ケーキで支援
美味しいもの、特にケーキは人を笑顔にしますよね。
でも、『災害復興支援』としてのケーキの運用はとてもハードルが高く感じます。
「秋葉原ロボット部」が関わっている能登半島災害復興支援として、「秘密結社オープンフォース」の非常事態支援プロジェクトがあります。これまで、被災地でピザやフリーソーメン、バーベキューなど、フードハックで美味しく、楽しんでもらえるような支援を行ってきました。
そのなかで「ケーキカフェ」を何度か開催しています。ケーキは市販のものを単に提供するだけではなく、参加した人がある程度自分たちで手を動かして作ったり、コミュニケーションをしたりして、くつろげる形で楽しんでもらうことをコンセプトにケーキやコーヒーを提供しています。
今回の記事では、次回の支援で行うケーキカフェで実践してみたい内容をまとめました。
これまでの反省点
- 大きいケーキを作ってから切り分けるのは大変
(切るのに温めたナイフが必要だったり、切ったケーキが倒れたり、大きさに差がでたり) - 参加者のうちの何人かが作って切り分けるような場合は手持無沙汰な人ができてしまう
- 見た目を綺麗に作るには、練習や技術が必要
- 高価な材料を使うものや凝ったもの、時間がかかるものは支援に向いていない
- トッピングのフルーツや飾りの量をコントロールする必要がある
- 使える道具や環境が限られているため、できる限り少ない道具と材料で作れる方がいい
- 保存、保冷、持ち運びが難しい
などなど...ほかの炊き出し支援に比べて難しいなと思うことは多くありました。
でも、一緒に支援活動を行った方の中で、子供たちとケーキを作るご経験を多くお持ちの方もいらっしゃり、子どもが自分で作る達成感を感じながら、美味しく、楽しく作れることはとても意義のあることだと改めて認識しました。
トライフルに挑戦!
そこで次の能登半島復興支援では、30人ほどの子どもたちが集まるイベントの一つとして、ケーキ作りを組み込んで、子供たちが、簡単に、安全に作って楽しむコンテンツを開催したいと考えました。
そして次の事をコンセプトに、スポンジとフルーツが層になったトライフル風のケーキを作るのはどうかと考えました♪
※トライフルとは、イギリスのデザートで、クリームとスポンジ、フルーツをガラスの器の中で層状に重ねたものです。
今回のポイント
- 子ども(小学1年生~)が、一人一人自分で一つのケーキを作る
- 所要時間 15分程度
- 簡単で見た目も可愛い
分量
小学校低学年でも食べきれるサイズとして、今回は150㎖のカップを使います。大人には小さめです。
作り方
透明のカップに、切ったスポンジやフルーツをどんどん入れて、飾って出来上がりです。
カップの底にジャムやクリームを塗り、スポンジを乗せます。
スポンジはカップより少し小さめに切り、周りにフルーツを並べるのがポイントのようです。
その上にクリームを塗り、さらに、もう一枚スポンジを重ねます。
その上にフルーツ、クリームを塗ります。
一番上は好きなようにトッピングをしていきます。
フルーツを飾ってもいいですが、今回は石川県のクッキーを飾ってみました!(下記★おまけ を参照)
これなら小さなお子様でも簡単に作れ、透明のカップで横から見てもフルーツやクリームの層が可愛くできます!
安全衛生の観点から、生の果物は使わず、缶詰のみを使用するのがベターということで、今回はみかん、白桃の缶詰でつくりました。
次回の支援で子供たちがどんな風に作ってくれるかとても楽しみです。
今後の展開
困難な、つらい状況が続くときだからこそ甘いもの、美味しいものでホッとしたり、くつろいでもらえることは重要だと思います。
そして、自分たちで作る楽しさも大切だと思います。これからも、簡単で美味しい!楽しい!をテーマにいろいろ試行錯誤していけたらと思います。
おまけ~石川県のクッキー~
石川県の形のクッキーをトッピングできたらと思い、クッキーの型から作ってみました。
コーナンで0.3㎜のアルミ板を買いました。
幅1.5cmにはさみでカットします。
地図に沿ってラジオペンチで曲げながら作ります。
これを作っていると、石川県がどんなに細長く繊細な地形をしているかがよくわかります。
色々ありましたが、最後にボンドでくっつけて出来上がりです!
早速クッキーの生地を作り、型抜きします。細い部分がちぎれて難しい!
常温ではちぎれてしまって失敗したため、冷凍した状態で固いうちに抜いていきます。
今回は3色(ココアパウダー、ほうれんそうパウダー、かぼちゃパウダーをまぜました)
1つの型でたくさん作るのは大変でした…。
次回、3DプリンタでIT技術を駆使して型を量産し、子どもたちと一緒にクッキー作りたいと思います!!