10月の課題図書
『新版 エンジニアのための文章術 再入門編』(芦屋広太 著)を読みました。手に取った理由は、分かりやすい文章を素早く書く知恵を身に着けたいと思ったからです。
昔から「分かりやすい構成はないか」「どう表現すればいいか」考える時間が長い傾向にありました。ただ、"文章の型"を持っていればその分構成を考える時間が減ります。この本を読んで"文章の型"を身に着けるきっかけになればと思い手に取りました。
概要
本書はビジネス文章の書き方がメインです。エンジニアが日ごろの業務で書くことになるであろう文章(報告書、議事録、提案書など)を場面を想定して書き方のポイントがまとめられていました。本書前半は、どんな場面でも使える汎用的な文章作成のポイントが書かれているので、気になる方は前半部分だけでも読んでみてください。
学び
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良い文章とはダメな文章でないこと
良い文章を書こうとすると終わりがありません。どのような目的で、誰に対して作成することを意識することが、ダメな文章を避ける第一歩です。 -
言いたいことを一番最初に持ってくる
ピラミッド型の文章構成といわれるものです。言いたいことを一番最初に書くことで、主張が一目でわかりやすくなります。外部研修でも口酸っぱく言われました。
最後に
本書は、エンジニアに関わらず社会人1年目が読むのにピッタリな内容でした。簡潔にポイントがまとまっているので時間をかけずに読み切ることができました。
思い返すと学生時代は、他人に文章を書くことはほとんどありませんでした。論文作成時も指導教員の添削に従ってばかりなので、構成の意図を気にしていませんでした。文章校正の意図を再確認する目的では本書はおすすめです。