ごきげんよう、百合宮桜です。
本日は Power Apps における And・Or・Not 条件の表現方法をお伝えします。
公式のリファレンスはこちら👇ですので合わせてご参照ください。
And 条件
And 条件とは複数の条件の全てに当てはまっているものを検索する条件のことです。
例えば、以下の表で
- Tool = Power Automate
- Role = エンジニア
という2つの条件どちらにも当てはまっている人を探したい時に利用します。
今回の場合は「ゆりみー」が当てはまっていますね。
以下の3通りの方法で表現できます。
LookUp(Favtool,And(Tool="Power Automate",Role="エンジニア"))
LookUp(Favtool,Tool="Power Automate" And Role="エンジニア")
LookUp(Favtool,Tool="Power Automate" && Role="エンジニア")
Or 条件
Or 条件とは複数の条件のいずれか1つ以上に当てはまっているものを検索する条件のことです。
例えば、以下の表で
- Tool = Power Automate
- Role = エンジニア
という2つの条件のいずれかに当てはまっている人を探したい時に利用します。
今回の場合は「ゆりみー」と「ゆきりん」が当てはまっていますね。
以下の3通りの方法で表現できます。
Filter(Favtool,Or(Tool="Power Automate",Role="エンジニア"))
Filter(Favtool,Tool="Power Automate" Or Role="エンジニア")
Filter(Favtool,Tool="Power Automate" || Role="エンジニア")
/*この |(縦線・パイプライン・バーティカルバーなどと呼ばれます) は Shift + ¥ で入力できます。*/
Not 条件
Not とは「○○ではないもの(EX:空白ではない)」を検索する条件のことです。
例えば、以下の表で
- Role ≠ エンジニア(Role がエンジニアではない人)
という条件に当てはまっている人を探したい時に利用します。
今回の場合は「りなたむ」が当てはまっていますね。
以下の2通りの方法で表現できます。
Filter(Favtool,Not(Role="エンジニア"))
Filter(Favtool,!(Role="エンジニア"))
まとめ
And・Or・Not には様々な表現があることをご理解いただけたと思います。どの表現方法でも同じ処理を行うので、どれを使うかは好みです。
初めのうちはどれか1つを覚えておけば良いかと思いますが、慣れてきたら他の表現も使えるようにしておくと他の人が作ったアプリを引き継ぐ際に混乱しないで済みますよ。
ただ、チームで開発する時は表現がバラバラだと混乱のもとになりますので、ルールを設けても良いかと思います。
全てのひとにとってベストな形のアプリ開発になりますように(≧▽≦)
それではごきげんよう!