「プログラミング学ぶのは格好いい」
「プログラミングが出来ると食いはぐれない」
と、ここ数年色々な人が言っています。
「将来、プログラミングは必須のスキルになる」
という眉唾物の言葉も聞こえます。
学生向けのプログラミングスクールもありますし、実際意識の高い学生は、とりあえず…ということでプログラミングを勉強し始めている人もいるみたいです。
結論から言います。
「とりあえず」というつもりで高い金出してプログラミングスクールに通ったりするのは時間とお金の無駄ですのでやめた方がいいです。やるならば真剣に学んで、とりあえずポートフォリオ一つは作りぬくつもりでやりましょう。
#開発関係の部署に異動して現実を知る
僕は昨年、プログラムを使ってシステムを開発する部署に配属されました。僕自身、これまでプログラミングに興味はそれなりにありましたし、仕事で単純作業を自動化するためのスクリプトや、エクセルのVBAはそれなりに書いてきましたので、本格的なプログラマーではないですがそこら辺の「にわか」よりは経験値を持っていたつもりです。
しかし、いざ配属されて仕事に取り組んでみると一つのシステムを開発することは、スクリプトで自動化するなんて比較にならないくらい大変です。
開発環境を整え、開発ルールを把握し(GITでのバージョン管理なんてやったことない)、さらには未経験の言語を習得する必要があります。
無論、製品としてリリースするためには入門書に載っているような書き方では駄目です。
ハードルは高いのですが、否が応でも「やらざるを得ない」状況になって毎日アップアップしながら学習してきました。少なくとも未経験の言語でも文法の習得にいつまでも時間をかけられません…
#片手間に「ちょっと嗜む」勉強では現場では役に立たない
先述の通り、ちょっと嗜むレベルで学習したところでサービスも開発できないですし、現場では役に立ちません。
もしマクロを使って自動化したいというのならVBAを勉強するのもありですが、IT知識を身に着けることを目的とするならば基本情報技術者取得を目指すことの方が無難です。
#プログラミングを学んでサービスを開発できる人はどんな人か?
現役エンジニアでも、会社に所属して、否が応でも技術を習得しないといけない事態になって、毎日いっぱいいっぱいになってから専門性を磨いている人が多数派です。
それでも耐えられずにドロップアウトする人もいます。
マークザッカーバーグのようにサービス開発のために技術習得が苦にならないという人は、そうそういません。
大抵の人はそこまで自分を追い込めないですし、自分で事業を起こしたいというような人は「幅広い見識をおさめたい」と言う気持ちを持っていることは多いですが、一つのエラーのために何時間もソースコードやウェブとにらめっこするのに耐えられる人はどれくらいいるでしょう。
もしもプログラミングを学んでそれを活かして事業を起こしたいという人は以下のことができるかどうか考えてみて、もし難しそうでしたら具体的な開発は誰かにアウトソースすることを強く勧めます。
・会社のような組織で「やらないといけない」ことを突き付けられなくても目的を達成するために自分を追い込めるか?
・一つのエラーのために何時間も画面とにらめっこすることに耐えられるか?
・本当に習得したいか?
・自分のなしたいことにプログラミングが必要で、かつ自分でやるしかない事態なのか?
以上のことを踏まえてからプログラミング学習に取り掛かっても遅くはありません。
「プログラミングがビジネスマンの必須スキルになる」という人もいますが、そもそもビジネスマン全員が電気工事できるわけないですよね?電気は50年以上前から日本に欠かせないインフラにもかかわらず。
そういうことです。