概要
auひかり環境下でUDMくんのセットアップをしました。
Unifiはいますごく成長しているようで、FWのバージョンアップで機能が追加されていていろいろな設定方法がでてきたので、2024年9月時点では私はこうした、という記録を残そうと思います。
UDM バージョン
- Unifi OS 4.0.6
- Network 8.4.62
将来機能の追加などでこの設定がよいのかどうかは変わってくると思われますので
参考までにお願いします。
環境
- auひかり HGW BL1000HW
- Unifi Dream Machine Pro
* [インターネット] --> [ONU] --> [BL1000HW] --> [UDM] --> [下々の者たち]
UDMくんのバージョンアップ
納入時点ではめちゃくちゃ古いバージョンなので、最新になるまでアップデートを繰り返してください。
一度のバージョンアップで最新になるわけではないようです。結構時間がかかるので気長にやる必要があります。
デュアルNATの解決
このとき、auひかりはBL1000HWのNATを止めることができないのでいわゆる二重ルーター状態になります。
以下を参考にUDM側のNATを無効化し、静的ルーティング設定を行います。
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/shimizu/1610277.html
このとき、UDMのネットワーク設定画面のアドレスを宛先IPアドレスに
インターネット設定画面のIPアドレスをゲートウェイに設定します。
IPv6の設定
デフォルトではIPv6がOFFなので、UDM側で設定が必要です。
HGWはデフォルト設定のままで問題ありません。多分。SLAACを利用するこの設定がAndroid端末にとってよいのかなと思い、DHCPv6を使用しない方法で設定しました。
以上で完了です。ネットワーク設定画面は自動的に設定されていると思います。
適当に端末側でIPv6アドレスがとれてそうなことを確認して、
適当なテストサイトでテストしてみるとよいでしょう。
https://test-ipv6.com/index.html.ja_JP
サーバーをインターネットに公開する
UDM配下の下々の者たちにはサーバーが含まれているので、このサーバーを外部に公開してみます。
IPv4
HGW側で適当に設定するだけ。このときLAN側ホストにはUDM配下のIPアドレスをそのまま指定します。
次に、UDM側のセキュリティ設定画面からトラフィックとファイアウォールルールの「高度な」タブでエントリの作成から、以下のような感じでインターネットインに対する承認ルールを追加します。
アドレスグループとポートグループは、公開したいサーバーのIPv4アドレスとポート番号を指定して適当に作れば完成。
IPv6
HGW側でIPv6ホスト公開設定をします。このとき、IPv6アドレスにはUDM配下のサーバーのグローバルなIPv6アドレスを設定します。
アドレスグループに指定するIPv6グローバルアドレスは、/64
といったPrefixを含めずに指定します。
次に、UDM側もIPv4と同様にインターネットv6インに対する承認ルールを追加したら完成。
さあ動作を確認してみましょう。
おまけ
auひかりが5Gbps契約なので、巷で話題の八丁スイッチこと XikeStor SKS1200-4GPY2XF-P を買ってみました。
適当にUbiquiti製 10Gbps SFP+ ダイレクトアタッチケーブル(UACC-DAC-SFP10-0.5M)でつないでみたらあっさり認識して使えるようでした。
気を付けたいこと
UDMのセットアップ時、HDDベイに2.5インチSSDを取り付ける際は、必ずUDM購入時に付属してきたねじセットを使用してください。
私は適当にそのへんのネジで取り付けたところ、ねじの頭がでっぱっているせいでトレーが浮いた状態でトレイを閉じてしまい、UDM側のSATAコネクタがひん曲がってしまいました。
認識しないなあと思っていたらSATAコネクタが刺さっていないので認識していないというオチでした。悲しい。
適当に棒でひんまげ直したらとりあえず動きました。
気になったこと
FANについて
一般のご家庭なので、屋根のある階のクローゼットに適当に押し込んでいてまあまあ暑いのですが、
内臓FANはなかなか起動しない感じで静かに運用できます。
ただし、HDDベイにディスクを入れると、ディスク冷却用のファンが起動するようになって、すこしうるさくなります。
ディスクは監視カメラ用途なので必要なければ入れないほうが静かでよいです。
その他感想
いまのところUDM単体での活用ですが、いい感じです。おもちゃとしてとても遊べる感じでおすすめです。