はじめに
こんにちは!現役エンジニア兼テックブロガーの@YushiYamamotoです。
今回は、 Google Apps Script(以下GAS) を使って、カスタマーサクセス業務を効率化する方法を初心者向けに分かりやすく解説します。GASはGoogle Workspace(旧G Suite)と連携し、手動で行っていた面倒な作業を自動化できる便利なツールです。プログラミング初心者でも取り組みやすいよう、具体的なコード例や視覚的な図を交えてお届けします。さあ、一緒に業務をラクにしてみましょう!😊
プロジェクトのゴールとGASの基本
何を目指すのか?
この記事では、以下の2つのミッションに挑戦します:
-
業務の棚卸し
今のカスタマーサクセス業務の流れや課題を整理して、「どこを改善できるか」を明確にします。 -
GASで自動化
繰り返し作業やデータ処理をスクリプトで自動化し、時間を節約します。
GASって何?
GASは、JavaScriptをベースにしたスクリプト言語で、Googleのツール(Sheets、Gmail、Driveなど)と簡単に連携できます。特別なソフトをインストールしなくても、ブラウザ上で動きます。たとえば:
- Google Sheetsでのデータ整理
- Gmailでの自動メール送信
- カレンダーや外部APIとの連携
プログラミング初心者でも、JavaScriptの基本がわかれば十分始められます!
カスタマーサクセスでのGAS活用シーン
1. 顧客データの整理と分析
カスタマーサクセスでは、顧客情報がGoogle Sheetsに溜まっていることが多いですよね。そんなとき、GASで以下のような作業を自動化できます:
- 重複データの削除
- 条件に合うデータの抽出
- 簡単なレポート作成
コード例:重複データをサクッと削除
顧客リストに同じ名前が何度も入っていたら困りますよね。以下のスクリプトで重複を削除しましょう。
function removeDuplicates() {
const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
const data = sheet.getDataRange().getValues(); // シートの全データを取得
const uniqueData = [];
const seen = new Set();
// 重複チェック
data.forEach(row => {
const key = row.join(); // 行を文字列化してキーにする
if (!seen.has(key)) {
uniqueData.push(row);
seen.add(key);
}
});
sheet.clearContents(); // シートをクリア
sheet.getRange(1, 1, uniqueData.length, uniqueData[0].length).setValues(uniqueData); // ユニークなデータだけ書き戻す
}
使い方:
- Google Sheetsを開き、メニューの「拡張機能」→「Apps Script」を選択。
- 上のコードをコピペして保存。
- 「removeDuplicates」を実行すると、重複が消えます!
2. 定期レポートの自動化とメール送信
顧客満足度(CSAT)や解約率(Churn Rate)のレポートを手動で作るのは時間がかかりますよね。GASなら、レポート作成からメール送信まで自動化できます。
コード例:顧客数をレポートしてチームに送信
function sendCustomerReport() {
const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName('Customer Data');
const data = sheet.getDataRange().getValues();
// 顧客数を計算(ヘッダー行を除く)
const totalCustomers = data.length - 1;
const reportContent = `現在の顧客総数: ${totalCustomers}名`;
// メール送信
GmailApp.sendEmail('team@example.com', '【自動】顧客レポート', reportContent);
}
ポイント:
- シート名(
Customer Data
)は自分のものに変更してください。 - メールアドレスも実際の宛先に書き換えてね!
業務整理の流れをフローチャートでチェック
GASを始める前に、業務整理のプロセスを整理しておくとスムーズです。以下は簡単なフローチャートです:
この流れに沿って進めれば、迷わず効率化が進められます!
GASを上手に使うコツ
1. API呼び出しはまとめて!
GASは処理が多いと遅くなることがあります。一度にデータを取得・処理する「一括操作」がおすすめです。
例:データを一気に大文字に変換
function processSheetData() {
const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
const data = sheet.getDataRange().getValues();
// 全データを大文字に
const processedData = data.map(row => row.map(cell => cell.toString().toUpperCase()));
sheet.getRange(1, 1, processedData.length, processedData[0].length).setValues(processedData);
}
こうすると、セルごとに処理するより高速に動きます!
2. エラーが起きても慌てない準備
スクリプトが止まると困るので、エラーハンドリングを入れておきましょう。
例:エラー時にメールで通知
function safeExecution() {
try {
removeDuplicates(); // 重複削除を実行
Logger.log('処理が正常に完了しました');
} catch (e) {
Logger.log(`エラー発生: ${e.message}`);
GmailApp.sendEmail('admin@example.com', '【緊急】エラー通知', `エラー内容: ${e.message}`);
}
}
これで何かあってもすぐ気づけますね。
GASで得られるメリット
GASを導入すると、カスタマーサクセス業務にこんな良いことがあります:
-
時間の節約
手作業が減り、顧客とのコミュニケーションに集中できます。 -
ミスの減少
自動化でヒューマンエラーが減ります。 -
リアルタイム対応
レポートや通知がすぐ届くので、迅速な対応が可能に。
たとえば、手動で30分かかっていたレポート作成がゼロになるってすごくないですか?その分、顧客満足度アップに時間を使えますよ!
まとめと次のステップ
Google Apps Scriptは、カスタマーサクセス業務を効率化する強力な味方です。この記事で紹介したコードやコツを使えば、すぐに効果を実感できます。まずは小さなタスクから自動化してみてください!
次にやってみること:
- 自分の業務でGASを試してみる(たとえば、重複削除からスタート)。
- 慣れてきたら、外部APIやダッシュボード作成に挑戦!
Happy Coding! 👩💻👨💻
【参考リンク】
初心者でもすぐに始められるよう、シンプルかつ実践的な内容にしました。ぜひ試してみて、業務をぐっとラクにしてくださいね!
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