ドイツ人のすごい働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密 に関する読書メモ,知見の共有になります.
なぜ読んだ?
以前,世界一流エンジニアの思考法を読んだことにも共通しますが,自分自身の人生やキャリアをより豊かにするうえで重要なアイテムを拾えると感じたので,この本を読んでみることにしました.
表紙にある「日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密」は人生を豊かにするうえで重要な要素であると考えています.
以下の要素は特にレバレッジの効きそうなポイントだったため,特筆してまとめたいと思います.
- 思考のカギ
- 早起きについて
- マネジメント手法について
- 仕事の型
「要素 / 該当セクション」ごとに,自身とのかかわりが強いポイント,内容をまとめていきます.
本書の特筆箇所
思考のカギ
広いスペースで自由に思考する
前から経験的に重要だなぁと感じていたポイントでしたが,体系的や客観的に他者から与えられた情報は仕入れたことがなかったため,気になりました.
ドイツでは「思考のスケールは作業スペースの広さに比例する」という考えに基づいて,2倍のデスクの広さ,隣の席との2mの間隔,3mの高さの天井というデスク空間を作り出している.
→根拠は記述無し
本書では
- 創造性が刺激されて高い集中力が維持できる
- 心理的な満足感を高めてストレスを軽減する
と主張.
ドイツ人が片付けに命をかける理由 / 人生の半分は整理整頓
年末年始という時期もあったり,前項の広いスペースとも関連すると感じたので,こちらについても触れています.
ドイツでは退勤時に,デスクはほぼ何も置かれていない状況になる.
ドイツ人の部屋は,自宅でもほぼ完ぺきに整頓されている.
様々な研究で,整理整頓された環境が 集中力を高め,ストレスを減らす ことが明らかになっていると説明している.
早起きについて
ドイツ流「早起き習慣」を身につける3つのコツ
14時以降のカフェインカットという標目があり,絶対に実践できていないと感じたので目に留まりました.
また,筋トレが習慣化されていて睡眠に興味があったことや,比較的睡眠に投資していたことも自身とかかわりが深いポイントです.
著者がドイツ人の早起き習慣を習得するために用いたTipsの共有.
早起きをするためには少しずつ,15分ずつでもいいから起きる時間をずらしていく.
14時以降にカフェインをとらないようにするのもポイント.
朝のルーティーンを固定し,それに逆算して寝る時間やほかのリズムを設定するとよい.
ルーティーンは目標に合わせて設定することで,自己実現にもつながる.
マネジメント手法について
組織を自走させるサーバントリーダーシップ
最近よく聞くワードです.
個人的にはスクラムの朝会しかり,マイクロマネジメント寄りの仕組みが安心してしまう部分があるので,対抗する視点を仕入れたいという部分から気になった個所です.
日本のプレイングマネージャーから離れた,メンバーの職務範囲外の業務をうまく引き受けるのが,ドイツ式の上司の役割.
部下への権限の委任(デリゲーション)をうまく行いながら,
- タスク分散・ストレス管理
- リーダーシップとサポート
- 業務の明確化による効率的な業務遂行支援
- チームワークの醸成
を行っていく.
先頭を歩くのではなく,チームメンバーの必要な道具やアドバイスを提供する役割.
サーバント:召使い
仕事の型
仕事を「フロー型」から「ストック型」へ
これも最近よく聞くワードですね.
早めから型を固めたい部分であったので,こちらも気になりました.
フロー型:後に何も残らない仕事
ストック型:後々まで利用できるようになる,こなした仕事が資産となるような仕事
ドイツではフロー型の仕事を徹底排除する習慣がある.
場当たりではなく,後々の影響を考えられる効率的な動きがストック型になりうる.
フロー型の仕事しかもっていなかったとしても,そのフロー型を定型化,自動化 or 委託する動きはストック型である.(委任された人はフロー型にとどまる必要が出てくる可能性もある?)
まとめ
今回は行動習慣や,テクニカルな部分を学びました.
特に行動習慣については,仕事の状況によらず,適用可能であると考えられます.
早起きという角度で,ルーティーン,自己実現と結び付けられるというのは,当たり前ではあると思いますが個人的には衝撃が強かったです.
新年の目標設定に合わせて,朝活から,自身の行動を修正していきたいと思います!