こんな方に読んでほしい
- スキルはないけど長期インターンに参加してみたいと思っている方
- 漠然と成長したいと考えている方
- 就職活動のガクチカを作りたいと思っている方
自己紹介
- 関東の私立大学院の情報科学研究科に所属している修士一年です。
- 学部は同大学の情報科学部に所属しており、情報科学に関して広範に学んできました。
- 約10ヶ月間とあるIT企業の営業戦略部のデータアナリスト職の長期インターンに参加していました。
- 学内GPAは平均以下で当時は堕落した学生生活を送っていました。
なぜこんな私が長期インターンを始めたのか
結論から申し上げますと、「お金を稼ぐだけではなく、自分の理想像に近づくための経験をしたい」と思ったからです。先述にもありましたが、私の大学の授業の成績は平均以下でした。しかし、ITやプログラミングが嫌いというわけではなく、講義で抱いた苦手意識が払拭できなかっただけで、ものづくりやIT技術を活用したサービスに興味はありました。そんな中、学部3年の後期に研究室配属があり、はじめて目的がはっきりしたプログラミング開発を行い、当時は研究に没頭しており休みの日もずっと研究していました(当時は技術力皆無だったのでめちゃくちゃ大変でした)。大学院進学を決め自分のキャリアについて考えた時に、今の自分の状況に危機感を感じプログラミングスキルやITスキルを高め、自分自身の市場価値を高めたいと考え、長期インターンを始めることを決心しました。
長期インターン参加前の技術レベル
- C言語での基礎的なプログラムの作成(大学の講義)
- HTML/CSS/JavaScriptを活用したWebサイトの作成(オンラインスクール)
- Pythonを使ったWebスクレイピング(独学)
(当時はDataFrameも分からず実装していました) - MATLABでのデータ解析(研究)
長期インターン先での具体的な業務内容
- 売り上げデータをデータ分析し、営業部の社員の方々が日々の打ち合わせ等で使う資料の作成
(販売枚数の推移の可視化やサービス導入効果の評価 etc) - 技術調査レポートの作成
- 営業部の社員の方の支援を目的とした社内システムの開発
(スクレイピングのプログラムをバッチ処理し常時実行させた簡単なものから、Webアプリケーションを0から1人で実装したりと幅広く開発してきました)
長期インターンを通して学んだこと・やってよかったと思った点
1. プログラミングやITスキルが参加前に比べ大幅に向上した
私は、大学で情報科学部に所属しているため授業や実験などでITに関してやプログラミングで実装するような授業は多くありました。しかし、授業で扱うものは机上の理論の話ばかりで、実装しても何に使われているのかや、実装したものがどんな意味を持つのかが想像つくテーマではありませんでした。そのため、興味があって情報科学部に入学したものの、前向きに勉強する気になれませんでした(これは僕の性格の問題ですね)。
長期インターン先での学びと大学の授業と大きく違うことは、開発するものの目的や意味が明確であるといった点だと思います。インターンの業務内で従事したデータ解析やシステム開発はどれも「〜のお客さんに〜の意味を提示したいから売り上げデータから根拠作って」や「日々の業務でこれが煩雑だから自動化できるシステムを作って」など自分の作ったものがどのような意味を持つのかが想像しやすいものだらけでした。その甲斐あってか、「もっといい物にするにはどういった解析手法がいいだろうか」や「この機能を実装するにはどんな技術を使えばいいか」など大学で授業を受けていた時には無かった熱量で勉強しながら開発を進めていくことができました。今ではプログラミングやITに関しての苦手意識は全くなく、なんなら「無いものは作ろう」と思えるレベルまで成長できました。
2. 自身のキャリアや価値観の勉強になった
長期インターンに参加し一番価値があったと感じたのは、実際にIT企業で働いている社員の方と長時間接することができるといった点です。バイト先の先輩や研究室の先輩、教授と話しても確かに勉強にはなると思います。しかし、実際に自分がこうなりたいって思っている人達が、どういった背景で現在どのように働かれているのかを0距離で聞けるのは本当に有益だったと感じています。特に私が在籍していた会社では、営業戦略部の他にシステム部とデータサイエンス部がありました。そのため、異なる分野の社員の方と話す中で自分が将来描きたいキャリアの方針や価値観が定まるいい勉強ができたと感じています。
3. ビジネスの実務でIT技術を活用する難しさ
大学の授業や研究を進めていく中でよく、「こういうシステムがあれば便利なのになぜやらないんだろう」や「このアプリここが不便なんだよな」と感じていました。長期インターンに参加しても同様の感情を抱く機会は多くありました。その都度、社員の方にヒアリングすると「〜と〜で使っているシステムが違うから連携ができない」や「〜だけデータフォーマットが違うから例外処理で対応しなければならない」など技術的な問題ではなく、ビジネス背景の問題が原因で最善策を取れないケースが多くある事を学びました。このような大学や資格の勉強などの机上の勉強では絶対に学ぶことができないIT技術を実務で活用する難しさや活用する価値の大きさなどを学ぶことができました。
まとめ
色々自分が感じた思いを書いてきましたが、長期インターンをする上で必要な要素は「専門的な知識」や「高度なプログラミングスキル」ではなく、「与えられた環境で全力で取り組めるか」や「成長したい、スキルを上げたい」など向上心に対してのマインド面の方が重要だなと感じました。この記事を読んで少しでも「自分も成長したい」や「今の環境を変えたい」と思っている方には是非新しい環境にチャレンジしてほしいです!