OracleにはLimit句が使えなかった＠SQL講習

こんにちはSQL講習です

オブジェクティブグループの@Yukidarusanです！
弊社では月に1回、社内講習会を開いておりまして自分はSQL講習を担当しております。
今回はその中で使用したLimit句について、追加で解説させていただきます！

Limit句って実はメジャーではない？

SQL講習でも登場しましたLimit句です！
全部のレコード出すのも時間がかかるし...かといってまだ条件で絞るには早すぎる...といったときに便利に使用できるLimit句ですが、実はOracleDBでは使用できません。追加でSQL Serverでも使用できません。
講習でもお話があったかと思いますが、SQL文が基本どのリレーショナルデータベース管理システム（以降RDBMS）でも基本的なものは一緒です。
ですが、細かい箇所で差異があります。
今回はそんなお話を一つ！

Limit句の代わり

じゃあ使えないなら、似たようなことができないのか！？というと...似たような動きをできる句があるのです。ここから各RDBMSでの抽出件数を指定したSQL文を例を交えて説明します

1. Oracle:ROWNUM疑似列
   ROWNUMを使用することによって、Limit句のような動きをさせることができます。
   注意点としては、意図しないソート順の上位件数を抽出するため、副問い合わせ等でソートを指定する必要があります。

   -- 顧客マスタを顧客IDでソートした上から10行を表示する
   SELECT * FROM
       (SELECT * FROM kokyaku_mst
           ORDER BY kokyaku_id)
   WHERE ROWNUM < 11;
   

2. SQLServer：TOP
   TOPを利用すれば同じ形に表示できます。

   -- 背番号でソートした上から10名の選手を表示する
   select TOP 10 * from player_mst order by back_number;
   

Limit句の使い方

Limit句の使い方自体も各RDBMSで違いがあったので参考までに

1. PostgreSQL：LimitーOFFSET
   Limitの後に件数を指定し、OFFSETで開始位置を指定します。

   -- ５個目の売上から10個売上を表示する
   select uriage_amount from uriage_rireki Limit 10 OFFSET 5;
   

2. MySQL：Limit
   引数を２つ指定可能。

   -- 40人の社員を表示する
   select *from Emproyee_mst Limit 40;
   -- 105人目から30人の社員を表示する
   select *from Emproyee_mst Limit 30,105;
   

使えなくても手立てはある

今回はLimit句に対して、ない場合は同じような手立てがあるか？ある場合は使用方法について記載しました。ここまで違う使い方なのもなかなかありません。
他の句でも、存在しなくても何か手立てはあるものです。
慌てず、手立てがないか調べながら実施してみましょう。

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※参考