じゃあここをこうしたらこう動くかな?」「あっ、動いた!」といったことを繰り返すうちに、

プログラミングって面白い、ものづくりって面白い

という感覚が芽生えてきたのです。

エンジニアへの道への方向転換を決める(9月末〜11月初頭?)

freeeでのインターン終えて、その後も、他の企業のサマーインターン(ビジネス職)に参加したりする中で、悶々としていました。

「エンジニアになりたい...」

自分が熱中し続けられることを見つけたような気がして、エンジニアの道も考え始めました。とはいえ...未だ何もわからない自分が目指していいものなのかがわからず、自信を持ってエンジニア就活を進める気にもなれませんでした。

そんな中で、リクルーター面談を通して話す中で、「やっぱり、自分はエンジニアになろう!」と決心することができました。
それまで、結構ビジネス職でインターンに参加していて、早期選考など、続いていたものが多かったのですが、それらをすべて断ち切って、エンジニア就活に振り切ることにしました。両立は難しいと思っていたからです。

freeeでの選考は、その後、面接がいくつかありましたが、その面接までに、インターン中に与えられていた課題をさらにブラッシュアップして、自身の技術力の成長を提示することが重要でした。いわゆる、「エンジニアとしての成長ポテンシャル」です。

そのために、一からまた色々学習を始めました。Progateなどで主に進めましたね。1ヶ月ほど、学習・開発を進めていく中で、やはりものづくりの楽しさを再確認しました。選考でアピールするために、というよりかは、もう楽しくて、1日ずっとやってしまうという感じでした。

そんなこんなで、11月の頭に、Node.jsとDBにMySQLを使用して新たに労務系のwebアプリが完成しました(詳細は割愛)。
インターン時に使ったGASが、ほぼjavascriptに近いというのを知ったのと、Node.jsを使えばバックエンドも描けるということで、学習コストを最大限に低く、最速で開発に着手できるようにするため、このような技術選定になりました。prismaなどのORMを使用すれば楽でよかったなぁと今なら思えますが、そんなものは知らず、SQLをベタ書きするという方法で行いました(Progateに同じ方法があったからです!)。

作ったその労務系アプリをポートフォリオとして面接でエンジニアの方に見せて、自分の技術力の向上などをアピールしました。結果的に、この短期間での技術力の向上や、ポートフォリオの機能の開発経緯、着眼点などを評価していただけました。

内定(12月半ば)〜現在

12月の頭に最終面接をさせていただき、その月の半ばには内定を頂くができました。
自分としては、このポートフォリオ制作の期間を通して、「やっぱりエンジニアになりたい」と再確認できていましたし、それしか考えられなくなっていたので、エンジニアという職種への道を掴めたことにも満足していましたし、freeeという技術力も高く魅力的な企業で働けることがとても嬉しかったので、そこで終活しました。
それに、就活を進めるよりも、もっとちゃんと本腰を入れてweb開発の勉強をしたいと考えていたからです。内定を承諾したその日からRailsチュートリアルを始めました。それから、web技術の話や、ネットワークなど、現在も絶賛学習中です。
少し前には、個人開発も行いました。以下がその記事になっておりますので、よければご覧ください!
👉 睡眠をテーマにした新しいSNS「SwimIn」を紹介させてください

体験を踏まえてお伝えできる事

私は、特別な事はしていません。就活時のポートフォリオの技術選定も、勉強法も、もっといいやり方があったでしょう。
ただ、振り返ってみて、「運」がめちゃくちゃあったなぁと思います。そもそも、freeeのサマーインターンに参加していなければ確実にこの未来はなかったでしょう...笑
そんな自分の経験談から言えるのは、

  • 苦手というのは、案外、アンコンシャスバイアスかもしれない
  • 挑戦できる「機会」はめちゃくちゃ貴重で大事

の二点かなと思います。これは、今後の自分にとっての学びでもあります。

❶ 苦手というのは、案外、アンコンシャスバイアスかもしれない

アンコンシャスバイアスというのは、「無意識の思い込み、偏見」のことを言います。やる前から、物事に対して「これは自分、苦手そうだな...」と思って自分から遠ざけるのは違うなということです。そう「思う」のは仕方ないことだと思います!ただ、そう思ってから、食わず嫌いとでも言いましょうか、逃げるのはなんか勿体無いと思うんです。自分も、以前は、「プログラミング=理系」という偏見があり、勝手な苦手意識を持っていましたが、蓋を開けてみれば、そんなことはなく、世の中には非常に多くの文系出身エンジニアがいるわけです。(エンジニアになるのが簡単なことだといっているわけではありません笑)
二点目の話と繋がってくる部分もあるのですが、自分もこれから、やる前からの「苦手」は大抵勘違いの場合が多いんじゃないか?ということを頭に据えながら、いろんなことに手を出していきたいです。

❷挑戦できる「機会」はめちゃくちゃ貴重で大事

機会は自分で取りにいくものだとも言えるかもしれませんが、とはいえ、常に都合よく「挑戦できる機会」が転がっているわけではないと思います。なので、目の前に現れた「機会」は、またとないチャンスだと捉えて、逃さないようにするといいような気がします。
今回の私の経験に準えていえば、未経験でエンジニアへの就職に挑戦できる機会がそれだったと言えるでしょう。あの機会(サマーインターン)を逃していれば、確実に自分はこの道を知らずにいたわけです。

(未来が変わった...!)

ですので、こういうマインドは大事にしたほうが良さげかと思います。これからも、自分が大事にしておきたいところです。
かくいう私も、「チャレンジング100%!」な人間ではありませんので、これから働く中で、挑戦する機会を大切にしていきたいです。

終わりに

長々と、読んでいただきありがとうございました!
エンジニアへの道は掴めたとはいえ、まだまだ「ペーペー」過ぎるので、入社までに、学べることはたくさん学んでおきたいです。これからまだまだ頑張らないとですね....!

「挑戦の機会が大事」だなんだという話を述べさせていただきましたが、その「機会」として、以下のリンクを貼っておきます。

自分もすべてのエンジニア就活市場を見ているわけではないので知りませんが、なかなか、メガベンチャー規模の企業で、「ポテンシャル」「未経験」と銘打って採用をしている企業はないと思います。(もしかするとまだまだあるのかもしれませんが..!)

少しでも興味があるのなら、躊躇せず、挑戦してみることをお勧めします!!
もう一度言っておきますが、これは自発的に書いた記事ですからね笑!!

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