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コーポレートサイトにちょうどいいJavaScriptライブラリ
baserCMSの謳い文句のひとつが「コーポレートサイトにちょうどいいCMS」です。
このフレーズ、好きなんですよ。なので、ふとある日「コーポレートサイトにちょうどいいJavaScriptライブラリ」っていうのもアリだなぁと思ってTwitterとかで呟いたのが作ろうと思ったきっかけです。
なぜ「baser」なのか
もうひとつ作ろうと思った動機になったのが、NPO法人ベーサー・ファウンデーションができたことです。
このNPO法人を作るにあたって、活動内容を「baserCMSに限らない」としたことで、baserCMS 以外のオープンソースプロジェクトもやっていこうという方針になったのです。
ベーサー・ファウンデーションでは、「日本製」、「シンプル」というキーワードを持って、特に技術的なノウハウを「土台」として提供する事でこの問題を解決したいと考えています。
そこで、すでにオープンソース化している「baserCMS」というCMSパッケージを中心に、「オープンソース」という世の中のノウハウを集約できるインフラを利用する事で、制作者においては情報収集及びWebサイト構築の簡易化・簡素化、運営者においては構築コスト・運営コストの圧縮を行い、Webサイト業界に貢献していきます。
そこで baserJS を提案して baserCMS と並行して活動を行っていけたらいいなと思ったのです。
Web開発者を助ける側面もあるbaserCMSの設計方針において、バックエンドはサポートするけれどフロントエンドをサポートしないのはおかしいな、という考えもありました。
自信がないからオープンソース化したかった
baserJS は前身のライブラリがあります。社内だけで使いまわしていたjQueryプラグインです。社内でメンテナンスできる人間は少なく、しかし要望はどんどん増えて、中途半端な設計もあり変に肥大化し、しかもCoffeeScriptで書いていたものだからソースはスパゲッティになっていきました。
誰かに助けてもらいたかったし、せめてコードレビューのひとつでも、と思っていました。これ以上、バグや要望をひとりで抱えるのは厳しい。仲間が欲しかったんです。
と言ってもまだソースコードを触っているのは僕ひとりなので、これから少しずつ開発者を募れたらいいなぁと思っています。オープンソース化することでだいぶそのあたりの気が楽になっている部分があります。
5年遅いJavaScriptライブラリ
NPO法人の活動に乗っかっちゃったわけなので無責任に開発するわけにはいきません。ある程度の機能をもたせたbaserJSですが、これかどうするかも考えていかないといけません。
いつまでjQueryに依存するのか
正直、昨今のフロントエンド事情を考えるとどう考えても時代遅れです。5年前に公開していれば、もしかしたらちやほやされたかもしれません。
色々とそこは悩むところで「コーポレートサイト」を謳っている以上、今は未だIE8を切り捨てるなんてできませんし、そこを前提にするとjQueryは必須です。MV*やWebComponentなどの近未来のWeb技術も気持ち的にはどんどん導入していきたいですが、Webアプリケーションを作るわけではないし、あくまで所謂「ホームページ」なので必要性も悩むところです。
取り込める技術は取り込めたい
なぜTypeScriptを使って開発しているかというと、メンテナンス性や堅牢性もありますが、たぶんそういった気持が強いです。
今後も Browserify 基準でモジュールを管理することにしようと考えていたり、お問い合わせフォームにおけるEFOに特化した機能を付加させたり、WAI-ARIAに対応してDOM操作をしたり、マーケティングだったりアクセシビリティだったり多方面の最新を取り込みたいと思っています。
コーポレートサイト枠で尖れるか
SPAやWebアプリケーション界隈では、立派なライブラリを天才たちがガンガン作っていますが、単純なウェブサイトでいうと先の活発さに比べればだいぶ成熟してきていると思います。
最近はフォーカスされるのが技術やアーティスティックな部分ではなく、UXやIAになってきているので、それの基板となるサイトの汎用的な部分に関してはbaserJSでサクサクと叶えられるようになるのが理想です。
「とりあえずjQuery」みたいな感じで「とりあえずbaserJS」にしたいんです。もちろん最先端から蔑まれるを覚悟の上で、です。
以上、余談でした。
機会があれば baserJS どうぞよろしくお願いいたします。